黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

桃のレアチーズケーキ@ガトウ専科

2010-07-10 | スイーツ
 レアチーズの中に、桃(缶詰?)が入っていて、上にも桃のピュレが載ってます。
 土台は、ビターなチョコレートのガナッシュなのですが、ちょっと違和感があるので、これはない方が良いかも…。
 
 ガトウ専科:新潟(長岡、ほか)

『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎(双葉社)

2010-07-10 | 読了本(小説、エッセイ等)
苺狩りに出かけた折に知り合った恋人・廣瀬あかりに、別れを切り出した星野一彦。その理由は、同行している巨漢で口の悪い女性・繭美と結婚するからだという……しかしそれは嘘。
<あのバス>でどこかへ連れて行かれることになった星野。その前に、付き合っていた五人の女性たちに別れを言いたい、という主張が通り、バスに乗るまでの二週間逃げないように監視するのが繭美の役目なのだった。
別れることをなかなか承知しないあかりに、繭美は、近くのラーメン屋でやっている、ジャンボラーメンを星野が完食することができたら別れるようにいう。かくして、それに挑戦することになった星野。その側では、別のカップルが……“バイバイ、ブラックバード Ⅰ”、
映画のように、突然現れた刑事が、星野が乗っていた車を呼び止め、乗って行ってしまった折に、知り合った恋人・霜月りさ子。彼女は、夫と離婚後、息子の海斗を一人で育てており、星野も海斗を可愛がっていた。
そんな彼女から車を当て逃げされた、という話を聞いた星野は、その犯人を捕まえようと、事故のあったコンビニに聞き込みに行く……“バイバイ、ブラックバード Ⅱ”、
ファッションビルのバーゲンで並びたくないばかりに、ロープを使って怪盗さながらに建物に侵入しようとしていた如月ユミ。そんな彼女と、その無鉄砲を思いとどまるように説得した縁で知り合った星野。
そんな彼女に別れを告げたが、繭美がいろいろと盗み見て、ある十階建てのマンションの九階の部屋に忍び込もうと計画していることを知る。何とか止めようと現場に向かうことに……“バイバイ、ブラックバード Ⅲ”、
耳鼻科医院で知り合った、数字大好きな神田那美子。何でも数字に置き換え、語呂合わせで考えたりする。
そんな彼女には気がかりなことがあるという…乳がんかもしれないというのだ。しこりが見つかり再検査になったというのだが、その結果が気になる星野。
たまたま立ち寄ったバッグ屋の女性店員に彼女の替え玉を頼み、病院に潜入してもらうが……“バイバイ、ブラックバード Ⅳ”、
見学に行ったCM撮影の現場で知り合った女優の有須睦子。そんな彼女は先頃、写真週刊誌に映画で共演している俳優との食事をスクープされ、不倫だと騒がれていた。
別れを告げに行った星野たちは、彼女を狙う記者たちを撃退。成り行きでそのまま映画の撮影現場に同行する……“バイバイ、ブラックバード Ⅴ”、
五人の恋人たちに別れを告げた星野。いよいよ<あのバス>が迎えにやって来ることに。
この二週間、行動を共にした繭美に別れを告げる星野。
そんな中、繭美がその直前の仮定の言葉通りに何者かに連れ去られてしまい、助けに向かうことに……“バイバイ、ブラックバード Ⅵ”の6編収録の連作短編集。

五股をかけていた男が、<あのバス>(正体は最後まで不明)に乗ることになり、恋人たちに別れを告げるお話。太宰の未完の断筆『グッドバイ』をモチーフにしているそうで、抽選50名に毎月郵便で届けられたという作品(Ⅵのみ書き下ろし)。
さり気に出会いと別れが、対になるような形になっているのが素敵です。
五人も恋人を作りながらも、生々しさがなくさらりとした感じの星野が、伊坂さんらしいキャラ造形だなぁと思いましたが、何といっても、繭美がかなり強烈(ビジュアルイメージは、マツコ・デラックス/爆笑)。
『グッドバイ』は未読ですが、ちょっと読んでみたいです~。

<10/7/10>