きた産業は、北海道から沖縄まで、日本全国でお取り引きいただいています。2010年の新企画、営業担当者が早回りでご紹介する47都道府県めぐりブログです。
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京都から、清酒、ワイン、地ビールをご紹介します。
京都といえば、酒どころ「伏見」。伏見税務署管内だけで20社くらいの清酒メーカーがありますが、ビッグ3は月桂冠、宝酒造(「松竹梅」)、黄桜。この3社で全国の清酒生産量の2割弱を供給されています。
その伏見の代表的風景(観光ガイドなどによく出る風景)は、こんな具合。(手前に立つのが岩山)
川は江戸時代に整備された運河、奥のクラシックな酒蔵は月桂冠さんで、ちょうど月桂冠・大倉記念館(見学可能。造り工程を間近に見ることができるときもある! おススメです)のあたりだと思います。
「伏見はかつて港だった」と言えば驚く方もいるかもしれませんが、江戸時代はこの川で三十石船が運行され、酒樽や旅人を乗せて(大阪でなく)大坂と伏見を結んでいました。
ついでにもう一つ、知る人ぞ知る、ですが、伏見にはかつて京都府最大の淡水湖がありました。「巨椋池(おぐらいけ)」という名前で、東西4km、南北3kmの巨大なもの。池というより湖でしたが、昭和初期に干拓され消えてしまったのです。
もちろん伏見以外にも、京都府下には清酒メーカーがあります。写真は伏見から直線距離で100km近く離れた京都北部の宮津市にある、ハクレイ酒造さん(「酒呑童子」ほか)です。
「ハクレイ」は蔵の後ろの大江山連峰の由良ヶ岳が雪に覆われた「白嶺」の景色に由来、銘柄の「酒呑童子」は大江山の鬼の伝説に由来しています。
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さて、次にワイン。京都にはワイナリーが二つあります。まず天橋立ワインさん。2001年創業。100%国産葡萄にこだわったワインづくりをされています。
「京都には海が無い」と思いこんでいる方が結構いるようですが、日本三景の「天橋立」は京都府。写真で、海を隔てて山の手前にある長い松林が天橋立で、丹後・天橋立観光で立ち寄るのに絶好のロケーション。
次に、丹波ワインさんの工場。1979年創業。(手前に立つのが山内)
この工場の右手にはブドウ農園がありますが、栽培しているブドウ品種はなんと約40種!! 日本一多くの品種を作られているワイナリーではないでしょうか!? 敷地内には素敵なレストランや売店もあり、和食に合うワインをコンセプトにワイン作りをされています。
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最後にビール。京都には数軒の地ビール、それにサントリーさんの京都ビール工場があります。
かつてはキリンさんの工場もありました―1967年に宝酒造さんがビール事業から撤退したのに伴い、この工場が買収されてキリン京都工場となった―が、1999年に閉鎖。また、工場ではありませんが、アサヒビールさんの大山崎山荘美術館も京都にあります。なお、大山崎山荘のすぐ横にある、サントリーさんの山蒸瑠所は、同じ山でも大阪府になります。
ここでは地ビール2社をご紹介します。まず下の写真は、丹後半島にある、丹後あじわいの郷さん。1998年開業。
「丹後あじわいの郷」は「京都府農業公園」というサブタイトル付きの体験型農業テーマパーク。牧場、果樹園、お花畑、レストラン、ホテル、芝生広場などのなかに、地ビール工房のほか、パン工房、ソーセージ工房もあります。
丹後半島から伏見に帰ってきて、こちらは黄桜さん直営の「カッパカントリー」。1995年開業。(手前に立つのは清本)
竜馬人気で訪れる人の多い、討幕派の定宿「寺田屋」も至近距離で、伏見街歩きでは最高のロケーション。産学協同で古代エジプトの「エンマー小麦」を蘇らせ、それを使ったホワイトナイル、ブルーナイルというビールはおススメ。0.00%でなく、0.000%(!)のノンアルコールビールも作られています。レストラン併設で、フレッシュなビールはもちろん、酒蔵ならではのおいしい日本酒と食事が味わえます。また、河童資料館も面白い!
写真でご登場いただいた清酒、ワイン、ビールの各社さまには、いつも資材や設備などのご用命をいただいています。心から御礼申し上げます。
大阪営業部 京都担当 岩山+山内+清本