CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

冬の台南高雄旅行 22 神農老街を歩く

2017-05-16 21:28:13 | 冬の台南高雄旅行(2016)
腹ごなしが終わったので、そろそろ観光地めぐりを締めくくって
高雄まで戻ろうと思うところであります
地図的には、この近くに最近人気の神農老街という街並みがあるので
そのあたりをうろうろしてみることに


手振れせずに撮れたのが奇跡である

水仙宮市場からほど近いと
地図には書いてあるんだが、さっぱりわからんと
結構うろうろして、やっと見つけたのがここでありました
かなり細い路地で、観光ガイドなんかだと
えらい大きく扱っているので、もっと凄いのかと思っていると
絶対に見つからない、ひっそりした小路でありました


ガイドブックそのままに、なかなか雰囲気のある街並みで
近づいてみると、どうってことないんだが
夜に歩くとライトアップもあって幻想的に見える
人気があるわけであります


この道の奥行ったところに、神農を祭った宮があったそうなんだが
そんな情報を知らなかったので、テケトーに町中にあったお寺を撮影
時間的に開いてもいないので、外から眺めるだけで
ぼけらったと街を歩いたのであります


そうかと思えば、まだ開いているお寺もありまして
確か、保安宮と書かれていたように思うのでありますが
夜遅くでも、信心深く祈りをささげる地元の人がいて
驚くのでありました


朝だったら見ごたえがあるのだろう、市場のひっそりした露地を歩いたりしましたが、
神農老街自体は、ガイドブックの通り、リノベした
お洒落カフェだとかが満載の場所なので
おっさんが一人で遊ぶのは限界があると、眺めるだけで終わり
とっとと帰路につこうと台南駅へと戻ったのでありました


台南站
予定していた戻りの電車が、見事に遅れていたので
ショックだったのでありますけども
そのおかげでちょっと時間がとれることになったので
駅近くをうろうろしてみる


なんだかわからん建物ですが、美術村といっていいのか、
若い芸術家の卵たちが住んでいるのかギャラリーなのか
ともかく、不思議なみやげ物屋とともにあった場所で
若い地元人がうろうろしていて、新鮮でありました
だからといって、何をしたわけでもないんだけどもさ


戻って、自販機でチケットを購入、
実は、凄い人出で、窓口じゃ買えそうもなかったので
わかるか冷や冷やしながらも、無事購入できまして
目的の電車で高雄まで戻ったのであります


寝る前に、またも、優越感の夜市でジュースを購入
木瓜牛奶(ムーグォニューナイ) 45元
前回高雄を訪れたときに感激した、パパイヤミルクであります
そこらのジューススタンドみたいなところで頼んだせいか
あるいは、時期がそもそも違うからか
前回ほど美味いと思わなかったものの、大変満足して終わったのでありました
いよいよ帰国の日であります

【読書】わたしの台湾・東海岸:「もう一つの台湾」をめぐる旅

2017-05-15 21:37:23 | 読書感想文とか読み物レビウー
わたしの台湾・東海岸:「もう一つの台湾」をめぐる旅  著:一青 妙

最近個人的に気になっている
台灣の東海岸について書いた本でありました
先日読んだ、台南に関する本も面白かったのでありますけど、
台灣と大きなかかわりをもつ、一青妙さんから見た
台東の面白さや、再発見について
あれこれと読むことができました

台東というと、花蓮くらいしか知らないのですが、
みっちり台東から、基隆までの東海岸沿いの様々な町を網羅していて
非常に興味深い、面白い一冊だったと思うのであります
私がちゃんと調べてないせいもあるんだろうが、
台東の情報が得られるというだけで、いい本である

観光ガイド本ではなく、旅エッセーのようなタッチで描かれているのがよくて、
実際に行ったかのような体験を読書で味わえる感じがステキ
地元の人に紹介してもらって、様々な名所を訪ね歩いていくわけだけども、
完全に紹介じゃないといけないなんて、ハードな部分ではなく、
誰でも電車に乗っていけそうなところを
満遍なく紹介しているという、肩肘張ってない感じが
また好感触なのである、台東も超行ってみたいと思わされる内容でありました

観光地としての紹介は温泉の比重が高く、実際に台東には
よい温泉がいっぱいあるようなので、これまた興味深く読めました
特に冷泉もあって、台灣の夏の暑さにぴったりなんてのは、
なるほどなと思わされたりしたのであります、いいなぁ
でも一人旅で温泉は難しそうなんだよなぁ

そして、やはり台灣といえば食べ物というわけで、
台東の様々な料理なんかが紹介されていて、
別段物凄い食べ物でもなく、台東肉圓だとか、
金針菜だとか、渋いところがつかれていていいなぁ、食べたいなぁと
読んでいるだけで腹が減ってくる感じでありました

東海岸の大きな特徴として、原住民族の話がありまして
それぞれの集落や、そこで出会った人や話、
特に野球に関するお話やら、日本統治時代の話なんかが
とてつもなく丁寧に書かれていて、非常によい読み物だったと
感心しきりで読み終えたのでありました

自身の出生にかかわりのある、台灣顔家についても、
その関連や、九分での話しなんかも含めて
読み応えといっていいのか、面白い、興味深い読書をすることができたと
ちょっと贔屓目すぎるけども、面白かった本としてメモっておくのである

おんな城主 直虎  罪と罰

2017-05-14 20:47:35 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
視聴完了であります
題名の通りの話だったと思うんだが、
なんだろうかな、大河ドラマっぽくないといってしまっては
実も蓋もないんだが、もうちょっと史実っぽい扱いを
なんとかしてもらえんだろうかと感じてしまったのであります

