CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【演劇】美女と野獣

2017-01-16 21:12:04 | ドラマ映画テレビ感想
先日、運よくというか、たまたまチケットを譲ってもらったので
見ることができたのであります
劇団四季「美女と野獣」

演劇は、地元の小劇団のを何度か見たくらいで
ちゃんとしたのは、あんまり見たことないなぁと
そういう態でいったわけでありますが
いやぁ、大間違いだった、すげぇ、流石だよ劇団四季、マジハンパねぇ
そんなわけで、人生初めてのミュージカルに
骨を抜かれたというか、感動したので
メモを置いておこうと思うのであります

アニメも映画も、童話も絵本も、
美女と野獣に関して、ひとつも知識がないまま見に行ったと
ある意味稀有じゃなかろうかと思うところですが、
もう、そういうのはどうだっていい、
話の筋とか関係なく、ミュージカルの感動と
よく聞くそれを体感できたというだけで、大満足の体験でありました

話の筋はちょっと聞いたらだいたいわかるというか、
まぁ、そういう話だろねと思うところなんだが
流石は劇団、演劇としてといえばいいのか、
これを芝居というんだと、頭を殴りつけられたかのような
衝撃的な感動を受け取ったわけであります

これが劇団四季特有のものなのかはわかりませんが、
まずは舞台装置の素晴らしさ
ぐんぐんと展開する舞台、そして細かで煌びやかな衣装と小道具、
このきらきらした感じが、本当にもう、
現実を見ているんだけども、映画というか、アニメというか、
ファンタジーを見ていると思わされる、物凄い感激に満ち溢れていたのであります
魔法のシーンの見せ方とかを演出と呼ぶのであろうけども、
これがまぁ、見事で、本当に魔法のようだったとか、
小学生みたいな感想が、ぽんぽん出てくるのであります

そして、集団演劇の妙といっていいのか、
ダンスと歌を見るという体験が、これまた素晴らしかった
脳が現象に追いついていかないで、ただただ、
見て感動していくままになるという体験は
生まれて初めてのことでありましたが、
本当に凄いことであります
とても、練習がこなれた動作なんだろうとわかるんだが、
20人近い人数が、それぞれ細かいダンスというか、
日常動作の組み合わせみたいなことを
リズミカルに、永久機関のように繰り返す
この絵面、これが生というか、まさに目前で繰り広げられると
脳の処理が追いつかないのでありますね
本当、この群像劇というか、群舞みたいなのがステキすぎて
哀しいとかでなく、感動で泣いてしまいそうになったのであります

今回においては、特に、ガストンという悪役が出てきて
そいつを称えるシーンがあるんだけども、
ここで、村人たちとビールジョッキを克ち合わせていくという動作が
コミカルでリズミカルなダンスになっていて、
もう衝撃で、もう一度みたい、思わず拍手と
心の底からの感激を伝えたいと思ったのでありました

その他も、ミュージカル的な消化とはこういうものかと感心したのが、
食事のシーンとして、食材や食器が歌いながらダンスするという、
これをもって食事だとする演出といえばいいのか、
約束事みたいなのにも物凄く感激した
ダンスの素晴らしさが、美味しさを表現しているといわれたら
なるほどなぁと、なんか、理解できるはずもないロジックに
物凄く頷いてしまうのであります

そんな衝撃を受け取りつつ、絶妙なアドリブというか、
明らかに今、この場でやっているんだとわかる、
実にさりげない台詞というか、つぶやきだとか、動きなんかがあったりして
本当、目が離せないで、3時間程度を釘付けで見せられたのでありました
実際は一度トイレ休憩が挟まれるんだが、
そんなの必要ないくらい集中して見せられたわけなんだけどもさ

そういうわけで、役者の誰が凄かったとか
そういうのを語る以前に、劇団四季というものが提供する
このコンテンツの凄さに、知らないとは怖いものだと
感激しすぎた心持を、しっかりと刻んでおきたいと
思ったりなんだったりの、殴り書きなのでありました

おんな城主 直虎  崖っぷちの姫

2017-01-15 20:45:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
視聴完了であります
子役の安定した演技で、ほのぼのしつつも
なかなか楽しく見ている次第、
テンションが朝ドラっぽいよなと思うんだが
これはこれで、見慣れた感じもあるので
安心して見ていけると感じるところ

見所というでもないけども
やたらクローズアップされていた「あばら屋の男」なるものが、
こんだけ出てきて、あれっきりで終わるはずないよなと
さっきホームページ見てきたら、
なんと役者がムロツヨシだったらしく
役者さんは凄いなと驚いてしまった、
そう思ってしまうとライフのコントにも
見えなくもないからいけない

ともあれ、えらい作ってきた三河の向こうの言葉が
じゃんだらりん的によくよく聞こえてきて
大学のときに数人いたなぁと
懐かしく思ったりしたのであります
方言が、大河ドラマの見所のひとつだと
つくづく思い知るところでありました

鶴と亀なんていう、異様にわかりやすい名前は
本当にそうだったのかわかりませんが、
そこに「おとわ」というあたりも
みんな長生きしそうな雰囲気だけども
きっとそうじゃないんだろうなと
哀しい未来もうすうす感じ取りつつ
地毛をあんな風にした子役の扱いが
問題にならないことを祈りたいと
余計なことを書いておくのであります

