CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

高雄郊外を巡る旅 19 旗津星空隧道

2019-05-07 20:59:09 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
いつもの通り、なんていうと常連っぽいので抜かしておきますが、
二度目の島渡りであります、鼓山輪渡から旗津半島へ渡る


カラフルなフェリーである
観光客はもとより地元の人も利用していると見えて
いつだって満員である、カードで簡単に乗船できるのはいつものこと
二回目なので、ゆとりをもって席を確保して
ゆらり、景色を眺めつつの渡航でありました


イギリス領事館を眺める
父親を連れて行ってやりたいのだが、
上り坂がきつすぎるので困っているところ
タクシーであがれるんだろうかしらね
今回は、ここから眺めるのみである


15分程度で向い岸である旗津半島に到着
あわただしく下船して、街へと繰り出していくのであります


今回は、せっかくだからと輪タクと呼ばれる
電動自転車を借りてみることに
父親と二人乗りなんだが、なかなかステキな乗り物である

借りるのはとてつもなく簡単で、
お店のほうで、時間はいくらか、どの機体を借りるかと指差しでOK
あとは、人質ではないが、運転免許証を預けて手続きは完了、
観光客が多いからか、特に何も問題なく
スムースに借りることができたのはステキでありました
簡単な運転講習、というほどでもない
ハンドルの右側がアクセルになっていて
バイクと同じような感じである
最初どうにも慣れないで急発進してしまいがちだったんだが、
どうも、モーターに指令がいってからエンジンが始動するのに
結構なタイムラグがあるみたいで、ちょっとまわしてしばらく静止しておいて
動き出してからアクセルふかすというのがポイントのようであった
ちなみにブレーキは日本の自転車と一緒
ほとんど停まれないので注意が必要でありました

とはいえ、楽しみにして乗り込んで
帰りの時間も早いため、わずか1時間しか借りなかったのだが
なかなか快適に遊べたのでありました1時間200元
値切ったりとかもできるらしいんだが、もっと長く借りたときにしないとね


地図も貰ったので、せっかくだからとずいずい練習もかねて走っていく
まずは、目抜き通りというか、商店街の真ん中を突っ切っていき
やがて、右折して、以前に訪問した灯台のほうへと向う
こちらから裏通りのようなところに沿って移動し
ちょっと気になっていた、星空のトンネルなるところへと向う


たどり着いてみれば、何の変哲もないトンネルなんだが


入ってみると、中に蛍光塗料で作った星空が作られている
正直なところ、微妙なことこのうえないところなんだが
写真で撮ると露光の問題か、結構星空に見えてステキである
実際は、ほとんど星空に見えないんだが、写真撮るにはよい塩梅でありました



歩いてトンネルを抜けると、灯台へと向う横道と、岬があって海を眺められる
風が強くて、波が結構な頻度で堤防というか、岸壁にあたってしぶきをあげるのがステキ


やっぱりなというところでありますが、
横に防空壕ではなく、見張り台というかトーチカがありまして
戦時を思い起こさせるそれでありました
考えてみれば、灯台の側に砲台があったんだから
当たり前にここは海岸線を守る場所であったんだろう
興味深くそれこれ見ていたんだが、バイクを借りている時間も短いので
早々に切り上げて、島を縦断していくのであります

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【読書】定年オヤジ改造計画

2019-05-06 21:38:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
定年オヤジ改造計画  作:垣谷 美雨

タイトルの通りで、非常に面白い小説でした
古い価値観をそのままに定年を迎えた男性が、
なぜ奥さんに見捨てられるのかを大変わかりやすく描写していて、
なるほどなぁと、つくづく思い知らされる内容であります
翻って、というほどでもないが、
考えてみるに、少なからずこういうところがあるから
私は結婚できないのだ、などと思ったりもした一冊
たぶん、関係ないのだけどもな

さておき、奥さん(この呼び方もそもそもどうかと思うところだが)を
どのように扱ってきたかについて、
それを思い知らされて、やがて、主婦業の大変さを理解し
意識改革をはじめていくという
ある種の成長物語でもあるのだけども、
男性の悲哀がよくよく描かれているようにも思えるのである
この男性をかわいそうと思う層は、
また、神話と呼ばれる、夫が稼いで、妻が家事というそれを支持しているということでないか
そう思わされるのであります

実際どうだかわかりませんが、
政府がそうしたいから、みんなそんな教育で、
そして、そういう意識のまま大人になって、
おっさんになり、定年間際で老害化しているというのを
端的に描いているところは
そうかもしれないし、自分もその一端でないかと
反省を促されるようでもありました

