黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『スリーピング・ドール』ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋)

2008-11-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
8年前、シリコンヴァレーの裕福な一家・クロイトン家に押し入り、眠っていた末娘・テレサを残して、一家を惨殺した、マンソンの息子”の異名をとる、カルト的指導者ダニエル・ペル。
その罪により終身刑を宣告され、服役していた彼が、新たに彼が関わった疑いのある事件について取り調べを受ける為、収監されていたカリフォルニア州モンテレー郡で脱獄、逃走した。
彼を捕まえるべく、捜索チームの指揮をとるのは、カリフォルニア州捜査局(CBI)捜査官のキャサリン・ダンス……人間の所作や表情を読み解く“キネシクス”分析に長けた、尋問の天才だ。
CBIの仲間の他、カルト犯罪のエキスパートFBI捜査官ウィンストン・ケロッグも加わり、捜査を開始するキャサリン。
しかし、狡知な頭脳を持ち、他人をコントロールすることに秀でたぺルは、彼に気のあるジェニー・マーストンらを味方に引き入れ、逃げ続けるが、何等か理由により遠くへは行かず、モンテレー周辺に潜伏しているらしい。
彼の思考へ入り込んで、次の行動を予測すべく、かつて彼の支配下にあった女性たち…レベッカ、サマンサ、リンダを呼び寄せ、情報を集める。そして、おばに引き取られ、その存在を秘匿されている“スリーピングドール”テレサにも接触を試みるが……

リンカーン・ライムシリーズ『ウォッチメイカー』で活躍した、キャサリン・ダンスが主人公の作品。新シリーズ?
例によって話が二転三転するところはおもしろく、厚さを感じさせないのですが、テレサ本人がなかなか出てこないので、あまりタイトルがしっくりこない気が;

<08/11/3,4>