来週もあの頭というのがステキですな

【映画】傷物語

2017-01-14 20:40:05 | ドラマ映画テレビ感想
超絶恥ずかしいんですが、書いておこうと思います
なにせ、2年くらいかかって、3本ちゃんと映画館で見たんだから

そんなわけで、40も間際のおっさんが、
物凄く恥ずかしい思いをしながらも、アニメ映画を見てきたと
そういうお話であります

客層は、私よりは10以上は若い人たちで、
そういうのを見て、同じくらいじゃんと
流石にいえないなと自分を理解しているつもりになりつつ、
いわゆる深夜アニメを楽しみに見てきたのでありました

自分語りも恐縮ですが
そもそも、なんで見たのかという切欠について、
3年くらい前だかに台灣で見たのが始まりであります
なんでか、台灣のテレビで放映されていた、恋物語なるものを
ぼんやりと見て、あれ、面白いなとか
年甲斐もなく思い至ったので、こっそりひっそり、
シリーズを追いかけてみたわけでありまして、
当然、そうなってくるとコンプリートしたくなる
そうか、映画になるのか、見るしかないな
と、ビデヲを借りてくるという習慣がないので
当たり前のように映画館へ
この映画の三部作、第一作目の客層を見て、衝撃を受けたという話でありました

考えてみれば、私の年齢の男性は子供がいたりして
こういう趣味にはうつつをぬかせないのであろうと思うのだが
まぁ、そのあたりは異論もあろう
余談が長くなりましたが、さて、映画について

正直、なんで3作にわけたんだろうかしらと
思わざるを得ないというか、毎回1時間ちょっとずつで
それなら頑張って上下というか、前後編にしてほしかったと
辱めを受ける回数を減らしたかったなんて思ってしまったのであります
また、別の機会に書いてしまおうと思いますが
このシリーズも、見てみれば、最初期シリーズの濃度と内容が
凄く素敵だと思っていたんだが、
それ以降は、ほぼ別物じゃないかというくらい薄味に感じてしまい
なんとも残念至極だったわけですが、
この映画も、同じような印象となってしまった次第

原作未読なので、どうなのかわかりませんが、
個人的には、テレビシリーズの化物語がとても面白くて、
各ヒロインの深堀というか、深淵を臨む感じが
ぞくぞくして、和風ホラーというか、怪談めいていて好きだったわけで、
このシリーズ内で語られなかった、メインヒロイン二人との馴れ初めだから
同等同様の暗くて深い川が見られるかと期待したのであります

が、蓋を開ければといったら失礼ながらも、
吸血鬼になるところ、そこに関わるヒロインという
テンプレ的な冒険譚というか、物語だったんだが、
なんか、思ってるのと違うなんて勝手なことを感じて
当初、2回を見たわけでありました

しかし、この正月過ぎからひっそり放映の最終回で、
非常にステキにまとまった、そう感じたのであります
物語の核心部分に触れてしまうのは
つまるところネタバレなので、なんだかんだと書けないのでありますが
話の筋としては、言いたかったこと、このシリーズ風にいえば
語りたかったことは、伝わってきたというか
なるほどなぁと、わかりやすく落ち着いた感じで
なかなか魅力的なお話だったと思うのであります
正直、3本目だけで十分じゃないかと思ってしまうほどでもある
説教臭いともいえるところだけど、
それを蓮っ葉にやるのがこのアニメの醍醐味で、
それをケレンミたっぷりにやってくれたというだけで
楽しかったと思えるあたり、私もだいぶやられているわけだ
自己犠牲の浅はかさと、尊さと、いくばくかの諦めみたいなのが
かっこよく描かれて終わったのでステキだと思うのである

とはいえ、映画で見るほどだったかといえば、
そうじゃなかろうと、流石に若くもない身分であり
ヒロインに萌えを発症するような情熱も潰えているせいか
映画ならではといえるだろうサービスシーンの数々が、
恥ずかしくて仕方ない、けど、そこが魅力だったろうといわれると
そうかもなぁと思ったりする、そんな具合を楽しんだのでありました
滅法にゆれるおっぱいやら、卑猥な言葉で責め立てるギャグだとか、
もっと若かったら、それだけで楽しめただろうというシーンが
山盛り入っていたわけでありますけども、
それはおいて、哀しげなお話を堪能できたので
まずまずだったと、言い訳のように、メモっておくのでありましたとさ

というか、この文章から
一切、傷物語の何も伝わらないのが
我ながら酷いと思うんだが、仕方ないね

【ドラマ】釣りバカ日誌 新入社員浜崎伝助 伊勢志摩で大漁!初めての出張編

2017-01-13 18:11:13 | ドラマ映画テレビ感想
そして、またもテレビ東京系列
昨年暮れから年始にかけては、NHK見ないで、
テレビ東京ばっかり見ていたんじゃなかろうかと
かんぐってしまう感じですが、
まったく期待してないというか、実家でついてたから見てたと
そういう感じだったのであります