いや、これが実際にあった話かもしれんとも思うんだが、
アフターフォローがなかったし、どうなんだろうか

正直、頭下げるだけで済まない内容だったと思うんだが、
直虎の自侭が酷いと、これはもう言い切って大丈夫な感じだったのでありますが、
それにしたって、ちょっとどうだろう、せめて、
あの男が何者なのかだけ明かしてほしかったと思うんだが
それもまだ、引っ張られるとのことで、
どうなってしまうのか、実在の武将になるとかだったらいいんだが
嫌な予感がするのである
オリジナルキャラだったりすると、よからぬ感動のために
無残に死んだりしそうだよなと思うと、なんだろうな
もったいない役者を使いすぎじゃないですかなと思えてならぬ

さて、話としては、武田がいよいよ存在感を増してきたと
そんなところでありまして、復活した寿桂尼が
最後の秘策でもないが、こうなったら仕方ないと
松平との同盟を訴えるあたりが
いかにも戦国時代のご都合だよなと感心しきりであります
ああいう判断を迫られるというのは
嫌な時代だなぁと思うんだが、今の世の中も
だいたいあんなもんかしらねとも感じたり
なかなか面白かったのでありました

しかし、コナン少年のような毒針には
ちょと笑わされてしまったのでありますが
あんな便利なアイテムがあったら、
もっとあれこれ使いようがあるといったらいいか、
あの男を味方に引き入れるべきだよなと感じたのだけども
どうなるやら、次回を待つのである

【読書】映画を撮りながら考えたこと

2017-05-13 20:43:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
映画を撮りながら考えたこと  著:是枝 裕和

映画監督の自伝的な本でありました
自分の軌跡を振り返りながら、
それぞれの作品を撮ったときの気持ちや想い、
様々な環境や、関わった人々との話を
驚くほど読みやすいタッチで描いていて
なるほどなぁと、感心しきりで読み終えたのであります

正直なところ、監督の撮った映画をひとつも見ていないので
どういう作品を撮る人なのかというのはよくわからないのだけども、
ドキュメンタリとは何かということや、
方法論としての物語や、映画の作り方みたいなのが
試行錯誤のうえに、論理で構築されていく様が見られて
非常に面白いことだと感じたのであります
当たり前のことなんだけども、こうやって
描きたいものを組み立てていくのが創作というのでありましょう
真似できない凄いことだと感じたのであります

ただ、映像を撮ればいいという話では当然なくて、
役者とのやりとりや、その役者にどうしてもらうことで
本当によいものが撮れるかという試行錯誤の後が
非常に面白くて、謙遜もあるのか、志が高いのか
それぞれの作品に関する反省点が事細かに書かれているのが
読んでいて気持ちのよい理由のひとつだと思うんだが
こうやって、成長していくことが
とても大切なんだろうなと思わされたのであります
日記でしたためるのもいいが、
思い返して、そのときはこうだったと
自分を分析するというのは、とても面白いものだと思わされたのであります

この文章を書いた背景というか、
こういう風に書き上げられたところが
様々に、表現することと方法を考えてきた人だからこその
精緻な筆なんだなと、感動したのでありました
映画はそうやって読み取るものなんだとも思うし、
さりとて、そう考えなくても
すっと気付けるようなものでもあってほしいなぁなんて
考えたりもしつつ、
若い頃なら、こういう見方を覚えて、
それがずっと続いていたのかもなぁとも考えたのでありました

つまるところ、映画への触れ方というのを
ひとつ示されたようにも思う一冊であったとさ

冬の台南高雄旅行 21 再発號肉粽から台南食べ倒し

2017-05-12 22:56:59 | 冬の台南高雄旅行(2016)
いかにもブログらしい内容であります
台南で食べまくるというお話を少々


孔子廟をあとにして、ぶらぶら歩きながら眺めみれば
12月でこの気温、歩いている分には実に過ごしやすい日和で最高でありました
そんなわけで、食べ歩きツアーでもないけど、いっちょ頑張ろうと
今朝方、まだ開店してなかった再発號肉粽に向かいます


案の定というか、結構な大入りながらも無事到着入店
とうとう、噂に聞いた台南名物の一つを食することに



てなわけで、これが、特製海鮮八寶肉粽 150元
崩してない中身だと、何の変哲もない台湾ちまきに見えてしまいますが
ほぐしてみればこの通り、八寶(八宝)の名前にふさわしく、さまざまな具材がてんこ盛り
特にこの特製版については、あわびと貝柱が入っているという素晴らしいもので
本当に筆舌に尽くしがたい絶品でありました、もう一回食べたい
大変素晴らしい、好吃、超好吃であります

とりあえずこいつを食べて、まったりという感じでありましたが
ちょっとスープめいたものも食べたいなと、店を変えることに
ぶらっと歩きながら、そういや、赤崁楼の近くに鴨肉の店があったよなと思いだしてそちらへ


東巧鴨肉焿というお店で、半年前に訪れた赤兎馬のお寺があるすぐ横に位置するのであります
鴨肉焿(ヤーロウケン)という、鴨肉を使ったとろみスープが店名そのものなので
これはあたりに違いないと、わからないなりに頼んでみると、あっさり通じて
そこらへんに座ってくれとのことで、待つこと数分


