クレオ・コイルの『深煎りローストはやけどのもと』を読みました。
シリーズ9作目です。ニューヨークの老舗カフェ、ビレッジブレンドのマネージャークレアは、オーナーのマダムとビレッジブレンドの元のバリスタが独立して経営しているカフェを訪れました。彼の店にあったビンテージもののロースターを譲り受ける事になっていました。この店でマダムたちが昔話に花を咲かせていると突然店は炎に包まれました。危うく一命を取り留めたクレアとマダムでしたが、カフェのオーナーは救急搬送されて集中治療室に入ることになりました。
前作の事件で消防関係者と知り合いになったクレアは、ビレッジブレンドの面々と消防隊のボランティアに協力する事にしました。その準備をしていたところ、有名なチェーン店のカフェが放火されるという事件がありました。さらにビレッジブレンドにも放火を思わせる脅迫がありました。いつものようにクレアは真相を解明すべく動き出します。
ここのところこのシリーズは登場人物が増えて来て、話も複雑になってちょっと散らかった印象があります。クレアの恋人の刑事マイクとその兄弟達との話はここで決着がつきますが、それ以外の部分はもう少しすっきりしていると読みやすいかなと思いました。