しかし、意外に面白かった

自分の年齢を改めて思い知らされたといえばいいのか、
釣りバカで、屈託なく笑える自分に出会って
衝撃を受けたわけでありました
いや、実際、現代版にリファインされているとは思うんだが、
さりとて、ギャグのテイスト、コメディの味付けが、昭和じゃないかと
思いつつも笑ってしまう、これは見事だなと
なんか、拍手してしまう感じだったのであります

話としてはえらいくだらない、
個人的には、ゆかりの深い伊勢志摩が舞台だったので
楽しみに見ていたわけでありますが、
まさか、三重県繋がりで吉田沙保里つれてくるとは
夢にも思わなかった、ナイスサプライズだと感じたのでありますけども
ほのぼのしながら、だいたいこうなるだろうなと
思うがままに、本当、スムースに進んで
最終的によかったねで終わるという
見事なほどの毒の無さ、これだ、
これがテレビドラマのある姿じゃないかなんて
勝手に興奮していた次第なのでありました

原作を結構長い間読んでいる身分としては、
佐々木さんや、ミチコさんのお父さんの扱いなんかに、
物凄い違和感を覚えていたものでありますが
それはおいて、ともかく、ばかばかしくも楽しい
人情話というほど載ってこないそれを
和気藹々と見られる、素晴らしいものだったと感じたのでありました

難点というか、ちょっと目に余ると思ったところでは
やたら滅法、口が悪いという部分くらいでありましょうか、
伝助にしても、ミチコさんにしても、
どうも口が汚いというのが気になってしまって、
残念至極だったのでありますが、
それをよそにすれば、話はいかにも釣りバカっぽくて
ほんわかして満足だったのであります

これもまた、新しいシーズンをやるんだそうで、
企画がないのか、実は、本当に人気があったりするんだろうかと
そもそも、どこにウケてるドラマなんだろうかとか、
自分は棚上げして、不思議に思いつつも
ひとつ、ドラマ話をメモっておく次第でありました

戦国のへ~ほ~ 素朴な疑問を解決!

2017-01-12 21:04:02 | ドラマ映画テレビ感想
あれこれと、年末年始に見ていたテレビの感想を
書きなぐって過ごす年始でありますが、
忘れないうちに、これを書いておこうとキーを叩きます

NHKの意欲的といっていいのか、
若干投げやりとも思わなくもない番組でありました
新境地を開拓している苦心が見てとれたような
やってることは、昔ながらのテレビ番組だし、
切り口が比較的目新しいといえたかもなんだけども
なんだろうか、考えすぎて面倒になって
投げ捨てたような、かなりフランク、軽い、
言いようによっては薄い内容で
明るく楽しく、戦国時代の豆知識を披露する番組でありました

真田丸の時代考証もされていたという先生を招いて、
なかなか面白い、戦国時代あれこれを紹介しておりました
雑兵がどうやって、戦場で働いていたかとかを
面白おかしく見せようという
工夫というか、ギャグというか、そんなのを
随所にちりばめているのが、ちょっとした狂気みたいにも見えたんだが
面白かったのでよいとしよう

ただ、今回はキャッチーな内容を重視しすぎたせいなのか、
資料が、雑兵日記だったかの一点だったように思えて
残念ではありました、もうちょっと
ためになる知識があってもよかったんじゃないか、
こなれたNHK視聴者だと、タイムスクープハンターで知ってるよとか
言ってしまいそうな危うさもあったのであります

と、辛口になってしまったわけですが、
一点、ステキと思えたのが
長久手の古武術愛好家による、戦国武術の再現祭の映像でありまして
これを紹介したのがすべてであったと、個人的には感心したのであります

とりあえず、現代でも、同じ条件でやってみようと
人間がやることだから、当時の人と差が出るはずもないと
思い切ったようにして、
あれこれ考証するというのがとてもステキで、
長久手の槍で殴りあいしている様だとか、
結局取っ組み合いになってしまった、武者武術だとかが
新鮮というか、聞いていたけども
動いているのを見ると違うなぁと、感動だったのでありました

NHKには、こういう考証番組をぜひともやってほしいと
今回の番組の主題とはまったく異なる部分ですが
求めてしまうのでありました
俺がお金持ちなら、陣形とか、戦術とかの実証実験を
大河ドラマにかこつけてやるんだけどなぁと
夢を語っておくのであります
風林火山の魚鱗の陣だったか、車掛だったかの再現が忘れられないのである

そんなわけで、内容はちょっとうそ臭いんじゃありませんかと
そういう胡散臭さもありつつ、クイズとしての体もなさず、
ルーズな、ある意味ぐだぐだな感じで
ふわっと放送されていた奇跡を
堪能したとメモっておくのでありました
もう一回、半年後くらいにやるだろうか
どうかなぁ

【読書】社長のテスト

2017-01-11 21:58:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
社長のテスト  作:山崎 将志

小説だと思うんだけども、
内容的にはビジネス書に近いタイプの本でした
過去にこういうのを何冊か読んできましたが、
今回のが、今までで一番凝ってると感じたのであります
というか、たぶん、ビジネス書じゃないんだよ

