【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

早稲田大学交響楽団・第192回定期演奏会(東京文化会館)

2011-12-14 00:40:49 | 音楽/CDの紹介

          
 東京文化会館で、早稲田大学交響楽団・第192回定期演奏会がありました(11月30日)。指揮は山下一史さんです。
 まず、会場に着いて、その人の多さに驚きました。OB、OG、関係者が多いのでしょう。かく言うわたしは関係者でも何でもなく、この交響楽団のファンにすぎません。会場はこの会館の大ホールでしたが、満席でした。

 演奏曲目は、R.シュトラウスの「アルプス協奏曲・作品64」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら・作品28」「ホルン協奏曲第1番・変ホ長調・作品11」でした。「アルプス協奏曲」は、シュトラウスがアルプスをイメージして作った交響詩です。いろいろな楽器が個性を発揮して、曲が成り立っています。テーマがアルプス登山の一日ですから、夜明けから以下のような標題が並びます。

《夜/日の出/登り坂/森へ/滝にて/まぼろし/花咲く草原にて/牧場にて/藪と茂みに抜け、道に迷って/氷河にて/危険な瞬間/頂上にて/ヴィジョン/霧が立ち上る/太陽が自然に陰っていく/エレジー/嵐の前の静けさ/雷と嵐、下山/日没/エピローグ/夜》

 学生さんの演奏は素晴らしかったです。そのことを言ったうえで、ただわたしは交響詩と言うのはやや苦手です。作品に初めからテーマがついているのが交響詩の普通の形ですが、これが時々邪魔になります。ここは嵐の場面、ここは夜明けといわれても、そう聴こえない時もありますし、どうしてこれがそのテーマなの、ということもあります。そういう思考錯誤が、作品をきくときにわずらわしくなることがしばしばだからです。

 「ホルン協奏曲」は、いい曲です。この協奏曲は古典派やメンデルスゾーン、シューマンに影響を受けていたシュトラウスの初期の作品です。古典的な3楽章構成です。シュトラウス18歳の作品と知って驚きました。いまではモーツァルトの協奏曲に次ぐ演奏頻度の高い作品です。
 ホルンはベルリンフィルの主席ホルン奏者、シュテファン・ドールさんがゲスト出演でした。ドールさんのホルンが素晴らしかったです。ふくよかな、暖かい、深い音色を、聴衆が満喫していました。ホルンの伸びやかな音が気持ちよく耳に入ってきます。