CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

2019-05-15 21:12:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣  
著:ハンス・ロスリング

話題書だと思います
結構な文量でないかと慄いて読みましたが、
驚くほど読みやすく、そして面白い内容に
するすると読み進められた、いい一冊でありました

人間は思い込みに支配されていて、
自分だけの真実を信じてしまい、事実を見ることができなくなる
その証左となる事例を次々とあげつつ、
でも、人間はそういう生き物、あるいは、性向のものなので
どうにか制御しながら頑張っていこうと
押し付けがましいそれとはまったく異なる
とても前向きな内容で、いい本でありました
読み終えて清清しい

世の中は常によくなってきている、
そんな新しいデータを見ないで、自分たちが未だ進んだもので、
それ以外は劣っていると、西洋人が思い、先進国人が思い、
誰もが思い誤っているというところからスタートして、
今では、相当数の貧困がクリアされていて、
その速度は増しているというお話は
なかなか魅力的で面白いことこのうえなかったのでありました

世の中は変化し続けているので、
ちょっと世代が変わるとそこで隔絶するものがある、
たとえば貧乏な暮らしとはどういうものか、
それがわからない人が確実に世の中に増えていて、
自分だけは特別であると、皆が錯覚し、
不思議な偏見を持ちえてしまう
そんなお話が魅力的でありました
その通りだな、そう思うのだがどうしても雲ってしまう

データは常にまっすぐに整ってしまいがちだとか、
パターン化を好んでしまったりとか、
犯人を捜してしまったりとか

そういうことが事実から導かれる当然のゴールから
離していくように作用して、みんな間違ってしまう
そういうのが自身の過去からもありありわかって、
なんというか、落ち着いて、しっかりと、事実に基づいて
自分で判断するということが大切だと
ごく当たり前のことを
再認識させられたのでありました

また、対立する項目だと思ったことが並列に存在する可能性について
とても感銘を受けたのであります
これもまた、当たり前なんだけど、よく考えればわかることに
つい、焦って間違ってしまいがちだと
反省も促されたりしながら、ともかく楽しんだ一冊であります