黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『武士道セブンティーン』誉田哲也(文藝春秋)

2008-11-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
離婚していた両親が寄りを戻し、父の仕事の都合で福岡に転校することになった、西荻早苗、改め甲本早苗。空港での別れ際、もう剣道はしないと宣言していた早苗だったが、実は福岡の強豪高・福岡南高校への転入を決めていた。
新しい学校で剣道部に入部、同じ部活のクラスメイト・黒崎伶那とも親しくなった早苗だったが、あくまでも剣道をスポーツライクに捉える伶那や剣道部のあり方に疑問を感じるようになる。
一方、引き続き東松学園高校で、剣道に励む磯山香織。部長の河合らと共に全国出場を目指し奮闘するも、早苗や先輩が抜けた所為もあり、個人戦では勝ち残るものの、なかなか団体戦で思うような成績が出せない。そんな中、中学への出稽古で目をかけていた後輩・田村美緒たちに希望を繋ごうとしていた。
そんなある日、中学時代の同級生の男子・清水が絡まれているところを助けたことから、うっかり懐かれてしまう磯山。
そして8月。剣道のメインイベントであるインターハイで、2人は再会を果たすが……

武士道シックスティーンの続編。彼女たちが2年生になってからのお話。
一部は前作のラストと被っているのですが、それぞれに剣道に励む中で、早苗はスポーツと剣道の、磯山は暴力と剣道の違いについて悩んでます。
ちょっと人間的に丸くなった磯山の変化が微笑ましかったり(笑)。
次回、3年生になった彼女たちがどうなっているのかも、楽しみ♪

<08/11/25>