社長のテストという題名から、
社長がテストを出してくるのに答える話かと思えば、
確かにそうでもあるんだが、
社長になるためのテストでもあったと、
このあたり、ダブルミーニング的な話だったのかと(用法が違う)
思わなくもないのですが、なかなかスリリングな展開で楽しかったのであります

ある朝、自分の会社に車が突っ込んできて火事になる

衝撃的な内容からスタートして、
この危機をどう乗り越えていくかというのを
社長ではなく、いわゆる番頭さんポジションだった主人公が
あれこれと指示を出して、率いていくという話から、
その主人公をヘッドハントしようとする輩だとか、
だんだんきな臭い話が出てきてという具合で、
序盤だけなら、完全に、危機管理能力とはこういうことだという
イメージ小説を読んでいるだけだったのでありますけども
後半になるにつれ、自身の人生に対する危機管理を
まざまざ見せられるというか、考えさせられるようになって
なんとも困ったものでありました

台詞が多くて、さくさく進んでいくので
手早く読み終えられるのは、なかなかステキなところでありましたが
読み終わってみると、小説としては特に何ということもなくて
やっぱり、ビジネス書として読んで、
視点を変えて、読み解かないと
ちゃんと楽しめないなと感じたのであります

起業するつもりも、根性のないけど
そういう気概をもって、社会人をやっていくというのは
大変重要なことだとも考えるこのごろなのであった

【ドラマ】孤独のグルメお正月スペシャル~井之頭五郎の長い一日

2017-01-10 21:47:40 | ドラマ映画テレビ感想
たまには話題のドラマも見るのである
そんな言い訳から始めてしまうのですが
ドラマ版は、これが初めてでありました
話題になっている、原作も一冊しか読んでないけど好きだと思いつつも、
諸事情というか、在地事情によって、
テレビ東京系列は、追いかけづらいということもあって
まったく見ることができていませんでしたが
正月スペシャルは、実家帰省中だったので
これ幸いと拝見した次第であります

これが原作漫画にあった話だったか
このあたりは、さっぱり記憶にないというか
知らない話だと、小躍りしたくなる楽しさがあったわけで、
凄い食べっぷりだよなと、同じ社会人として
チョイスに目を疑いたくなる感じ
何よりも、松重さんの上手そうに食べる姿が
まぁ、素晴らしい

ただおっさんが飯を食うだけの話なのに
なんか、いいもの見たというか、楽しかったと思える
これがこのドラマ最大の醍醐味だろうと
堪能したのでありました

まず、最初の中華料理屋での上海家庭料理三昧、
これがまぁ、羨ましいというか、
微笑ましいお話であったんだが、
やっぱり、食べすぎだろうと、
昼飯に、おそらくは3000円くらい消費してたと思うんだが
凄いなと舌を巻いたのであります
あれが常時なんだろうから、稼いでいる男は違う
いや、そういうことじゃないんだろうか、どうなんだ

店員さんに、宮崎美子さんを使っているのに、
芝居が自然すぎて、本当にああいう店舗のおばちゃんという具合が
最高に贅沢だなと、感心しきりだったのであります
もうちょっと絡みがあってもよさそうなのに
本当、ただ飯食ってるだけで終わるんだからどうかしてる
あと、ダメ押しに食べてたゴマ団子は
確かに驚いたけども、あれだけで1皿500円近くしていたので
デザートに食うんじゃなくて、喫茶店風に利用するときのメニューじゃないのかとか
思ったり感じたりだったのであります
東京だと、あれくらい当たり前という話だったんだろうか(違う)

もう一本、こっちは営業をかける人の悲哀が出ているというか
まぁ、酷い話だなというところからのステーキ、
というか、取引先に泊まりこみという状態も凄いが、
そこでにんにくをあれだけ食べようというのが凄い、
確か、個人事業主だったか、輸入商社を一人でやってるとか
そういう設定だったように思うのですが、
それにしたって、クライアントありきで
なかなか出来ないことだろうよと、
あっけにとられるでもないが、驚いたのでありました
まぁ、ドラマだしなぁといえばそれまでなんだが

こっちは、わざわざ放送時間と、内容時間をあわせていたんだそうで、
夜中に、まさにあの瞬間に、あのボリュームのステーキをにんにくマシマシでとは
常軌を逸していると感じたりだったのだけども
楽しそうで何よりでありました
「これはいかんやつじゃないのか、いかんいかん」
とか、まぁ、台詞が嬉しそうで、嬉しそうで、
表情もあいまって、最高でありました
物凄く、井の頭ゴローを堪能した

夜中に見てはいけないと聞いていた意味を
物凄くかみ締めることができた、素晴らしいできばえで
ファンからすると、次シーズンが発表されたのが
最高に喜ばしいことだったようでありますが
私には、この一本だけで十分に楽しめたと
そんなことをメモっておくのでありました

社会人たるもの、食事に妥協はいかんなぁと
思い知らされるようでありました

【読書】波乱の時代 世界と経済のゆくえ

2017-01-09 22:42:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
波乱の時代 世界と経済のゆくえ  著:アラン・グリーンスパン