女性がいかに大変な目にあってきたか、
それによって、未婚が増えたという言い分が主題なのだけども、
これはまた、一つ異論でもないが
今みると、定年世代よりは後ながら
それもまた古い世代化してんじゃないかとも
思わされたりするのである
今、20代とかだと、この考えも古いという感じがあって
もう支え合って生きていくしかないから
むしろ、結婚ウエルカムとそういう時代でもあるんじゃないかと
感じたりして、世代間格差といえばいいか、
自分より古いものをたたくものもまた、古くなりつつあるのではと
考えたのでありました

と、まぁ、そういうことばかりを考えるではなく、
いかに男性が家事をしていないかという話が
なるほどと思うところが多く
それによって、酷い目にあったといえる女性がいるのも確かなんだが
その悲喜劇が、小説として悲惨ではない程度に
面白おかしく見ることができて
大変楽しいのでありました

まだ定年は先ではあるものの
定年という考え方が、まだ通用するのか
それを考える年代である自分にとっては
あれこれ考えさせられた一冊であります

最近本読んで考えてばっかりだな
なんもせんけど

いだてん  いつも2人で

2019-05-05 23:32:01 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
やさぐれた四三さんが、お嫁さんのおかげで復活すると
平たくいえば、そういう話だったようにも思うんだが、
でもでも、いい話でありました
あんな嫁さんがほしい

さて、新しい目標として、駅伝を思いつくというあたりが
今回のキモでありましたけども
初の駅伝があんな塩梅だったとは
まったく知らずで驚いた次第でありました
そうか、五十三次だったのか
レースとして、いろいろ突っ込みどころがあるというのは
劇中でも知らされた通りでありますが
まぁ、そういう一大イベントをこなしたというのが
すごいところだったんでありましょう

なにげにというでもないが、
ああいった大きな大会をスポンサーも見つけて
無事実行せしめたというところが
もっと見るべきところじゃないかと
思わされたのでありますが、
天狗クラブがここで役に立つとも思わず
感慨深く見ていたのであります
当たり前のことだけども、人脈が大きな仕事を作るというのは
その通りのところでありまして、
現代にも通ずるそれながらも
当時は、一層強いつながりだったんじゃないかと
いわゆる知識階級である、学生を経た彼ら頭脳集団との
バイタリティというか、実行力について
感じ入った次第でありました

まぁ、そういう難しいことは置いといて
なんだかんだと、嫁さんと仲良くクラス金栗さんが
羨ましく思えてならなかったわけでありますが
結局あの寄宿先で子供まで作ってというのが
結構衝撃的であったのですけども
そういうものかと感じたり
熊本の御姑さんが一喜一憂するのが本当に可愛らしくて
ステキこのうえないなと
ほほえましく見守った次第でありました

東京オリンピックの方も
少しずつ話が出てきているものの
まだ姿は見えずのままながら
楽しみに待ちたいと思うのでありました
今回落語パートが少なかったから
ちょっと物足らないとも思ってしまったのである

高雄郊外を巡る旅 18 朝食にトースト、そしてライトレールに乗る

2019-05-04 20:36:25 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
最終日の朝である、清清しい
気持ちよく起床して、早速に移動を開始
今朝はちゃんとした朝食をとろうと、ホテル近く
高雄85ビルの足元くらいにあるらしい
朝食店街へと繰り出したのであります


街などと言ってみましたが、なんとなくネットで見てたら
朝食食べられるお店がいっぱいある場所があると
狭い路地をうろうろ歩いてたどり着く場所であります
別に誰かが朝食街などと呼んだわけでもない
が、いかにも地元の人が朝とりあえず寄っていく場所っぽいので
なかなかステキだと感心であります


今回は台湾で、なかなか食べていなかった
朝食御用達の品、トーストを食べるのであります
夜と間違えそうだが、光量の加減であります
お店の名前かわからんが、貰った名刺には聞香来活力とある
店内はちょっと座るスペースがあるものの
大半の人は、買って持ち帰るスタイル
会社や学校で食べるんでしょうね


結構あれやこれやと頼んでしまったけども
非常にゴキゲンな朝食を頼んでみる
写真右奥 火腿蛋餅(ハムと卵の餅巻) 25元
写真左奥 魚丸湯 25元
写真右前 葱花蛋吐司(葱入り卵トースト) 30元
写真左前 香鶏排堡(鶏肉のハンバーガー)+チーズ 40元

