黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『螺旋の闇 魂葬屋奇談』九条菜月(中央公論新社)

2008-11-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
生前の記憶をなくしているユキ。その手がかりとなるらしい古い日記帳を手に入れた深波だったが、明らかになる過去が、ユキにとってかならずしも良いものであるとは限らないことに気づき、調査に着手することに躊躇し悩みつつも、行動を開始する。
日記帳に記されていた連続通り魔事件は、昭和17年2月に起きていたが、どうやら事件の生き残りである長嶋初子という女性はまだ存命であるらしい。その事件の舞台となった町を訪れ、さらなる手がかりを探そうとしていた矢先、性格に難のある魂葬屋・亜緒が目の前に現れ、無理矢理仕事を手伝わされるハメに陥る。
その後、気弱で臆病な死神・真昼とその使い魔・雫とも知り合った深波は、成り行きから、彼らの仕事も手伝うことに。探す魂の欠片は大学内にあるのだが、その部屋には鍵が掛かっていて取りに行けない。
困っていた深波だったが、そこで高校時代、野球部の先輩であった高野と再会。どうやら、件の魂は、高野同様同じ高校の先輩であった七折のもので、階段から落ちて亡くなっていたのだった。何とか魂の期限までに、部屋に入るべく奔走する深波だったが……

シリーズ第5作。
次巻で終わりだというのに、また新キャラが登場(笑)。
次こそはユキの過去が明らかになるはずですが、それでお話が終わっちゃうのは、ちょっともったいない感じがします。

<08/11/11>