きた産業のスローなブログ

会社のトピックスや出来事を、「スロー」に記録・発信するブログ。文章は、当社の各部門のスタッフが書きます。

2週連続、ブドウ・ワイン学会  京都→長野

2011年11月21日 11時31分03秒 | Weblog

11月12日(土)に京都、翌週19日(土)に長野。日本ブドウ・ワイン学会に、2週連続で参加しました。

順序が逆になりますが、まず長野の塩尻で行われたブドウ・ワイン学会の年次大会から。当社は例年、このブドウ・ワイン学会で机をかりてワイン関係機材のPRをさせてもらっています。今年は、私(喜多)、渡邊、今井の3人が展示担当。
 


今年初めてのことなのですが、PR時間をもらって、昼食会場で取り扱い機材のプレゼンテーションをさせてもらいました。これはパワーポイントで発表する今井。午後のセッションの開始時間間近になってしまい、聴衆が少なかったのがやや残念。
 


学会発表自体はこんな感じです。
 


これはメルシャンの小林さんによる「甲州種ブドウの栽培方法や気象条件による差異」の発表の一枚。似た気象条件・似たブドウ樹でも「棚栽培と垣根栽培ではこんなにブドウが違う」という写真。驚きました。(垣根のほうが小粒) 
 

なお、小林さんは別の研究で2011年の「論文賞」も受賞されました。あと、ブドウ・ワイン学会には「技術賞」というのがあって、今年は個人でなく、ヨーロッパのOIVへの「甲州」品種登録に尽力された「酒類総合研究所」が受賞。実は私も酒類総研を推薦していたので、大いによかったと思いました。(余談ながら、「甲州」のアルファベット表記の「Koshu」は、清酒のカテゴリーとして近年欧米で認知されている「古酒」とかぶって誤解される、という指摘をヨーロッパで清酒販売をしている人から聞きました。日本語は難しい。。。)



大会の最後は、画家、エッセイストで、長野でワイナリーを経営される玉村豊男さんの特別講演。ワイナリーでの農夫姿もお似合いですが、この日のボウタイ、ダークスーツもとてもお似合いでした。(30年以上前に上梓された「パリ 旅の雑学ノート」以来の玉村ファンなので、ぜひ講演を聞きたかったのですが、帰阪の列車の都合でやむなく聞けなかったのが残念。)
 


ブドウ・ワイン学会の年次大会は、全国のワイン産地やワイン研究組織のある場所で、持ち回り開催されるのが楽しみ。過去、山梨はじめ、広島、山形、奈良、京都、北海道などで開催されています。来年2012年は11月に大分で開催されるとのことです。

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長野の年次大会の1週間前、京都大学農学部で、日本ブドウ・ワイン学会の西日本研究会がありました。西日本の会合は活発で、1月、6月に続き、今年3回めです。

これは、「NPO法人スタイルワイナリー」の小林さんのご発表。小林さんは、三重県伊賀市の職員でありながらワイナリーの代表、という珍しいケース。NPO、すなわち、利潤を追求しないで、ワインづくりを通じて社会的貢献を目指す「ソーシャル・ワイナリー」という考え方で運営されているとのことでした。
 


研究会終了後、カタシモワインの高井社長の乾杯の発声で懇親会。京大キャンパス内にあるレストラン「カンフォーラ」を借り切っての開催。貴重な情報交換の場となりました。
 

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(個人的感想) 西日本研究会でも年次大会でも、ブドウ・ワイン学会では、当然ながらブドウやワインの事だけ発表されます。2週連続で参加したあと、他の酒類、たとえば清酒やビールの招待演題が1つくらいあってもワイン産業の刺激になっていいのではないか、と思いました。また、今年の年次大会ではメルシャンさんの発表が多かったのですが、他の大手各社(サントリー、マンズ、アサヒ、サッポロ)の発表ももっと聞きたいものだ、とも思いました。


代表取締役 喜多常夫


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