日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

再び女たちよ!

2023-06-14 05:30:00 | 読書
伊丹十三のエッセイ『再び女たちよ!』を読みました。




前作『女たちよ!』に続いて書かれたエッセイ集ですが、こちらのほうがまとまりがあるというか、執筆の座標が定まっているというか、そういうエッセイになっています。後に傑作映画を幾つも生み出した彼らしく、芝居仕立てになっているエッセイもあり、短編小説と言ってもいい感じです。




僕が学生時代の愛読書なので、さすがに時代を感じさせます。高度経済成長で急にお金持ちになった日本人が、旗を持ったガイドさんに連れられて海外旅行に出かけてお土産を爆買いしていた時代です。日本人の国民性とユダヤ人やドイツ人と比較した著作が次々出版されて読まれていた時代でもありました。

伊丹十三が眉間のしわについて書いているところが気になりました。彼のトレードマークでもあったのですが、人相学的には視野が狭く、世間を斜めに見ていて気難しい性格であるそうです。居合い抜きの名人からは、このしわを直さないと弟子入りさせないと言われたそうです。かく言う僕も眉間に深い縦じわがあります。さぞ気難しいおやじ(今はジジイですが)と思われてきたのだろうなと思いました。


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