鴨肉焿(ヤーロウケン) 55元
どきどきしながら食べてみましたが、生姜を細く切ったものと一緒に
鴨肉がよく煮込まれていて、ほろほろよく崩れてうまい
独特の味付けといっていいのか、黒酢が結構キツめに使ってあるので
好き嫌いが分かれるなと感じたのでありますが、
大変あっさりさっぱり食べられるので、なかなか素敵でありました
胃にもたれない、実にすばらしい食べ物である

どっぷり食べたと思ったものの、さらに観光を続けながら食べまくろうと
台南の街をうろうろと歩き倒していきます
赤崁楼から、歩くこと15分くらい、水仙宮市場だとか、永楽市場だとかいわれる
食べ物屋さんを含め、さまざまなお店がごった返している地区があるはずとうろうろと到着


いい感じで日暮れて、夜がやってきたという感じになってまいりました
左右に所せましと並んでいるお店屋さんも、次々にぎわってきたという感じで
夜市でもないけど、わくわくしながら町を散策していきます


ここで一軒、食堂を発見する
これがまた、ものすごいいい匂いがしてたまらない
さすがに食べ過ぎだろうと自分でも思っていたんだが、一度通り過ぎてから
やっぱり、あまりに旨そうな匂いだからとつられて入ってしまう
メニューも、値段もまったくわからないんだが
一番大きく書いてあるメニューを指さして注文


香菇飯湯(シャングーファンタン) 80元
何の変哲もないスープに見えますが、シイタケが入っていまして
これがまた、ものすごいいい香りなのであります
シイタケってこんなにいい匂いがする食べ物だったかな
そう思いながら、でっかい粽と鴨スープ飲んでいるにも関わらず
このスープを食べる、いや、スープと言いましたが、実際は雑炊なのである
飯湯(ファンタン)というだけあって、ご飯の入っているスープなのであります

これが、本当にもう、この旅で一番うまいといっても過言ではない
ものすごい衝撃を受けた食べ物でありました
この店が特別うまかったのか、そもそもうまい食べ物なのか
そこは判別がつかなかったんだけども、
とてつもなく肉厚のシイタケ(香菇(シャングー))と、
そこからとったと思われる濃厚なダシの香りが最上級なのである
エビと謎の肉片が入っていましたが、正直それらが前座といえるほど
圧倒的にスープが旨い、極上とはこういうことかというほど感激したのでありました
あまりに旨さに、あっという間に平らげてしまった
素晴らしい、素晴らしいぜ台湾


さらに調子にのって進んでいきますと、今度は甘いものの店を発見
そういや、八寶冰(パーパオピン)を食べたいと思ってたが
ついぞ食う機会がなかったなと思いだす
そうだよ、別腹だから食べられるよきっと
そんな風に、どっか壊れたんじゃないかと自分でも驚きの食欲に突き動かされて入店
さすがに夕飯時に食いに入る店じゃないのか、
店主のおねーさんというかおばさんと、私しかいなかったんだが
身振り手振りで注文をしてみる


龍眼湯圓(ロンユェンタンエン) 45元
八寶冰はどうした俺…、そううなだれてしまったのでありますが、
かき氷を食べようと思ったら、メニュー欄に「龍眼」の文字を発見して、
ああ、ロンガンだ、ロンガン超食べたい!と、おねーさんに
「ロンガン、ロンガン!」と言って、まったく通じなかったのであります
最終的に「ロンユェン」と発音を正してもらって事なきを得たのでありますが
台湾で食べたかったフルーツについに遭遇なのである

ただ、見ての通り、そして名前の通り、これは温かい食べ物なのである
12月とはいえ、外は先ほどの通り夏日を超えているわけでありまして
さらには、さきほどアツアツのしいたけスープを飲んできたというのに
冷たいものではなく、これを食べてしまったのであります

台湾ぜんざいと称されるだけあって、まさにぜんざいのそれでありました
これを作るにあたって、具材を5つ選んでねと言われたので
推薦、看板などと、「おすすめ、おまかせ」的なことを伝えて
OKOKと、ささっと作ってもらったのでありますが
なかなか甘さ控えめながら美味しかった、熱かったけど

見た目は悪い感じでありますが、そんなことはなく
棗だとか、タピオカだとか、あれこれ入っていて
なんとなし体によさそうな雰囲気で、ゆったり食べられました
すごい汗かいてたんだけどもね
肝心のロンガンについては、ドライロンガンだったようで、
お湯で戻して食べるという感じなので、ドライライチに近い感じで
ちゃんとしたのをもう一度食べたいなと思ったりしたのだけども
ともあれ、しっかり堪能できたのでよしとしたのでありました

さすがに食べ過ぎた、いい加減にしよう
そう思いつつ、ようやっと腰をあげまして、ふらふら夜の街をさまようのである


ぐるっと、界隈を歩いてたどり着いたのが、この水仙市場の看板であります
見ての通りというか、すでに夜モードで市場の方はしまっていたため
中にある、水仙宮にはいけなかったのですが、とりあえず満足して通り過ぎるのでありました
台南の夜も、大変楽しいと浮かれながら歩いていくのである

NHKドキュメンタリー 究極のおもてなし~天下を動かした一服の茶~

2017-05-11 22:35:28 | ドラマ映画テレビ感想
あまりしっかりと見たという感じでもなかったのですけど、
利休、そして織部と扱われた以上、
何はともあれ見ておこうと、録画をひっそり確認したのでありました

見所は、その二人とまったく関係なく、
葉室麟さんが出ていて、あんな姿だったのか、
というか、結構なお年だったんだと
それに衝撃を受けたのであります
いや、よく考えたら、そりゃそうだという感じなんだが
なぜだか、若い作家というイメージがあって
どうにも驚いたのであります
山登り大変そうだったなぁ

