黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『野川』長野まゆみ(河出書房新社)

2010-07-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
夏。それまで華やかな仕事をしていた父の失業、そして両親の離婚により、都心から郊外のK市に引っ越した少年・井上音和。
あまり折り合いの良くない伯父の営むフォトスタジオで、働くことになった父と、野川の近くで二人暮しを始めることになった彼は、転校先の中学校で、変わり者の担任の教師・河合から、新聞部の部長にならないかと誘われる。
河合の言葉に刺激を受け、ある条件を出して、部長になることを引き受けた音和。
その新聞部では、伝書鳩を飼育していて……

両親の離婚で郊外に父と二人暮しをすることになった少年が、部活で伝書鳩と関わることにより、新たな視野や世界を意識するようになるお話。
教科書にでも載りそうなくらい、至極健全なお話でした……久々に(笑)。
読むなら、いまの季節が最適かも。

<10/7/25>