【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

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Saint-Saens"Symphony No.3"(指揮:シャルル・デュトワ、ロンドン・シンフォニエッタ)

2012-11-20 00:33:24 | 音楽/CDの紹介

           

 サン・サーンスは5曲の交響曲を書いたが、出版されて残っているのは3曲である。3番は、サン・サーンス51歳のときの作品。リストに捧げられた。初演は1886年5月19日。その2カ月後にリストは亡くなっている。


 この曲は、途中からパイプ・オルガンが入るのが珍しい。オルガンを使ったのはサン・サーンス自身が長くオルガニストの経験をもっていたこと、リストもオルガンの名手だったこと、があったからである。

 交響曲にしてはこれも珍しく2楽章構成である。しかし、よく聴いていると、それぞれが2部に分かれている。フランクが開発した循環形式がうまく使われている。

 2曲目の「交響詩≪死の舞踏≫」は初めて聴く。サン・サーンスはリストの影響のもとに4曲の交響詩を書いたが、この曲が一番知られているらしい。アンリ・カザルスの詩をもとにしたという。詩の大意は、「木枯らしの吹きすさぶ寒い夜、死神は墓から出てヴァイオリンをひく。蒼白い骸骨はそのヴァイオリンに合わせて闇の中を踊る。やがて暁が近づき、鶏が鳴く。骸骨は慌てて踊りを止め、再び暗い闇の中に消える」。

 組曲≪動物の謝肉祭≫は有名。小学校か、中学校の音楽の時間に聴いた。たのしい曲だ。もともとは「動物学的大幻想曲」という突拍子もない題名だった。音楽家同士が私的にたのしむために書かれた曲。①序奏と堂々たるライオンの行進、②雌鶏と雄鶏、③騾馬、④亀、⑤象、⑥カンガルー、⑦水族館、⑧耳の長い紳士、⑨森の奥のカッコー、⑩大きな籠、⑪ピアニスト、⑫化石、⑬白鳥、⑭終曲、と続く。白鳥は独立にとりあげて、演奏される機会が多い。

・Symphony No.3 in C minor,op.78 "Organ"
・Danse macabre,Symphonique Poem,op.40
・Le carnavel des animaux, Suite


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