と、そんなわけで、葉室麟さんをゲストにしながら、
利休の侘び茶と、織部のへうげを見つめなおすと
そんなお話でありました
茶道をどう捉えるかという話なので、
こういうのは、定期的にNHKが取り上げてくれるなぁと
毎回見ては、だいたい同じようなところで落ちると
思っていたりしたわけでありますけども
今回は、もてなし、というキーワードで楽しませてもらって
有名な利休の朝顔の解釈を、
一輪を見せることで、秀吉自体が唯一になったと
そういうお追従でもないが、隠喩であったというのは
なるほどなと新しく感じたのであります
このあたり、へうげものを読んでいますと
あのマンガにひっぱられるというか、その解釈に
凝り固まってしまうのでいけませんけども
なかなか楽しかったのであります

利休を生真面目とする説を唱えつつ、
それを別の方向へ進めたのが織部と
そんな按配でへうげを楽しいそれとしていたのは
よくある解釈だろうと思うのですけど、
実際に茶碗を並べて、また、茶室を比べてというので
違いを浮き上がらせていたのは
結構好きな表現だなと感じたのであります
茶碗は特に、対比が効く感じでかっこよかったと
ほとほと感心したのでありました

その茶碗といえば、当たり前の茶碗が出てきたのだけど
利休の代表茶碗を黒楽ではなく、赤楽の無一物で見せたというのが
新鮮に感じたのでありました、
黒できめた利休と、華やかな織部みたいなのが多いと
自分なりに思っていましたが、
赤楽と、緑の織部で比べるとこれもまた補色関係だけあって
ぐっと引き立ついい比較になるんだなとほれぼれ
大変楽しめたのでありました

濃茶を上田流で入れていたのが斬新だと感じたのですが、
あそこで使われていた茶入れが、勢高の写しみたいなので
あれって、上田宗家の名物のひとつじゃなかったかと
目をみはったのでありますが
さらっとNHKも、ああいうのを使わせてしまうんだから
ステキだわと、ミーハーに楽しんだのでありましたとさ

ああ、いい茶碗を見て、心洗われたい
そんな気分の昨今に、ステキ番組でありました

【ドラマ】火花

2017-05-10 22:40:19 | ドラマ映画テレビ感想
先日までNHKの夜にやっていた、あの芥川賞作品の映像でありました
てっきりNHKが作ったと思ったら、別で作られた
ある意味映画みたいなものだったようで、
映像とかすごいきれいというか、作りこんであるなと
感心しきりだったのでありますが
映像さることながら、話というか、物語がすごい面白くて感動だったのであります

未だ原作を読んでいないので、
はたしてどの程度、どういった形の映像化だったのか
皆目見当もつかない感じでありますけども
ドラマは非常に面白かったと快哉なのであります
主役二人の演技もさることながら、話の進み方と演出が斬新で
目が離せないというか、気づいたら食い入るように見入っていたので
完全にもってかれたドラマでありました

心象風景描写みたいなのを映像でこれでもかと見せているようで、
神谷と東京で再会した瞬間に、徳永の背後で火花が散るというのが
一瞬、花火が妙なタイミングで写ったのかと思ったけども
あれが、火花であって、作品上というべきか、とても重要な描写映像だったんだと
勝手に補完して、盛り上がっていたりしたわけであります
なんか、謎めいたでもないけど、
時折深い何かがあるんじゃないかと思わせる、映像的遊びみたいなのが
頻繁に見られて、本当に面白いと思ったのであります
唐突に白黒映像になったくだりとかも、しょーもない話なのに笑ってしまった

お笑いの話なので当たり前でありますが、
漫才のネタも相当に練習していたのか、役者二人が漫才しているのに
雰囲気が漫才だなぁなんて思わされるくらいで、
むしろ、ちょい役で素をもとめられたであろう今田耕治あたりが、
全然あかん感じだったのも、ちょっと面白いところで
あの空気の違いというか、不思議なもんだなと
ひしひし感じて楽しんでいたのでありました

話の内容も、結構悲しいお話なんだと
割と衝撃を受けたのですが、まぁ、正直完全に泣かせにくる展開で
それに、これまた完璧にやられたというわけでありまして
最後2話くらいは、なんかしらんが、ものすごい感動を受けたというか
友情とも、なんともつかないそれこれが、
ものすごくドラマとして面白くて、がん泣きしながら見守ったのでありました

役者二人がやっぱりよかったなぁというのが一番でもありましたけど、
徳永にいたっては、しゃべり方が途中から完全にピースの又吉になってたのが
衝撃的というか、物まねじゃなくて、そういう人っぽく演技してたのが素晴らしかったと思うところ
映し方にしても、これみよがしに小津安二郎みたいな正面図が出てくるのが
なんか気持ちよかったしと、個人的には大満足だったのでありました

いいドラマ見たなぁと思ったので
感動をメモっておきたいと、書いて閉じるのであります
面白いドラマだった、次のダウントンアビーもめっちゃ楽しみだけど
期待してなかっただけに、火花はとても楽しめたのである

冬の台南高雄旅行 20 虱目魚主題館と台南孔子廟

2017-05-09 21:54:32 | 冬の台南高雄旅行(2016)
億載金城をあとにして、さてバス乗り場はどこだろうと探し出した矢先


謎の建物を発見、なんだろう、なんか面白そうだと思って
とりあえず中に入ってみますと


そらに浮かぶ魚群
虱目魚主題館という、昨夜食べた「サバヒー(虱目魚)」についてのテーマ館でありました
そんなもんがあるのかと、ちょっと驚いたのでありますけども、
無料で楽しめるというのでせっかくだからと、うろうろとみて回ったのであります


