CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

麒麟がくる  本能寺の変

2021-02-07 21:00:45 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
最終回が終わってしまった、というか、最終回だけでなく
もう凄いスピードで過ぎ去って言った感じだ
ちょっぴり残念だと思ってしまったが
まぁ、こんなところなんだろう

まさかの光秀の最後がふわっとしているという
もしかしたら、天海僧正になるとかならないとかと
そんな話すらもと思ったけど、
流石にそこまではっちゃけていないようで
紀行とかで、さらっと紹介もされないあたり、
まぁ、順当に死んでいて、そういう噂というものがあるくらい
明智という人のことは残ったよと
そのあたりなんでありましょう

それよりも、そこにいたるまでの描写というか、
信長との離れていくあたりが、割とあっさりというか
すれ違いをもっと色濃く書くかしらと思ってたのに
ちょっと残念でありました
とはいえ、家康を試したのじゃからの、
様々な無理難題が、信長としては特にそんなつもりがないという
平常運転のまま、それが、謀反を受けてからの
なんともいえない表情に繋がって
よかったような、そうでもなかったようなと
感じたのでありました

個人的には、〆のあたりは帰蝶様に戻って、
十兵衛がのう、とか言ってもらいたかったんだが
なんだろう、もやっとした最終回になったなという印象である

最後に怒涛のといっていいのか、
殺陣をてんこ盛りに盛ってきて、信長が強すぎるというのは
嫌いじゃなかったんだけども、あのあたりから
なんというかな、悲壮感みたいなのと別のベクトルになってて
しっくりこなかったのでありました
ああいうのを義輝暗殺のときにみたかったなぁ
本能寺は、もうほとんど殺陣なしというか
そういう感じだけでよかったんじゃないかなと
思ってしまったのだが、

最終的に立ち上がらなかった、細川と筒井を映すのは
凄いよかったと思うのである
あのあたり、もうちょっと筒井とはやりとりがあると
さらによかったと思うんだが、
さらさらっと、細川が秀吉とよしみを通じているというのが
戦国っぽいなぁとも思ったり、
帝の傍観者っぷりが酷いとも思えたり
まぁ、なんだ、色々と出てきた人の出番が短いせいか
印象が散漫になってしまったけども
とりあえず終わったと、心落ち着けて、思い返してみようと思うのである

色々あったけども、一作終了おめでとうございます
スタッフの皆様お疲れ様でした

【読書】滅びの前のシャングリラ

2021-02-06 18:21:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
滅びの前のシャングリラ  作:凪良ゆう

破滅系のSF小説でありました
舞台設定が、子供の頃に誰もが考えそうな
あと一ヶ月で世界が滅びるというやつなんだが、
その設定と、関係のないところで人間関係を描いていて
面白い小説でありました
滅びるという結末に意味がなくて、
日常の延長に、滅びが添えられた感じなのがよい

物騒なことが起きていくんだが、
それが、滅びによって無効化されるというか、
御破算になるというところだけに使われていて、
それとは全然別に、いじめにあっていること、
したいことがないこと、生まれについて、
様々なことをある意味家族である4人+1人によって描かれていて
やけっぱちでもないが、すっきりした気分を抱えていく
一種の解放みたいなのを見たように思うのでありました

自分の気持ち次第なんだということもありながら、
その本当のところというのは、他人から見てわからないし、
自分でもわからないしという
悩むことそのものに意味がないような気分になれる

他力による解放でもあるけど、
自分らしさ、本当にやりたいことというのが
破滅ということによってようやくできるという
虚しさもあるんだが、それもまた、
夢想というか、SFのifでしかないのかもしれないと
物語だからこそ見せてくれる希望がある小説だった

2020年 紅白歌合戦

2021-02-03 21:00:34 | ドラマ映画テレビ感想
今更ながら、昨年末の紅白のことをメモっておく
特に義務があるわけでもないけども、
楽しく見終えていたままにしていたので
思い出せるなりに書いておこうと思うのでありました