ふんだんに頼んでしまったんだが、なかなかどれもこれも美味しい
台湾のパンは甘いので、朝から甘じょっぱい感じで
食が進んで仕方ないのでありました
普通なんだけども、凄い満足である
ちなみにハンバーガーはチーズは要るか?と聞かれて
まったくヒアリングできなかったのに、是(イエス)と答えてしまい
追加となっているのであります、でも正解だった

朝からすこぶるゴキゲンになって、
残り少ない時間を満喫しようと移動を開始
初めてのライトレール搭乗であります
昨夜下調べしたおかげもあって迷うことなく到着
まぁ、線路があるんだから迷うわけがないんだがね


ライトレールの地図
今回は、昨夜も訪れた駁二芸術特区へと向かう
お土産を買おうと、お店をずらずら荒らしていくのである


注意書きで、久しぶりのたかめガール、
いや、ライトレールだから、たかめガールじゃないのかもしれん



短い間隔で、何度も行き来しているので、さほど待つこともなく無事搭乗
中は結構広くて静かであります
自動運転で行ったり来たりしているので、格安料金を実現と
そんなお話だったと思うのですが、電気自動車を彷彿とさせる
いわゆる電車よりも、さらにエコな感じの電車でありました


ライトレールならではの標識かと思ったけども、
芸術特区だからかもしれない何か
何を意味しているかはよくわからん


昨夜も通ったそれこれを眺めつつ散策したのでありました

と、ここで、本当はパイナップルケーキの店があると聞いていたんだが
朝早すぎたせいか、まったく店が開いておらず
非常にもったいないことになってしまう
ここにきて計画が破綻して焦ってしまうのだが
まぁ、仕方ないと、移動してとりあえず電車置き場をうろうろ


広い土地である

朝日がステキな電車たち

とりあえず哈瑪星まで移動しまして、
思いつくこともないので、仕方なく
前回と同様、旗津フェリーで半島まで遊びにいくこととしたのである
ああ、同じところにまた行ってしまうとはもったいない
なんて考えてしまうところ

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【読書】週末アジアでちょっと幸せ

2019-05-03 21:38:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
週末アジアでちょと幸せ  著:下川 裕治

週末にちょっとアジアに遊びにいって、
解放感を味わおう
そういう旅を続けている人のルポというか
旅日記というか、旅読み物でありました

割と貧乏旅行的に、結構切り詰めて旅行しているのが印象的
まあLCCが走りの頃に、格安航空券を使いつつ、
喧噪を離れて、そして、アジアでも観光地的なところではなく
できるだけ地元っぽいところへと
その目的はすごい理解できるというか、
そういう気分で、自分も旅行するなと
妙な親近感を覚えたりしながら楽しんで読んだのでありました

特に、これがという大きなイベントが発生したわけでもなく、
なんとなく土地の楽しそうなところを行きつ戻りつし、
そうかと思うと、かなり危ないんじゃないかという
国境わたりを行ってみたり、
中国のよくわからん僻地に
名前が気に入ったからという理由だけで行ってみたりと
自由旅を楽しんでいる姿を読めるのでありました

結構その場その場で、ぼったくられている感じとかを
ものすごく気にしていたりするのがちょっと面白くて、
そんなにぎらぎらしながら旅行するのも
なんか、大変だなと感じたりしたのだけども
そうかと思えば、行き当たり場当たりで、
宿も決めずにあれこれやってみたりという破天荒さもあって
共感できるところと、マネできないところの剥離がすごいと感じたのであります

ただ、旅に出るというのが、なんとなく
すべてから逃げ出したいという、実に素直な吐露には
感動というか、強い共感を覚えて
まさにその通りだと、何もかもから逃れて
そこでじたばたする楽しさ、
なんとなく目的を作ってみて、その通りにいかないことに残念を覚えるけど
それもまた旅の醍醐味と、思ったかどうかはわからない
というか、後悔は深いように見えるんだが
ともかく、目的を持たず、ただ解放を求めるために旅行するというのも
一つの楽しみ方だと教えてくれた一冊でした

【テレビ】九段 羽生善治~“AI世代”との激闘の軌跡~

2019-05-02 21:04:57 | ドラマ映画テレビ感想
先日Eテレ特集で見ました
久しぶりの将棋特集だと楽しみに見ていたのですけども、
ここ最近といいながら、1年ちょっと前の羽生先生を追っかけた番組
新しい世代として、広瀬さんと豊島さんが出ていて
興味深く拝見したのであります