水槽で泳ぐサバヒー
これがそうなのか…、切り身しか見てないので、本当にそうなのか
まったくわからないのでありますけども
ともかく実物とご対面だったのであります
館内は、そこそこ大きな空間になっていまして、二階建てで、さまざまな資料展示があります


サバヒーについての説明であります
日本語解説まであるので、至れり尽くせりであります
ちょっとずつ日本語がおかしかったんだが、それはそれ、
おおまかに楽しめるので十分でありました
ちなみにこの写真にある「ないわけがないだろう」というのは、
確か名前についての話で、日本人が聞いたけども、よい答えが返ってこないだかなんだかで
とりあえずサバに似てるからサバヒーという呼び名でよかろうかとか
そういうお話だったように思いますが、
詳しくは現地で見てきてほしい、覚えていない


こんな感じで猫が戯れていたりして、実際に本物の猫も飼われていたんだが
写真撮らせてくれなかったので割愛するのでありますけども
この猫が、この館のマスコットらしく、そこかしこで見られるのであります


サバヒーが泳ぐ館内、メルヘンである

そんなわけで、サバヒーを堪能したので、いよいよ移動しようと外に出るが
バス停を見つけるものの、運行しているかどうかもわからない有様
ちょっと困った様子でうろうろしていると、それに気づいたのかすぐにタクシーが寄ってきてくれました
もういい加減に疲れたし、ちょっと贅沢してもよいかとタクシーに乗って移動

運ちゃん「去哪里?(チューナーリー・どこいくの?)」
私「我想出孔廟(ウォシアンチューコンミャオ・孔子廟に行きたいです)」

そう、ちゃんと中国語っぽくしゃべってみたのだ、本当にだよ
まぁ、実際はまったく通じていなかったようで「コンミャオ」の部分だけで納得されたようでありましたが
無事移動開始、相変わらずといっていいのか、相当ゴキゲンにぶっ飛ばすタクシーで
あっという間に孔子廟までやってきたのでありました、15分190元であります


台南孔子廟
かなり立派な建物でありまして、何に驚いたって、
ここまでいくつもの孔子廟を見てきたが、台南は有料なのである
到着して、10分くらいで閉鎖ということだったので、払わないで断念したのだけども
台南孔子廟だけは別格の扱いとなっているようなので、
機会を見計らって今度は入ろうなどと思うのである
そんなわけで、周辺施設だけをぐるっと見て回ったのでありますが


にぎわいの正面玄関

謎の塔があったのでせっかくだから上る

孔子?よくわからんが、塔の中に安置されていたのであります

中華趣味のステキな建物でありましたが、結構古そうでもあり
なかなか楽しめたと思うのであります
人も多くて、さすが観光地といった具合、屋台なんかも出ていたので
もっと早い時間は、より楽しめたのではないかと思うのである


野生のリスがいたりする
いかにも台湾らしい風景なのでありますけども
リスが餌付けされていたようで、この近くにリスのエサ売っているおっさんも居て
憩いの場としてなじんでいるといった具合でありました
リスをかわいいと思うのは日本人だけだとか聞いたことがありましたけど
台湾でも人気のようで、手慣れた感じで、あっちこっちでみんなエサやっているのが印象的でありました

17時も超えたというわけで、そろそろ飯でも食べようと
また移動していくのでありました

【読書】限りなく完璧に近い人々

2017-05-08 21:56:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
限りなく完璧に近い人々  著:マイケル・ブース

あの英国一家日本を食べつくすの著者の本業、というと失礼なのか、
ルポでありました、北欧について実際に調べたお話が
凄く細かに、そして英国人らしい皮肉をこめて
やれかれと書かれていて、なかなか楽しめたのであります
ちょっと長いんだが、面白かった

読み終わって、まず感じたところでは、
私にとって北欧というものが存在しなかったと
そんなところでありました
英国人が書いているから、当たり前のところながら、
おそらく、英国人向け、あるいはヨーロッパの人向けに書かれているであろうところ
前提として、北欧へのイメージが、私よりも強いというか
何かしら、こうだというものがあるというのが前提になっていまして
皮肉と冗談とがうまく受け止められなかったのが残念でありました
とはいえ、なかなか面白いというか、そうか、
北欧というのはこういう人が住んでいるのかと、物凄く偏向しそうですが
知ることができたのは行幸でありまして
正直、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンのあたり、
特に、ノルウェーとスウェーデンなんて区別がつかないと感じていたんだが
スカンジナビアのそれこれで、立ち上がり
国としてのジャンルというか、やはり異なるものなのだなと
改めて痛感するのでありました

なんだかんだ、隣国同士は仲が悪いというのは
全世界共通なのでありますから、
北欧それぞれの国が、ほかの国について何かしら言うというのが
面白い読みどころでもあるのだけども、
それぞれに愛があるかのようで、やはり、知っているのだという部分が
重要だと読めたのであります、こういう隣国のあり方というのは
地続きだからこそなんだろうかと、
日本でかんがみてしまうのである

