黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

ロンド@ドゥー

2010-07-24 | スイーツ
 ちょっとほろ苦なココアのロール生地で、生クリームを巻いています。
 中心にあるのは多分トマト……(笑)。

 お菓子工房 ドゥー:新潟(長岡)


バイオレット@ドゥー

2010-07-24 | スイーツ
 暑さで崩れてしまったので、上から撮影(笑)。本来は円柱状です。
 バルサミコ酢を使ったムースの中に、カスタードクリームが入っています。
 バルサミコの風味がちょっと面白い感じ。
 上には、フランボワーズ、ブルーベリー、ピスタチオ。

 お菓子工房 ドゥー:新潟(長岡)

『光待つ場所へ』辻村深月(講談社)

2010-07-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
T大学文学部に通う2年生・清水あやめは、感性を武器に絵を描いてきたという自負がある。
ところが、大学の一般教養の造詣表現の課題で、教授に優秀作品として絶賛を以って紹介されたのは、自分と同じ題材を映像化した…しかし自分のものよりもはるかに秀でた…法学部の田辺颯也の作品で、彼女は人生で初めての完全なる敗北感を味わう。
それ以来、その姿を見るたびに胸がしめつけられるような思いにかられたが、それは恋ではないと思っていた。
同じ大学内には、高校時代からの同級生・鷹野博嗣が通っているが、田辺は彼の友人。その関係で田辺を紹介されたあやめだったが……『しあわせのこみち』、
モデル事務所に所属するモデル、チハラトーコこと千原冬子。整った容姿だが、オタク系で売っている。
小さい頃からずっと嘘をつき続けてきたトーコ。しかし彼女の嘘にはポリシーがあった……自分が本当に望む願いや夢については口にしない。半分は人のための嘘……『チハラトーコの物語』、
中学校で行なわれる合唱コンクール。歌う事になっているのは課題曲と自由曲……天木が指揮することになっている二組では、課題曲として『大地讃頌』、自由曲は教師の提案により『樹氷の街』に決まったものの、伴奏の倉田梢の演奏は今ひとつなこともあり、練習は遅々として進まない。
そんな中、倉田の楽譜がゴミ箱に捨てられるというアクシデントが起き、自意識過剰気味ですぐに泣く彼女の言動を、影であざ笑っているクラスメイト・筒井美貴たちの仕業にも思えるが、自作自演だと看破する天木。
そんなある日、彼女が伴奏がうまく弾けない苛立ちから、練習中に教室を飛び出してしまう。秀人の彼女である、隣のクラスの少女・椿に急遽伴奏を頼み事なきを得る。しかし『樹氷の街』は難しく、ピアノを習っている彼女にも無理だし、別のクラスの彼女が引き受けることにも問題があるという。
そんな彼女と秀人から、同じクラスの目立たない少年・松永郁也がピアノの天才だと聞かされた天木。自由曲を彼に弾いてもらい、かつ倉田の指導も頼むことに……『樹氷の街』の3編収録。

三作とも既に発表されている作品のスピンオフの短編集。
『しあわせ~』は『冷たい校舎の時は止まる』、『チハラトーコ~』は『スロウハイツの神様』(名前が違いますが/笑)、『樹氷~』は『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『名前探しの放課後』にそれぞれ登場している人々が出ています。
読んでいなくてもあまり支障はないですが、読んでおいた方が楽しめることは確か。
自意識過剰(中身が伴っているいないに関わらず)なイタイ子たちの描写、というか心理の掘り下げ方の容赦なさが、さすがに辻村さん!という感じ(笑)。

<10/7/24>