久しぶりに凄いがんばって読んだと
声を大にして言いたい2冊(上下巻)でありました
読み終わって、半分以上意味わからんという具合なので
読んだという事実だけで、まるで意味を成していない読後ですが
面白いのは面白い、わかった部分だけでも
なかなか楽しめたので、よい読書だったと思うのであります

内容は大きく二つ
上巻で語られていた、グリーンスパン氏の半生を振り返った自伝的な部分
下巻で語られていた、氏が考える今後の展望と不安と懸念
こんな按配でありました

上巻は歴史書といっても差し支えないと、
大げさに語ってしまいたくなるできばえでありまして、
時のFRBでマエストロをつかさどった男の回顧録というだけで
非常に興味深い部分が数多く見られたのであります

アメリカの政治家や、その当時の情勢を
さっぱり理解していないんだなと、自分の知識の浅さを嘆いたりしながら
がんばって読み進めたわけでありますが、氏が考えるところ、
カーターは凄いいい大統領で、ブッシュジュニアの方とは話が合わなかった
そんな具合だったんじゃなかろうかという話であります
そういうアメリカ政治の裏話も面白いところですが、
FRBが何をしているのか、議長であるグリーンスパン氏は何をしていたのか
いや、何を考えていたのかが、非常に事細かな解説で知れて
楽しい限りなのであります
識者によれば、これは言い訳、後出しじゃんけんなのかもしれませんが
頭のいい人なんだなと、そして、心配性なんだなというのだけ
ひしひし伝わってきたのである

下巻では、経済とはそもそもどういう仕組みなんだろうか
そういうことを氏なりに考えたところをつまびらかにしていて、
色々と論理を組み立てた上で、自分はすべてを市場に任せるのが一番いいと
そう結論づけていたのであります
いわゆる、自由主義、リバタリアニズムとかいうやつなんだろう
よくわからんが、そう読めた
この市場に任せるというのが曲者というか考え物で、
昨今問題になっているというか、個人的に頭にきている
投機の過熱という事象について
これは、市場が揺り戻しを起こすための装置であると
そういう必然で語っていたところでありました
流石、頭のいい人は考え方が違いすぎると
ちょっと、喝破という具合でありました
成る程とも思えるんだが、腹が立つのは抑えられないのである

そんなことを考えつつ、昨今怖いのは
ポピュリズムであるという指摘でありまして
これまた、今まさにを言い当てているかのような懸念で、
市場も熱狂や不安に左右されまくるということから、
人間はそういうのに流されやすいという部分を指摘し
これらが、経済指標や、論理を駆逐して
情動によって、市場、経済を動かしてしまうのは怖いなぁと
歌っていたんだが
まさか、その数年後に、大統領がそういう感じで選ばれてしまうとは
氏は思っていたのか、凄い訊ねてみたいと考えさせられたのでありました

というわけで、今後のアメリカの人口統計を見て
移民が必要だと語っていたりして、
本当にもう、この人があって、今のアメリカがあるのは
間違いが無いのだなと、この時期に読んでグッドであったと
自分を褒めたりしながら、えらい時間かけて読んだので
しっかりとメモっておくのでありました

おんな城主 直虎  井伊谷の少女

2017-01-08 21:00:27 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」
とうとう始まりました
また一年間無事に追いかけられるだろうか
自身の健康と相談しつつの始まりであります

さておき、内容は、井伊家がどうであるか
そのあたりの解説から入って
即叔父殺しという具合で、なかなかステキでありました
子役の演技は毎回程度が高いので
とやかく言う必要はないのでありますけども
滝つぼのシーンはやりすぎじゃないかと
思わなくもないのであります
いや、あれはあれで、救い出してくれたのは
やはり、あの坊主たちなんだろうか
あの坊主ども何者なんだと
そっちのほうが気になって仕方ないのでありますが
今後、あれら坊主が忍者ばりに働いてくれるようなら
時代劇として楽しみすぎると
わくわくしてしまったのであります
どうなんだろう、清盛のときみたいな荒ぶる坊主が
見られるんだろうかしら、楽しみだ

殺伐とした話なんだけども、
割とほんわかした絵が撮られているので
安心して見ていられるというか、
もうちょっと、ぎらぎらしたのも見たいかしらと
思わなくもないんだが
井伊のお家が整理されるまでは
スリリングに進んでいただけると楽しみが増えると
ともかく一ヶ月の子役期間を楽しんでいきたいと
思うのでありましたとさ

【読書】完訳 水滸伝

2017-01-07 20:25:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
完訳 水滸伝  作:吉川 幸次郎, 清水 茂

昨年3ヶ月くらいかけて、全10巻を読み終えていました
レビウに困るといってしまっていいのか、
この物語そのものについて、
この本について、
水滸伝というものについて
などなど、あれこれと書きたいというか
テーマやら、角度やらがたくさん出てきて
こいつはへっぽこ感想とはいえ、
難行になるなと思ったりしていたら、あっという間に時間が経って
ちゃんと読んだ内容もあやふやになってきたので
とりあえず、今感じているところを
つらっと書いておこうというメモであります