とはいえ、フィンランドという国が、
著者も大好きだというだけあって、非常に興味深いというか
一番友達にしても大丈夫そうだと思わされたりしたんだが、
向こうは、それをごめん被るという感じだということで
北欧の人たちすべてに横たわる、他人とのかかわりを否定するかのような
孤立主義的な生き方には、なんか憧れるでもないが、
自分は、北欧なら生きていけるんじゃないかと
間違った感想を抱いてしまったりするのであります
人間が嫌いとか、そういうことでもなさそうだが
静かにみんなが一人で過ごしているというのは
夢のようでもあり、その陰で、物凄い大量の抗鬱剤が消費されているというのが
なんというか、人類の闇でもないが、
何かについて考えさせられるようでありました

描写がとても面白くて、物凄く寡黙で喋らない北欧の人たちが
少なからず笑う瞬間についての描写とかの秀逸さが見事で、
思わずもらい笑いのようなものをしてしまったんだが
愛あふれるルポは、読んでいて楽しいなと思わされたのでありました

おんな城主 直虎  あるいは裏切りという名の鶴

2017-05-07 21:26:28 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
視聴完了でありました
直虎孫子を覚えるみたいな回でありまして、
領主のたしなみで孫子読むかなぁと
ちょっといぶかってしまったんだが、
これはこれで面白かったからいいかと
納得するのでありました

鉄砲の話も、どうやて決着するつもりだろうと
心配していましたが、なんかうまいこと厄介払いしたと
ドラマ的にも、直虎的にもそんな扱いになって
ほっと一安心という感じであります
あれは、もてあましてしまうアイテムじゃなかろうかと
心配してたんだが、なんなく手放しましたね
しかも、それでいて、方久の機転を見せつつというのが
素晴らしいと感じた次第であります

鶴との和解というか、一方的な誤解の解消が
いきなりぐぐっと進んだ感じがあって
めでたしめでたしのようにも見えるけども、
こういう展開ということは、そろそろ鶴が片付けられるんじゃないかと
心配になってきてしまうのであります
まぁ、その前に謎の男の正体が明かされそうなので
そっちが楽しみなのでありますが
どたばたコメディ調子のまま進めてもらいたいものであります

とはいえ、武田の名前も出てきたし
そろそろ戦国時代っぽくなってくるんだろうか
楽しみであります

【映画】3月のライオン 後編

2017-05-06 19:25:58 | ドラマ映画テレビ感想
先日の前編に続いて、後編も見てきました
予告では、暗い話ばっかりになるじゃないかと
不安で不安で仕方なかったのでありますけど
見終わってみると、凄く綺麗にまとまっていて
ちょっと驚いたというか、感動感激してしまったのであります
いい映画だったと思うのだ

零くんの成長と挫折が、とてつもなく丁寧に描かれていて
後藤との対決やら、様々に起こる事件が
すべて綺麗に詰み筋に入ったように片付いていって
なんというか、ちょっとしたカタルシスがあったというか
完結してないマンガなのに、よくこんなに綺麗にまとまったなと
拍手喝采の気分なのであります

詳細はネタバレに抵触しそうなので割愛しますけども
相変わらずどの役者さんも気合が入ってて素敵でステキで、
ちょっと驚きだったのが、あのクズ親父が
まさか、伊勢谷が演じていると最初気付かなくてびっくり
絶妙な胡散臭さが出てて、いい当てっぷりだと
珍しい役どころをこなしている姿に感動したのであります
もっとかっこよくない役をどんどんやってほしいんだがなぁ

いじめ、父親、香田家と、
それぞれの問題が同時進行的にやってきて、
最後は大団円という感じでおさまっていくのでありますが、
その都度、それぞれで零くんの奮闘があったり成長があったり
挫折も、なんもかんも全部一気に経験していくようで
なんとも面白い物語だったと思うのであります
前編は正直ちょっとダレるななんて思ってたんだが
後編はまったく息をつく暇がないというでもないが、
じっと見入ってしまったのでありました

ちょっと身構えていたいじめのシーンは、
やっぱり悲惨というか、やだなぁと思ってみていたんだけども
そこの描き方と消化の仕方が、凄い綺麗というか、
原作のあの感じではなく、さりとて陰惨さは残しつつと
絶妙なさじ加減で見せてくれまして、
まぁ、その反動でもないんだけど、物語上仕方ないとはいえ、
マンガだとわりとすきっとしてた、父親関係が悪手にはまるという感じで
やっぱり原作知らないで見てるほうが楽しめる映画だったのかなと
ちょっと思ったりしたわけでありますけども
香子や、歩の扱いなんかがさらりと、でもきっちり回収されていって
満足だったのであります

マンガではまだ描かれていない何かが、この映画では描かれてしまったと思うわけで、
固唾を呑んだというか、なるほどなというおとしどころを見たように感じたのですが
主演の神木くんはじめ、暑苦しい男や人生論がうまく見せられて
大満足だったと、記しておきたい一作でありました

何気に島田兄貴のところのサボテンが、よりグレードアップしてたように見えて
あれはあれで素晴らしいなと、小道具に目を奪われたりしたのであります
そういや、ひなちゃん家にファミコンとディスクシステムが置いてあったように見えたんだが
あれはなんだったんだろうか、妙に気になるのだけども
瑣末なことはさておき、よいマンガ原作映画だったと想いました

冬の台南高雄旅行 19 億載金城

2017-05-05 19:58:22 | 冬の台南高雄旅行(2016)

歩いてくると、唐突に砲門を発見、
そうか、いよいよたどり着いたか、億載金城
このあたりは、見たことないような鳥が飛んでいたりして
なかなか南国情緒あふれる場所だったのですけども、
日本でいうところの五稜郭のような、不思議な建物に潜入するのであります


