黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『時が滲む朝』楊逸(文藝春秋)

2008-11-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
高校時代から共に優秀で、親友同士だった梁浩遠と謝志強。
1988年、揃って秦都の秦漢大学に入学した2人は、30代の教授・甘凌洲や多くの学生たちの中で、民主化運動へと傾いてゆく。ところがそんな中で天安門事件が勃発。失意を味わった彼らは、街でささいな諍いから暴力事件を起こし、大学を退学処分になってしまう。そして、甘教授は亡命、女学生のリーダーで、2人が思いを寄せていた白英露は行方不明に。
その後、近所に住んでいた日本人残留孤児二世の梅と結婚し、日本に渡った浩遠だったが……

芥川賞受賞作。
民主化運動に挫折した青年たちのお話。
天安門事件が絡んでますが、割とあっさりした表現になっているので、青春小説色が強い感じ。

<08/11/28>