AI世代と出されていたけども、
豊島さんはさておき、広瀬さんはちょっと年齢が上じゃねぇかなと
思わなくもないんだが、昨年ずっとおっかけてた竜王戦のことを
改めて解説されて、なかなか思うところがあったのでした
森内さんや、谷川さんが、羽生さんらしくないなんていうとか
どうなってんだという感じでもあるんだが
まぁ、そうだったんだろうな

後半が、この話だったのだが、
気になったというか、印象に残ったところで
広瀬さんが、羽生さんの年齢や、なにやらを言及したシーンでありまして、
確かにそうかもとも思うのだが、なんというか
久しぶりに底意地の悪さという、将棋指しならではのそれを見たように思って
頭いい人は怖いなぁと思い知らされたのでありました
まぁ、一度ぼこぼこにされていると、散々言われているから
頭にきてんだろうかなとも思ったりしたんだが
そう考えると、羽生さんという生き方は
今、最高に苦しいのではないかと勝手に思ってしまうのである

実際にAI世代というものがあるとして、
そういう人たちが実力を発揮している状態だとしたら、
ロートルだけども、ネームバリューのある羽生さんは
いい対戦相手だと思われているんじゃないかとも感じたりして
このあたり、考えさせられてしまうのであります
当たり前に、未だA級だし、こないだはNHK杯とったしと
まったくそういう感じでもないんだが、
割とチャンスがあると、勝負師たちをぎらぎらさせる人となってんじゃないかな

と、ここまで書いて、それで相手が向かってくるなら
羽生さん、凄い喜びそうだしそれでいいのかと
何を心配していたか、自分でもわからなくなったんだが
ともかく、感じたところをまま、書いておくのである

一方で、豊島さんのほうが控えめに描かれていたけども、
こちらは羽生さんがどうしたというよりも、
豊島さんそのものを特集していたような内容で
これもまた、大変興味深かったのでありました
一時研究会とかもやめて、一人でAI相手に修行していたというのが
なんというか、漫画みたいだなという話でありまして、
そこで強くなったけども、やっぱり、こればっかりじゃだめだと
ふと立ち戻ったというあたりが
もう、完全に漫画じゃないなという生き様で
凄い面白く見ていたのでありました

感じたのは、現在主流といわれている角換わりが
AI主導で、わかりやすく整理が進みすぎているところ
それだと面白くないなぁと感じてしまうのでありますが
それでも、よりよい将棋を指してくれるのが
棋士であろうと信じたいと思いつつ
羽生さんをだしにして、ほか棋士を紹介した特集でもあったなと
感じたメモを置いておくのであります

羽生世代特集もやってほしいなぁ、平成終わるし無理か

【読書】ビルマのゼロファイター

2019-05-01 21:21:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
ビルマのゼロファイター  著:井本 勝幸

正直間違えて読んでしまった一冊であります
二次大戦時に、ビルマでなんかあったんだろうと
そういうドキュメンタリを期待して読んだのですが
実際は、ミャンマー(そもそも、ミャンマーと書いてないのもアレだな)で、
民族紛争をどうにかしようと活躍している日本人僧侶のお話でありました

アルファベット4文字や3文字の組織がいっぱい出てくるので、
正直よくわからなかったのでありますけども、
ミャンマーとタイの国境付近で、いくつかの部族と宗教が入り乱れて、
現在のミャンマー政府が、軍部あがりで、全然民主的じゃないと
そういう状況で、本当の民主化を成し遂げようと
紛争、ではなく、奮闘しているというお話なんだが、
凄い、そして、その心の真ん中にあるのが仏教であって、
この人、本当の意味での僧侶なんだと
驚かされた本でありました

坊主が平和を説くという、当たり前のことなんだが
実際に紛争地帯で、様々な民族の間を渡り歩き、
現地に現金収入をもたらすための産業を根付かせようと奔走したりと、
もう、NGOというそれとまったく同じ活動なんだけども、
根っこが僧侶というだけで、何か大きく違って見えるのが
不思議でならんというところであります

現地の人たちとのふれあいが楽しそうであり、
人と付き合うことが、本当の意味での平和を呼び寄せるそれになるんだろうと
思い知らされるような記録という名前の日記が書かれているのだが、
不慮の事故で死なないように、祈りたい気分になったのであります
危険極まりないのに、なんというか、凄い、本当にもう、凄い

ちなみにゼロファイターは、禅の精神をちょっと解釈したゼロ概念やら、
やっぱり、ゼロ戦戦闘員たちのパワフルさを呼んだところやら、
本人の特攻精神やらを総括してついたあだ名だそうで、
その名前のピックアップトラックを乗り回して
大活躍しているというお話でありました

生きるということについて、また
違う角度から考えさせられる一冊でありました