チケットは、例のごとく台南名物のイラストものでありました、50元なり
集めたらなんかと交換とかしてほしい感じである
さておいて、早速に潜入


大きな門というか、トンネルがありまして
その奥が敷地になっています
あまりよく知らないでやってきたのですけども、
対日本用に設置された要塞なんだそうで、作ったのは清であります
なんとアームストロング砲を備えていたというので
それを探しに、とりあえず要塞ないをうろうろする


こんな感じで、四隅が張り出していまして、上空から見ると星型になってんじゃないかと
そう願うばかりなのでありますけども、独特の構造で、居るだけで
なんだかわくわくしてしまう要塞なのでありました


アームストロング砲?
え、なんかしょぼくね?とか思ったんだが、
実際は結構な大きさでありまして、なかなかのものでありました
チケットを買うときに、身振り手振りで、係の人から
もうすぐ、大砲を撃つイベントがあるから見ていきなと案内されたのがここで、
この大砲が火を吹くらしいと、わくわくして待つこと数分



これがイベントの様子で、なんとか撃った瞬間をとらえた写真なのでありますが
手前のおじさんが、清国の軍人の様子で、このほかに
助手の兵隊さんもそばに控えていて、パフォーマンスを行っていました
言葉がまったくわからないので、
時折、見守る人から笑いが起こるもののさっぱりわからないまま、
早く打てよと待っていたんだが、
時折、「リーペンレン、リーペンレン」と言っていたのがわかったので、
日本人を倒すぞ的なことを言ってたんじゃないかと推理
なんとも居心地が悪いというか、煽られて、なんかされたらどうしようとか
いらん心配をしたのでありますが、そんなはずもなく、
大砲演出を見せてもらえたのでありました

火はちなみに、大きな花火という感じで、パーンパーンと、二回ほど撃ってくれて
正直しょぼいわけでありましたが、それでも、なかなか楽しく見られたので満足
あとは要塞外壁を歩いて帰ろうかと思ったところ


アームストロング砲
なんだこの大きさ…、衝撃的な出会いでありました
そうか、こっちが本物なのか、見学してる人とサイズ補完をしていただけると幸いですが
とんでもなく大きなもので、これが三門並んでいました
冒頭に外から見えていた砲門はこれだったようで、あまりの迫力にしばし見とれてしまったのである


間近でみると、また物凄い迫力なのである
このほかにも、近代的な大砲が、いくつも設置されていて
なんとも面白かったのでありました
このほか、大砲の弾を貯蔵していた場所の遺跡だとか、
それこれ見るものもあったのですが、
30分もあれば十分楽しめるといったサイズでありました

とりあえず、これでぐるっと安平地区から南方まで観光地を網羅したと
満足しつつ、次はどうしようかと、とりあえず城を後にするのである

京都国立博物館  海北友松展

2017-05-04 22:18:11 | 陶磁器を探す旅と名物
物凄い久しぶりに京都国立博物館へ行ってきました
リニューアルしてから初だったので、
いったい何年ぶりだという感じであります
知り合いのすすめで、まったく予備知識なく見てきたのでありますが
とても素晴らしいというか、京都の寺社は、やっぱりあれこれ持ってるなと
改めて思い知らされた品が勢ぞろいだったと思うのであります

海北友松(かいほうゆうしょう)
桃山時代に、狩野永徳、長谷川等伯に並び尊ばれる絵師だそうで、
正直さっぱり知らなかったんですが、
建仁寺に、龍を書いたといえば、ああ、あの龍かと
思い起こされるそれこれの作者でありました
復元された天井絵のほうではなく、
今回は、建仁寺からちゃんと秘蔵の掛け軸として、
本物の龍が来ていて、凄まじい迫力だったので
それをまずメモっておくのでありました

一番の見所は、前述の通り、建仁寺の雲龍図であろうと思うのですが、
それ以外にも、様々な巨大絵を描いていまして、
いずれもお寺に奉納されていて、まずもって、見ることが叶わない名品ばかりであります
龍にまつわるシリーズが何点かありましたけども、
現在の建仁寺でさらっと見られる、コピーの襖絵の数々の元絵が
この人の作品だったようで、
ああ、見たことあるなと思うようなのが何点も出てきて
興味深いところでありました

もうひとつ、これはと思わされたのが猿図でありまして、
たしか、こんな感じの猿の絵って、南禅寺に長谷川等伯の筆でなかったかしらと
思わされるような猿の、大きな絵だったわけでありますが、
これが、よりコミカルというか、この作者は
全体的に動物がコミカルで、マンガというか戯画チックなところが
見所だと感じたのであります
平たくいうと、そんなに上手いとか思うようなそれとは
ちょっと路線が違うと感じたのであります

植物の絵も、ある種定型化しているようで、
今回展示はどれも似た構図で、決まっているようにも見えて
非常に興味深いところでありました
今回新たに発掘された新作というのも展示されていて、
追っかけている人には垂涎のそれだったのでありましょうけども、
私のような素人には、その妙がわかるはずもなく、
一点だけ展示されていた、ゆかりの品で、瀬戸肩衝の茶入が
非常に魅力的でよかったと思うのであります

秋には、国宝展をやるんだそうで
また見に行かないといけないねと思ったりしつつ
久しぶりに堪能したのでありましたとさ

【読書】週末台北のち台湾一周、ときどき小籠包

2017-05-03 19:10:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
週末台北のち台湾一周、ときどき小籠包  著:吉田 友和