コロナ対策によって異例となる無観客といわれていて、
正直、紅白が観客入っているからなんだろうかと思っていたけど
実際に見ていて思ったんだが、観客がいてこその生放送なんだなと
改めてまざまざ、感じることができたように思うのであります
なんだかんだ、あの熱狂というか、客がいて
場があったまっているんだなという空気みたいなのが
ありなしで、結構見え方が違うもんだと驚いたのでありました

とはいえ、テレビで見ているほうからすると
純粋に歌唱を楽しめるという良い点もあって、
演出とあいまった、その構成と呼ぶのか、パフォーマンスそれ自体を
とっくり楽しめたよい番組でもあったと感じたのでありました
わいわいがやがやというか、最近は、はらはらどきどきといった、
ちょっと歌とか関係ないところで
あれこれ期待してみていたと、改めて思い知らされていたんだが
歌をきくというのはいいことだと
素直に感動してみたというか、聞いたのでありました
お高い感想はこれくらいにして

毎年見ているけど、誰が出るとかあんまり気にしてなくて
出てくる人たちを見てから確認といった感じだったんだが、
まさか、BabyMetalが出るなんてと衝撃を受けたのが一番でありました
しかも特別企画で、よそのひとたちと歌うとか、
あれはちょっと凄いことだったんじゃないのか、あっという間に終わってしまったので
残念きわまりなかったけど、いつだかドキュメンタリやってたから
いつかはと思っていたら、今回だったかと感動したのでありました
短いのは仕方ないけど、凄いよかった

試みとして面白かったのは、朝ドラの主題歌やったから当然と思っていたgreeenで
とうとう顔だしかと驚いたけど、なんか変だと思ってから、
ああCG合成、というか、アバターかと、
これはこれで紅白というか、テレビとして凄いことじゃないかと
違う意味で感動したのでありました
うちの両親(70過ぎ)なんかは、あれがホンモノだと信じて疑っていなかったので
説明一切なしというのは、潔いけど、どうなんだと
ちょっと考えさせられたのでありました
あれが生歌だったらなおよかったんだが、収録だったと噂を聞いて
ちょっと残念だと思って、
これまた、生で唄っているところを聞いていたんだなと
紅白に求めるものを再確認したのでありました

で、生歌ということで感動させてもらったのが
やっぱりさゆりさんで、今年は天城越え、凄くよかった
セットも素晴らしく、なにより歌唱が素晴らしかった
ただただ、じっと食い入るようにというか、見入られてしまって
ずっと聞いていたいと、二年に一回は聞いているのに
いいなぁ、でも、津軽海峡も聞きたいなぁと次の紅白を
早くも期待してしまう有様であった
その他は、いつもの紅白のわちゃわちゃ感が、けん玉にだけ集中していたようで
そこだけ残念でありましたが、
司会が極めてそつなくこなされていて、そういうイベント感は
凄く少なかったのは、少々心残りでありました
やるほうはあのほうがいいんだろうけどなぁ

あとは、期待していた朝ドラアフターが、けっこういい感じで馴染んでいて
楽しめたのだけども、エール最終回のイヨマンテを
もう一度紅白で聞きたかったと思ったのでありました、残念だ
歴代朝ドラ女優のミュージカル勢使ってなんかやってくれないかしらね

と、まぁ、すげえ楽しかったけど時間おいてしまったので
まったりした感想だけども、長文を残しておくのである

【読書】弔辞

2021-02-02 20:53:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
弔辞  著:ビートたけし

名義がビートたけしというあたり、
芸人としてのそれで書かれた本でありました
自分の葬式用にといった感じの体裁だけども、
実際は、ビートたけしが思う芸人論と、自分が考えてきたことを綴った
持論をまとめた本であります
タイトルのような、しんみりした雰囲気は皆無なんだが、
こういうことを考えて、お笑いやっていたのかと思うと
これはこれで、しんみりしてしまうのである

