IT会社の社長・真柴義孝は、パッチワーク作家として有名な妻・綾音に、離婚を切り出した。子供を産むことにのみ妻としての存在理由を見出している義孝は、結婚当初から、1年間子どもができなかったら別れるという約束をしたからなのだが、彼は綾音の弟子である、パッチワーク教室の講師・若山宏美と既に愛人関係を持っていたのだ。
しかしその宣告を取り乱しもせず受け入れた綾音は、その後父の具合が思わしくないことを理由に、郷里である北海道へと旅立った。家の鍵を、宏美に預けて…。
彼女がいなくなったことをこれ幸いとばかりに、早速自宅に宏美を呼び、一夜を共にした義孝。しかしその翌日、宏美の仕事が終わった後、レストランで食事するはずだった義孝と連絡がとれず、不審に思った宏美が自宅へ赴くと、彼は亜ヒ酸入りのコーヒーを飲み、亡くなっていた。
捜査に乗り出した刑事・草薙は、綾音の美しさに惹かれて、彼女の無実を信じようと必死、後輩である女性刑事・内海薫は、些細な点から彼女の犯行ではないかと疑いを持ち、その意見は真っ向から対立。
しかし綾音には北海道にいたというアリバイがあり、また亜ヒ酸がどのようにしてコーヒーに入れられたのかは不明……同じコーヒーを使って、前日宏美と共に既に2度飲んでおり、また冷蔵庫に貯えられていた水やそれが入っていたペットボトルからも検出されない。ただケトルからは検出されていたが、何故前に飲んだ時には無事だったのかがわからない。
薫は、草薙に内緒で帝都大准教授・湯川の元へと相談に行くが……
探偵ガリレオシリーズ。
ハウダニットですが、まさに『虚数解』な感じで、あのトリックを実行しようと思った彼女の精神力に脱帽。
……それにしても、被害者の自分勝手さにむかついてしかたありません(子供ができないからと次々に相手を乗り換えてるけど、それで原因が自分にあったらどうする気だ!、とか思ったり/笑)。
<08/11/18>
しかしその宣告を取り乱しもせず受け入れた綾音は、その後父の具合が思わしくないことを理由に、郷里である北海道へと旅立った。家の鍵を、宏美に預けて…。
彼女がいなくなったことをこれ幸いとばかりに、早速自宅に宏美を呼び、一夜を共にした義孝。しかしその翌日、宏美の仕事が終わった後、レストランで食事するはずだった義孝と連絡がとれず、不審に思った宏美が自宅へ赴くと、彼は亜ヒ酸入りのコーヒーを飲み、亡くなっていた。
捜査に乗り出した刑事・草薙は、綾音の美しさに惹かれて、彼女の無実を信じようと必死、後輩である女性刑事・内海薫は、些細な点から彼女の犯行ではないかと疑いを持ち、その意見は真っ向から対立。
しかし綾音には北海道にいたというアリバイがあり、また亜ヒ酸がどのようにしてコーヒーに入れられたのかは不明……同じコーヒーを使って、前日宏美と共に既に2度飲んでおり、また冷蔵庫に貯えられていた水やそれが入っていたペットボトルからも検出されない。ただケトルからは検出されていたが、何故前に飲んだ時には無事だったのかがわからない。
薫は、草薙に内緒で帝都大准教授・湯川の元へと相談に行くが……
探偵ガリレオシリーズ。
ハウダニットですが、まさに『虚数解』な感じで、あのトリックを実行しようと思った彼女の精神力に脱帽。
……それにしても、被害者の自分勝手さにむかついてしかたありません(子供ができないからと次々に相手を乗り換えてるけど、それで原因が自分にあったらどうする気だ!、とか思ったり/笑)。
<08/11/18>