またも台灣本であります
旅行記的なもので、小説とまではいかないけども
情報誌とは違う、著者が立ち寄った場所や、旅そのものを描いた本で
なかなか楽しく、なにより、ささっと読めました

発刊も新しく、割と最近の本でありまして、
台北にぷらっと遊びにいって、いいなぁ、楽しいなぁと
二泊三日の旅を楽しむあたりから始まるのでありますが、
旅の仕方が、私のスタイルと似ているようで
共感というか、好感をもって読み進めたのであります
そうなんだ、二泊三日とかで遊びにいくのにほどよいんだよ台灣わ

もっとも、著者は結構な旅人で世界一周も3回くらいやってんだそうで
それを似ているとか行ってしまうのはおこがましいのですが、
短い時間で、目いっぱい楽しむという感じが
ステキで面白く、ただ、その割にえらい行き当たり場当たりだなというのも
ある意味斬新で楽しく読めたのであります
あまりにも事前知識を入れずに移動しているせいか、
それは、流石にないだろうと、ガイドブックでも最近では必須になっている観光地なんかを
新鮮な目で見ていたりするのが、なんとも奇妙でありましたけど
まずまず楽しい旅の感触を確かめられたのであります

苦言でもないですが、気になったところではルビが
日本語読みの読み仮名かと思えば、現地発音っぽいのも入ってんだけど
それもなんか違うんじゃないかみたいなところがあって、
鵜呑みにすると危うい情報かもやもと思ったりしたのであります
ただ、行く先々でえらいいい目に遭うというか、
優しくされているのが、本当か?というほどなので、
これもまた、不思議なところでありました
結構な頻度で日本語喋る人と出会ってるんだが
あんまり最近は見ないような気がするんだが、どうなんだろう

ともあれ、台北から初めて西回りで一周するという話
台中、台南、高雄あたりまでがなかなか充実というか
まぁ、いいところどりで旅をしているので
結構メジャーな観光地をささっと駆け抜けていく感じが好きなところ
高雄で島にわたるあたりとか、これは次回私もやってみたいと思わされるのであります

東に回ってからが、いよいよ台灣旅の本番だろうと
楽しみに読んでいたのですが、ここが肩透かしで、台東と花蓮だけで終わってしまい
非常に拍子抜けでありました、台灣の東側はまだまだ未開というか
こっちが穴場だなと、改めて思い知る次第である

白眉な部分としては、ガイドブックにも載っていないような
離島に遊びにいったというくだりでありまして、
バイクでちゃちゃっと回っておしまいみたいな感じだったけども、
離島を楽しむというジャンルも、面白そうだと
しかも簡単にいけそうだわと、夢を見させてもらえる内容でありました

あとは、天燈上げの話や、割とベタな台灣旅を楽しんでいて
何よりも、詳細な食事に関するレポートがステキで、
あっちこっちいって、あれこれ食べるのが楽しいよなぁと
改めて、台灣での食事について思い知るのでありましたとさ
よい本だったと思うのである

冬の台南高雄旅行 18 定情碼頭德陽艦園區

2017-05-02 22:00:55 | 冬の台南高雄旅行(2016)
タイトルが文字化けしてないといいんですが、
徳陽艦という、中華民国海軍所属の駆逐艦であります
歩いていたら、唐突に現れた感じで、見ようかどうしようか
迷うこともなく、一直線に近づいていったのであります


近づきすぎて全容が入っていないのだけども
湾岸に接岸しております、接岸で合ってんのか
チケット購入して、早速乗船します 50元なり

いくつも写真撮ってきたんだが、
正直、戦艦だな(注:駆逐艦だ)という感想以外何もでてこないので
ぱぱっと進めてしまいますが、


対空用の何か


中距離強襲用の何か


艦砲

といった具合で、このほかにも魚雷発射管だとか、あれやこれや
なかなか楽しく見られたというか、結構興奮して眺めていたのでありますけども
面白い観光スポットだったと思うのであります
パンフレットを貰ったのですが、当然読めるはずもないので
たぶんこういうことだろうというあたりの概要を書きますれば

服役は1945年5月で終戦間際だそうなんだが、
元来アメリカの船の払い下げなんだそうなので、その頃はまだアメリカ船籍だと思われます
その後、あっちこっちの戦争に参加しつつ、1977年に台灣、中華民国に転属となって「徳陽」と名づけられ
安平港を守護する駆逐艦となったそうな
2005年頃まで現役だったようなので、相当におじいちゃん船だけども
沈没することなく、二回くらい改造を加えて、現役を全うしたんだそうであります


これは操縦のそれこれでありますけども、
ほかにも艦長室にも入ることができまして、
小さいけどもシャワー室があったり、トイレがあったりと
艦長というのは、やっぱり優遇されているのだと
当たり前のことを知ったりできたのでありました


主砲


信号旗とレーダー
読めるかなと思って撮ってきたんだが、よくわからん
おそらくはCJ(貴船は援助を求めるか)のような気がするんだが
なんか違うんじゃねとも思ったりである


というわけで、なんだかんだと船を楽しんだのでありました
地元の観光客なのか、子供連れや、そもそも幼稚園の遠足みたいなのもいたので
ほのぼのと過ごせたのであります


終わってから、あんまりにものどが渇いたので謎のジュースを購入
超薄いカルピスみたいな飲み物で12元でありました、自販機で買ったのだよ
渇いたのどに、ほどよく染み渡ったのである


路傍にあった花キリンの植え込み
凶悪極まりない植物でありますが、これもまた
露地に転がっているあたり、本当に暖かい街だと思わされつつ
さらに先を急いでいくのでありました