林家木久蔵『昭和下町・人情ばなし』日本放送出版協会、2001年
完全な自分史です(サイン入り)。
数年前,埼玉県の「リリアで」の落語会(「年忘れ,爆笑三人会」)のおり,ロビーでもとめました。木久蔵さんご本人が販売していました。握手もしてきました。
昭和初期から,戦争,戦後,苦労して無意識のうちに自分を磨きあげたとのこと。その木久蔵さんが東京の生活、自身の人生を見つめ,下町の情緒を体感したのだそうです。
雑貨問屋、紙芝居,映画館,銭湯 。漫画家の清水昆の勧めで、落語界入り。桂三木助師匠、次いで林家正蔵の弟子になりました。エノケン、横山やすし、小円遊、好楽との出会いが楽しげに書かれています。
この方は大変に絵がうまいですね。子供の頃、明治座の芝居絵を見て、みようみまねで描いて、それ以来といいます。
おかみさんとの結婚話、「あとがき」で林家きく姫の真打昇進が嬉しそうです。
落語家の私生活はあまりわからないだけに,興味がわき,一気に読了しました。
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