やっぱりこの人は、インテリなんだなと思わされるところが多く
自身の生い立ちと、本当のところでは学者をやりたかったという
一種のコンプレックスみたいなものを書きつつも
そんな饒舌なわけでもない、
今、生きてきたという結果でもあるし、これからも生きるようにするという
決意表明でもあるような、自分をただただ書いた本でありました
忖度なんてする必要がない人なので当たり前だけども、
別に迷惑なんてあるはずもないが、
自分の思うがまま、わがままを通しているという印象を受けた

コロナの時勢もあってか、
志村さん含め、ドリフターズへの言及もあったり、
さんま、タモリのビッグ3に関する言及もあったり
このあたりは興味深いというか、面白いなと思わされたんだが
相棒のようにじゃれている、所ジョージさんのことがなかったのが
ちょっと残念ではある、あれこれ聞いてみたいことが多いんだが
まぁ、どっちゃでもいいのかもしれんな

これからのお笑いというものがどうなっていくか、
そこに考えを述べているところもあるし、
最近の若い世代のことや、今のテレビ業界のこと、
このあたりはスポンサーを含めた構造的な内容まで書いていて
なるほどと思うところが多々あったのでした
今のご時勢、この人が全盛だった頃のやりようができないのは
時代というもので仕方ないというのも
わかっているし、やったところでオンエアーされないという憂き目をみたりもしているようで
お笑いのあり方に、頭を悩ませるでもないが
考えるところを持っているのがわかったのであります

もうちょっと、趣味の車の話とか
そういうのも聞きたかったけども、
どちらかというと昔語りに近い内容でありまして、
死ぬまでに、もう一回、今度は趣味全開の内容で
書いてくれんだろうか、読んでみてぇなと思わされたのでありました

なんだかんだ、たけちゃんマン世代なんだな、私わ

【読書】空洞のなかみ

2021-02-01 21:23:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
空洞のなかみ  作:松重豊

俳優の松重豊さんが書いた本であります
なんと前半が小説で、後半がエッセーという読み物で
なかなか面白く読めたのでありました
小説のほうはショートショート的なSF話なんだけども、
どうやら、松重さん本人の経験というか
ある種の体験も盛り込まれた内容のようで
俳優業というものについて、瞬間が切り取られていて面白かったのであります
物語がどうしたというよりも、
そのシーンがありそうといった、コントや小芝居脚本みたいで面白い

エッセーのほうは、その小説も下地にしつつ
自分語りを交えたもので、こっちもまた興味深かった
孤独のグルメで一躍スターダムにといったところ
それ以前の役者時代がどうであったか、その頃の京都撮影がどういうものだったか
思い出語りみたいな部分も興味深くて面白いのであります
しかし、文章に気取りがなくて上手い

その芸暦を知らなかったので、劇団で海外公演にいったりとか
様々な活躍をしていたことを初めて知ったんだが
その若かりし頃の話というのも面白いし、
いわゆる、いかにも俳優さんといった感じで、
芝居にいったその先で、どんちゃん飲んで楽しむといったことを
本当に心から楽しんでいる姿みたいなのも垣間見れて
なんとも読んでいて楽しさが移ったようでもありましたとさ

孤独のグルメで食べる役をやっているせいで、
やっぱり、色々そういうものを求められることが多くなっているようだけども
それを愚痴ではなく、滑稽話にしているのがよくて、
読んでいて、大変だなーと素直に共感してしまえるよい本でありました

DVD用特典のメイキング映像みたいなのが
苦手と書きつつ、どうにも嫌いといった感じが面白くて
そういう撮影班を蹴散らすくだりとかもよかったのでありました
あとは、撮影を頼まれて拒むか、受けるか問題とかも
俳優さんとしては、どうしろってんだという状況もあるというのは
情状酌量の余地が多分にあるとも感じたのであります
好きな俳優さんだけに、読んでいて
そのまま声が、松重さんで再生されたりしたんだが
楽しい読書となったのであります