黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『月蝕姫のキス』芦辺拓(理論社)

2008-11-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
何事も徹底して考え、納得のいく答えを得なければ気がすまない性格の高校生である“ぼく”=暮林一樹。しかしそんな性格が生かされることはあまりなく、クラスの中でも至って目立たない存在。そんなぼくはあるきっかけから、クラスメイトの少女・行宮美羽子にほのかな思いを寄せるようになる。
ある日の帰り道、不審な男を目撃し、コインロッカーのかぎを拾ったぼくだったが、翌日、その男が死体で発見される。同じくその男を目撃していたクラス委員の2人・京堂と的場の証言では、すでに手負いだったというが、ぼくが見た時には…位置的には、彼らより先であるにも関わらず…そんな様子は見受けられなかった。しかも鞄にしまったはずの鍵もいつのかにか消えてしまっていた。
しかしコインロッカーのナンバーを覚えていた為、そこを見張ることにしたぼくは、さらなる事件に遭遇する。
やがてぼくがたどり着いた結末を、唯一の友人である夏川至に語るが……

探偵誕生秘話であり、少年が宿命の相手と出会うお話。
やはり、今後の彼らのお話が気になりますね~。

<08/11/7>