黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『聖石の使徒 狩人の覚悟』前田珠子(集英社)

2010-07-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
大陸最大の大国・芭蕉の地神神殿の秘蔵っ子で、黒珊瑚を抱いて生まれた聖石の子供・伽羅。
あまりに篤い水の加護を受け、性が未分化だった伽羅は、2年前女性化しないことを条件に、血赤珊瑚の使徒・セイタマール(セイ)とコンビを組んでいたのだが、願いも虚しくとうとう女性として、性が固まってしまった。
おまけにそれがあっという間にセイに露見してしまい、ぎくしゃくとした関係に。
そんな中、兄と慕っていたサンネイドが行方不明になり、その消息を案ずる少年・イーダルトは、何とかしてもらおうとセイに付きまとっていた。折りしも多発しているらしい聖石の子供たちの失踪事件に絡み、調査をすることになったセイたちは、イーダルトの祖国である響波にやってきたのだが……『聖石の使徒 狩人の覚悟』、
就職浪人中の松宮一子は、イラストレーターの叔父・圭介から紹介され、ギフトショップ・ハセガワでバイトすることに。張り切る一子だったが、出かけてみるとそこはどうみても酒屋そのもので落胆。
そこへやってきたお客は、ハンプティ・ダンプティ。彼女に小箱を渡した彼は、訳のわからぬ彼女を“登録宅配人”だと認定して去ってゆく。
その店は、長谷川姉弟…麻里子と聡の営む<α次元間宅配便株式会社>…いろんな場所や次元に荷物を送る会社だった。ハンプティ・ダンプティに登録されてしまった一子は、預かった荷物…婚約指輪を、エルマ=スティという姫君の元へ届けることに……短編『次元間宅急便騒動』の2編収録。

シリーズ本編の主人公の師匠たちの過去編。
番外編なのに、完結してないって、なんて非道っぷり…(しかも本編が停滞しっぱなしなのに/笑)。
もう一編、何故か収録されているのは(ページ合わせ?)、デビュー当初の作品だとか……ということは、もう20~30年前(笑)。前田さんのキャラクタで、日本人名がついてるのって、かなり珍しいなぁと、しみじみしたり(笑)。

<10/7/8>