極北 作:マーセル・セロー
村上春樹訳本で読みました
近未来SF的な内容だったと思えばいいのか、
ディストピアめいた世界観で、主人公がどう生きるか
生きるとは何かを考えさせられる物語が、
雪深い、重く冷たい描写の中で続いていく
そういうものでありました
読み終わって、なんだという大きなものをつかめなかったのだけども
なんかわからんが、面白かった気がする一冊だった
滅び行く世界で生きている、そんな主人公が、
新たな出会いと別れ、唐突な希望との遭遇なんてものを経験して、
様々な酷い目にもあうのだけども、
その酷い目にあった先々で、それなりの幸せであるとか、
何か、生きる力のようなものを得て、
その場限りのような、ずっと先を見据えたような
達観とも違う諦観の中、生きていくというのが
切なくて重いのでありました
序盤から、ほとんど説明がないので、この世界が、どうして
こんなに荒涼としているのか、何があって、
何がないのかもわからないようにも見えて、
ずっと不安なまま物語を進めないといけないのだけども、
終盤になり、どうやら、世界は滅びつつあるらしく、
その根幹に、何かしらの文明の破綻ともいうべき
大きな事件があって、それにより失われた英知なんてものを
むさぼりながら、一定数の人間が生きていくと
そういう感じなんじゃなかろうかと
読みながら思ったのでありました
最終的には、また、荒涼とした大地に自ら生きていくことを
力強く意識する主人公がいるんだけども
文明とは、連綿と受け継がれた文化であるというのが
滅び行く世界でまばゆく見えて、今現在、
あるとき、何もかもが動かなくなり、それを動かすすべを知らないものたちが、
さまようというのが、この世界が記したものなんだろうと思うと
身近とはいわないが、何か、不思議な身近さのようなものを
覚えたりしたのでありました
サバイバル知識を蓄えろとかそういう話ではなく、
文明とは、どのように培われて、それがどれほど尊く、
そして脆いのかがわかったような
そういう気分で読み終えたのでありました
正直、難しすぎてちゃんと読めていないと思うんだが
ともかく読み終えて、なんか、難しいことを考えた一冊でありました
村上春樹訳本で読みました
近未来SF的な内容だったと思えばいいのか、
ディストピアめいた世界観で、主人公がどう生きるか
生きるとは何かを考えさせられる物語が、
雪深い、重く冷たい描写の中で続いていく
そういうものでありました
読み終わって、なんだという大きなものをつかめなかったのだけども
なんかわからんが、面白かった気がする一冊だった
滅び行く世界で生きている、そんな主人公が、
新たな出会いと別れ、唐突な希望との遭遇なんてものを経験して、
様々な酷い目にもあうのだけども、
その酷い目にあった先々で、それなりの幸せであるとか、
何か、生きる力のようなものを得て、
その場限りのような、ずっと先を見据えたような
達観とも違う諦観の中、生きていくというのが
切なくて重いのでありました
序盤から、ほとんど説明がないので、この世界が、どうして
こんなに荒涼としているのか、何があって、
何がないのかもわからないようにも見えて、
ずっと不安なまま物語を進めないといけないのだけども、
終盤になり、どうやら、世界は滅びつつあるらしく、
その根幹に、何かしらの文明の破綻ともいうべき
大きな事件があって、それにより失われた英知なんてものを
むさぼりながら、一定数の人間が生きていくと
そういう感じなんじゃなかろうかと
読みながら思ったのでありました
最終的には、また、荒涼とした大地に自ら生きていくことを
力強く意識する主人公がいるんだけども
文明とは、連綿と受け継がれた文化であるというのが
滅び行く世界でまばゆく見えて、今現在、
あるとき、何もかもが動かなくなり、それを動かすすべを知らないものたちが、
さまようというのが、この世界が記したものなんだろうと思うと
身近とはいわないが、何か、不思議な身近さのようなものを
覚えたりしたのでありました
サバイバル知識を蓄えろとかそういう話ではなく、
文明とは、どのように培われて、それがどれほど尊く、
そして脆いのかがわかったような
そういう気分で読み終えたのでありました
正直、難しすぎてちゃんと読めていないと思うんだが
ともかく読み終えて、なんか、難しいことを考えた一冊でありました
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