松田理奈さんのヴァイオリンコンサートに行く。彼女のコンサートは初めてだったが、メリハリのある演奏、また力強さも感じた。まだ、若い。これからどれだけ伸びていくか、楽しみな存在である。
伴奏のピアノは江口玲さん。 前橋汀子さんとよく組んでいるが、実力者なので、ソロのヴァイオリニストは頼りがいのあるパートナーなのだろう。
理奈さんは1985年生まれ。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで研鑽をつみ、2006年ドイツのニュルンベルク音楽大学に編入し学んだ。
1999年に初めてソロリサイタルを開催した後、2001年第10回日本モーツアルト音楽コンクールヴァイオリン部門で1位、2002年にはトッパンホールで「16歳のイザイ弾き」というテーマでソロリサイタルを開催した。
2004年、第73回日本音楽コンクールで1位。2007年にはサラサーテ国際コンクールでディプロマ入賞を果たしている。
この日の曲目は以下の通り。今年はクライスラーが亡くなって50年とのことで、この大御所の曲が4作品入っていて注目したが、プロコフィエフ、ブラームスの2番も楽しみにしていた。
プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、もともとはフルート・ソナタ用に書かれた曲ですが、友人のヴァイオリニストのオイストラフがヴァイオリン・ソナタへの改作のアドバイスを受け入れたもの。
ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、ブラームス40歳代後半の集中的に書かれた作品。3曲ともブラームスが過ごした夏の避暑地で作られた。のびやかで、旋律が美しく、詩情にあふれている。
アンコール曲は、ヴァターリの「シャコンヌ」だった。メインの曲目にいれてもおかしくない重量級の作品。それだけに、今回のリサイタルにかける意気込みが感じられた。
・プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 作品94a」
・ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100」
・クライスラー ・「テンポ・ディ・メヌエット」
・「美しきロスマリン」
・「ロンドンデリーの歌」
・「前奏曲とアレグロ」
アンコール ヴィターリ 「シャコンヌ」
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