アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(競輪)重賞式スタートも・・・

2008-04-18 22:00:05 | その他のギャンブル
 競輪で、複数のレースを的中させて初めて的中となり、大きな配当を期待できる重賞式がスタートしました。重賞式は昔もあったはずですが、今回認められた方式では、かなり多くのレースを対象にすることができるため、的中率がかなり低い代わりに、超高額配当が期待できるという、ロト6や(サッカーくじの)BIGに近い方式になっています。最も注目される点は、配当の最高賞金がBIGを倍上回る12億円になる点です。

 ところが、早くも色々な問題点が浮き彫りになっています。

 まず、新聞でおそらく一番良く見かける「チャリロト」という名称。これが、そのくじの総称なのかと思いきや、これは平塚競輪場で発売される重賞式車券の総称なのです。続いて、立川競輪場で発売されるものは「K(ケイ)ドリームス」と呼ばれ、中でも最も的中率が低い(高配当が期待できる)ものは、「BIGDREAM」と呼ばれます。「Kドリームス」の方は、今後拡充を狙っているらしいので、ますますややこしくなりそうです。
 しかも、チャリロトの方は、後半7レースの1着を当てる方式なのに対し、BIGDREAMの方は、後半4レースの連勝複式を当てる方式です。また、チャリロトの方は別に「チャリロトセレクト」があり、こちらは名前通り自分で予想することができます。Kドリームスの方は、BIGDREAMの他に、3レース、もしくは5レースの1着を予想する「K-3」「K-5」もあります。
 また、重賞式の総称として、「Dokanto!」という相性も存在します。

 こんな感じなんですが、とにかくややこしいです。何より、同じ競輪なのにシステムが統一されておらず、平塚と立川で方式が全く違うという点が困ったものです。日本自転車振興会が音頭を取って、何とか統一できなかったのでしょうか?

 また、チャリロトとBIGDREAMは、いずれもクイックピック方式で、自分で予想はできない方式なのはいいのですが、Kドリームスのホームページを見ると、時々「(後半4レースの1,2着の組み合わせを)予想」という言葉が出てきます。クイックピックなら、予想とは言えないと思うのですが、こういう書き方をされると、ハッキリ言って混乱します。
 更に、KドリームスのQ&Aを見ると、「選び直しが可能(ただし10回まで)」とあります。こんな機能があると、やはり競輪の知識が必要ということになってしまいます。競輪を知らない人にすると、不公平感は拭えないでしょう。また、知っている人にとっても、自分がある程度気に入る組み合わせが出るまで選び直しをするのは、実に大変な作業だし、選び直したらもっと悪い目が出たりするなど、ストレスが溜まることになりそうです(まあ、1回でもストレスが溜まるのは同じだと思いますが)。とにかく、「くじ」にした意味が大きく損なわれるので、即刻このようなシステムは止めて欲しいと思います。

 あと、これは十分告知されていることだと思いますが、購入はネットを通してでないと買えません。
 Kドリームスの方は、イーバンク銀行やジャパンネット銀行の他、クレジットカードやコンビニ振り込み(いずれも、デルカという電子マネーに入金して購入する)などで購入することができますが、チャリロトの方はイーバンク銀行の口座を開く必要があります。オートレースの時に書いたように、私はジャパンネット銀行しか講座を持っていないので、これのためにわざわざ口座を開こうとは思いません。
 将来的には、全国のコンビニなどで手軽に買えるようにしないといけませんが、何より先に、競輪場や場外車券売り場、そして、前からある競輪のネット投票システムで買えるようにして欲しいです。それが可能なら、私もわざわざ口座開設や会員登録をしなくても、簡単に買うことができるのですが・・・。

 続いて払戻金について。
 まず、これはいずれも車券であるということが大前提です。ですから、いわゆる2等、3等は存在せず、当たりは1等のみ。要するに、当たりかハズレかだけということです。
 そして、車券であるので控除は約25%となります。ロト6やBIGと比べると、非常に低い控除率なんですが・・・。
 車券なのので、残念ながら税金が掛ります。
 私は高額所得者ではないので、どれくらい稼いだらどれくらい税金が掛るかわかりませんが、おそらく12億円も当たると、半分くらいが税金として持って行かれるのではないかと思います。そうなると、期待値としては37.5%にまで減ってしまうため、ロト6などを大幅に下回ってしまうのです。
 ただ、KドリームスのK―5、K-3は、当たってもそれほど大きな金額にならないので、当たっても税金を取られるほどにはならないか、なっても税率が低くなる可能性が高いと思います。特にK-5の方はキャリーオーバーもあるので、競輪が分かる人は、むしろこちらの方が狙い目かもしれません。

 あと、これも「車券だから」という理由が当てはまると思いますが、キャリーオーバーはあくまで競輪場単位で行われるものです。将来、仮に松戸でも発売されたとして、立川のキャリーオーバーが松戸で払い戻されることはないのです。


 このように、問題点は山のように存在します。
 予想の必要がないという点は、競輪など難しくて分からないという人に、競輪を見るきっかけになるわけですから、むしろ歓迎したいと思います。しかし、その割りには仕組みがややこしいことになりすぎていて、更に購入もわざわざ会員にならなければいけないなど、面倒なことこの上ないです。コンビニなどで気楽に買えるようにする点については、恐らく言われなくても検討中だと思いますが、加えて複数あるシステムの統合を是非ともお願いしたいと思います。