前置きが長くなりましたが、
内容は、宋の時代に好漢と呼ばれる無頼の輩が集まって、
一旗あげるというお話なのでありますが、
宋江という好漢が主役でありまして、
立派な武家だったんだが、ひょんなことから女に騙されてというか、
困ったことになって、そのまま追われる身になって
その後、そういう感じで困ったことになる好漢が
続々と出てきて、なんだかんだ出会って、集まっていくという具合なんだけども
これを現代の身分で読んでいると、まぁ衝撃的でありまして
この思想というのか、これを痛快といってしまう感じが、
独特といっていいのか、なんといっていいのか
ともかく衝撃を受けたのでありました

正義や道徳というものについて、
法治ではないそれがまかり通る凄まじさが
まぁ、見事というか、ありありあって
これを喝采快哉とするのが正しいのか、どうなんだろうか
大変考えさせられたのであります
面白いのは間違いないんだが、これは幼少期に読まなくて
よかったのかもしれないとも感じるのである
抽象的というか、正体を書いてないで思いばっかり書いていく
いけない手で進めておりますが、ともかく
驚いたのでありました

いくつも面白いエピソードや、かっこいい男たちがいたので
それぞれ書いていきたいとも思うのですが
とりあえず箇条書きにしておくと

・黒旋風 李逵という存在
もっとも衝撃的だったのであります
宋江の一番の信奉者といっても差し支えないような男だったけども、
人殺しを呼吸するのと同じ程度でやってのける恐ろしさが
ある種コミカルに描かれているのが凄いんだが
一番凄いのは、彼の存在は天が世の中に増えるよろしくない人間を殺すために遣わしたなんていう
天殺星をしょっている、これによって、存在が許されているということが
まぁ衝撃的すぎたのであります
彼だけで、一本レビウというか、水滸伝に関する様々なことが書けると感じたのである

・しびれ薬で捕まえた人間を食べる
これも随所に出てきたというか、主役の宋江ですらも
食べられ損ねるというあたりがまたまた衝撃でありました
当時の中国では当たり前だったんだろうか、そうなんだろうなと
恐ろしさを覚えたのでありますが、この物語の成立自体は
宋の時代よりもさらに下がった頃だったはずだから、
その時点でも中国ではこれが行われていたんじゃなかろうかと思うと
戦慄もきわまるのでありました
もっとも、この手の描写は三国志演義でも見た記憶があるので
まぁ一般的なことなんだろうと思うんだが凄いんだな
味方になる女好漢も、料理屋という看板しょいながら、人殺して食べてたから
なんともいえぬと感じるのである

・滅びる
ネタバレかよという具合だけども
最終的な滅びの描写というか、物語の結末が結構意外なのでありました
そうか、そんなことになってしまうのかと
あっけにとられるでもないけど、この哀しさが魅力的でもあるんだが
三国志演義も考えてみると同じテイストかと思えば
この物語の調子が、魅力のひとつであると感じたのであります

このほか、
出てくる女が悪女と売女ばっかりだとか、
それはそうと扈三娘がいい女過ぎるだとか、
史進と楊志の死に様が酷すぎるだとか
もう、凄いあれこれ語りたい気持ちでいっぱいなのでありますが
とりあえず今はここまでとして、男として一度は読んで損はない物語だと
思ったままに記しておくのであります

NHKドキュメンタリー - ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ

2017-01-06 17:43:44 | ドラマ映画テレビ感想
年末にやっていました
ドラクエに関する特集番組であります
なんと形容したらいいのか、
ありていにいえば、11が出るので、それの宣伝というところなんだろうけど、
世代といっていいのか、ドラクエに並々ならぬ思い入れがある身分としては
これはもう、永久保存版だったんじゃないかと
いたく興奮する内容でありました
非常に面白い番組だった、グッドジョブNHK

ほりいゆうじ氏が語るドラクエという感じで、
氏がどれほどゲーム好きか、そもそも、ドラクエに関わった人たちが
どれほどゲームが好きだったかというあたりから
非常にわかりやすく紐解いていて、とてつもなく面白かった
番組演出もやたら凝っていて、ドラクエ風に見せるのが
まぁ上手すぎるというか、流石プロ、非常にほどよいという
押し付けがましくない、乗せすぎてない控えめさもあいまって
抜群の心地よさを覚えたのであります

興奮さめやらぬ感じで書いていきますと
私は3、4、5をメインで楽しめた世代で、
私自身としても、この3つで、実は卒業しているという
ドラクエ語っちゃいけない身分なんでありますが
この3つ、とりわけ、3の音源と世界観を番組中にちりばめていて
これだけでおなかいっぱいな感じでありました
最後のエピローグが3のエンディング曲とか
それは反則じゃないか、まったくもう、ステキだわ

ゲームつくりに関する熱い思いもさておいて、
すぎやまこういち、鳥山明、中村光一が集まって作った
実際はその他にも居たのでしょうけども、
この4人がメインだったという奇跡が
もう本当、丁寧なドキュメンタリで語られていて
年甲斐もなくわくわくしてしまったのであります

また、この陰でもないけど、隠然たる影響力を及ぼしていたのが
Dr.マシリトだったようで、この人は本当に天才なんだなと
改めて思い知った次第であります
この人こそ時代の寵児だったのかもしれない
大半の文化というか、幼少から青年期にかけての根幹部分を
マシリトによって作り上げられたとしか
思えないじゃないかと感じたのであります

ゲームの話をチュンソフトが持ってきたときに
すぐ、ジャンプの専売とする約束をとりつけて、
その後の展開をスムースにするために、
鳥山明にキャラデザインをやらせて、
あっという間に絡めとった上で、抜群の援助を行うなんて
天才プロモータすぎて怖いと
本当、尊敬してしまう

ともあれ、このドリームチームが今度の新しいドラクエも作るんだそうで
楽しそうではあるなと、感じたりしつつ、
これもまた回顧でしかないのだろうかと、ちょっぴり不安にも思うのだが、
ドラクエというゲームについて、
このゲームの音楽や、絵や、ストーリーに触れるだけで
どこか、浮き足立ってしまうことを
改めて思い知る、よい機会になった番組でありましたとさ

ドラクエは偉大だなぁと、自分にとっての存在感を確かめるのである

【アニメ】精霊の守り人

2017-01-05 17:56:18 | ドラマ映画テレビ感想
先日までNHKの深夜にやってたアニメであります
同名のドラマを今年の頭か、昨年末かに見て
興味深いなんて思いつつ追っかけていたのでありますが
そうか、ドラマと同じ話なんだけども
もっと、あれこれとエピソードがあったんだなと
原作知らない身分で楽しんだ次第でありました

どうしてもドラマとの対比になってしまうのでありますが、
やっぱりファンタジーという世界観は
アニメでやってもらえると
非常にわかりやすいというか、いいなぁと
改めて思い知った次第であります
実写じゃ、CG使うにしても限界があるよなぁと
あの世とこの世の境目の話なんかを見ていて
しみじみ思わされたのでありました

話は至極丁寧だったし、
少年の成長物語として秀逸だなぁと思い知ったわけだけども
加えて、バルサの母性みたいなのがこれまた
最終回に子別れの儀式のようで、ぐっときたのも確かでありました
年齢を重ねすぎたなと
子供はおろか、嫁もいない身分ながらに
こういうシーンにじーんと感激を覚えるのでありますから
年はとりたくないものである(どうでもよい)

色恋がどうしたとか、しょーもないギャグとかがあるはずもなく、
戸惑い生きていく、その最中で、少しずつ変化していく姿というのが
この物語の醍醐味だよなぁと改めて気付かされた次第で
新しく始まるドラマのほうも楽しみにしつつ
いい視聴だったと思い返したわけでありました

白眉と思ったところでは、
バルサが殺しの禁忌を破って虎になってしまうというところが、
これがもう、アニメじゃないとこの迫力と説得力がでないよなと
圧巻で、圧倒された、すげぇ迫力で
めちゃくちゃかっこよかったわけでありますが
大の大人が、アニメ見て、殺陣が凄いとか興奮しているのもどうかと
自分でも思うのだけども
アクションシーンがステキなのは、ドラマだろうが、アニメだろうが
よいものはよいと思い知る次第でありました
やっぱり漫画は、はったりがきくから
アクションも映えるし、こういうのはいいなぁと
納得してしまうのであります

と、まぁ、それはさておき
続きがあるとするなら、ひょっとすると
アニメのほうもまた、新しくやるつもりなんだろうかと
3月のライオンの後あたりを気をつけておこうと思いつつ
この感じは、獣の奏者エリンと似てるなと感じたと思えば
作者が一緒なんだそうで
なんとなし腑に落ちたと、そんなメモも置いておくのである

2016年 紅白歌合戦

2017-01-04 19:56:13 | ドラマ映画テレビ感想
書いておく必要もないと思うのですが
今年は本をあまり読むこともなかろうということで、
ブログのネタのために
つらつらと思いのままに、メモっておくのであります

さて、昨年末も無事終わったというか
紅白見ながら暮れていった年末だったのでありますが
方々でうわさされているというか、
あれこれ悶着している通りに、なかなかどうして、
酷い有様だったと評判の紅白歌合戦であります

そもそもおととしくらいから、そんな感じだったじゃないかと
思わなくもなかったのでありますが、
今回のを見ていて、この企画がいかに大変で、
とんでもないものなのかをまざまざと感じたというか
企画する人は、本当に大変なんだろうなと
思わされた次第なのであります

とりあえずの違和感としては、
滅法に宣伝をしていたところにありまして
NHKが全精力を傾けているかのように
年末くらいから、紅白プッシュの番組ばっかりやってて
毎年は、もうちょっとほかの番組やってなかったか?なんて、
そもそも、紅白にかこつけて、番組作るのを
年末さぼってたんじゃないかと
疑いたくなるような具合でありましたけども
その推薦ののち、この体たらくは
来年というか、今年見てもらえないというリスクを
まったく省みなかったのではないかと
思わされた次第であります

瑣末なうわさでは、解散グループの当て込みが
ぎりぎりまでがんばったけどだめだったしわ寄せだとか、
残業できなくなった某社が企画の力を落としているんだとか、
次回以降に一層の変化というか、歌手陣の変更を促すために
チャレンジしすぎていたんだとか
どれもありそうだなと思わされる感じで
ゴシップ大好きとしては楽しい限りだったのであります

と、まぁ、だからなんだということもなく
どうも全体的にふんわりというか、ぐだぐだしすぎだったなと
出ている人もしっちゃかめっちゃかで大変だったであろう生放送が
ある意味新鮮というか、生放送というのは
つまりこういうことだなと思い知らされたりしたのでありますところ
ただ、それでも、年齢を重ねてきた自分が
今回を見て初めて
・演歌勢の安心感
・本当に上手い歌を聞きたい欲求
・アナウンサーの上手さ
なんてものに気付かされたというところが
非常に教訓めいた感じでありまして、
今回も皆様お疲れ様でしたと、関係者でもないのに
つらつら、労いたくなったのでありましたところ

一番よかったのは、石川さゆりの天城越えだったとメモっておきたいところ

ココのところマンネリといわれていた、
NHK内輪ネタ(大河ドラマ、朝ドラ)要素が一切なかったことで、
あれを楽しみにしていた自分に気付いたりもして
みんなが楽しめるというのは本当に難しいことだなと
改めて思い知る年末だったのでありましたとさ

NHK土曜ドラマ  スクラップ・アンド・ビルド

2017-01-03 20:04:06 | ドラマ映画テレビ感想
そういや、原作読んでないなと
いまさら思い出したのでありますけども
NHKの土曜ドラマ枠なんて、渋いところでやっていたので
ついつい見入ってしまったのでありました
芥川賞受賞作品て、映像化すると
悲惨このうえない印象だったけども
これは話が大丈夫だったからか、
なんとも、楽しく見られたのであります
結構面白かったんだが、あんまり話題になってないのが残念すぎる

若者が生きていく姿をコミカルといっていいのか、
七転八倒しながら、体当たりで生きている、考えていると
そんな気概みたいなのが見てとれるような
独特な焦燥感とか、わからないけども、何かしていることによる安心と満足
こういうのが、凄いよくわかって
なんとも楽しかったのでありました
いや、物語は楽しんでる場合じゃない話だったんだが
それはさておきである

役者としては主演の惣兵衛さんが非常によかったというか
ああいう大学生くずれみたいな青年おるなぁと
物凄く親近感が沸いたというか、
いやみでなく、おじいちゃんが庇っていた、一生懸命考えてがんばっているという
言葉面だけなら、甘やかされている孫というポジションを
それなりに過ごしているのに、それなりがとても一生懸命であるという
この微妙なラインを、とても丁寧に演じられていたように見えて
なんか感動というか、感激してしまったのでありました
だんだんと生きがいでもないけど、
おじいちゃんを楽にさせるという目標を得て、
がむしゃらになることが、なんだか楽しくなってきたという感じが
あの能面みたいな(褒めてる)表情から伝わってくるから
いいなぁと、しみじみ感じ入った次第でありました

役者としては、あとはおじいちゃんくらいでありましたけども
そんなに肩肘張って、物凄く集中して見せられるドラマでもなかったのに、
ボクシングのシーンだとか、印象強い画面があって
いいドラマだったなと、感心しきりだったのでありました
連載ではなくて、1時間ちょっとにぎゅっとつめてきたのが
またよかったのかもしらんと感じつつ

こういう単発ドラマも、じゃんじゃん作ってほしいなと
贅沢を並べておく次第なのでありましたとさ

【読書】赤目四十八瀧心中未遂

2017-01-02 16:16:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
赤目四十八瀧心中未遂  作:車谷 長吉

ずいぶん前の直木賞受賞作品であります
題名からして、三重県ゆかりの何かかしらと
つらつら期待でもないが、想像して読んでみたのですが
ほぼ、京都大阪兵庫で話が進み、しかもはかばかしくないというか
暗い、地を這うような生活が描かれていました

これは、芥川賞作品の間違いではないか?

そう感じてしまうような
私からすると、暗い、人間の情感みたいなのを描いた作品だと感じたのである
純文学かどうかはよくわかりませんが、
難しいではないけど、なんとも鬱々としたものを読んだと
最終的に明るく終わったか?
いや、どっちかというと、ウシジマくんあたりで描かれる
見た目上よかったねみたいなお話で、
何も解決していないそれじゃないかしらと
そういう具合でありましたが
ともあれ、読み終えて、すっきりしたとは
まったくいえない読後を抱えているわけですが
まずまず読んだのである

それなりに順応していた人間が、
考えもなしにドロップアウトして、
アウトローでもないが、外界と呼んでも差し支えないところで
もくもくと生きている、いや、過ごしている
この鬱々とした感じで、
その外界と交わってはいけないが、
いやおうなしに交わらざるをえなくなっていく
この人生から逃げているかのような具合は
正直共感と呼べるようなものを覚えたのでありますが
こういうセンチメントは、バブル期特有の厭世観なんだろうか
かっこよくまとめようと思いましたが
物語の成立がいつなのかわからないので
想像で書いておる次第

どうと考えるでもないのに、
ただ、逃げたいという甘えのようなものに、
人生をかけていく、その状態に甘えているという
思考上の救いを嘲笑うような具合が
ある意味心地よいと思えたので
こういう本を読んで、追体験するあたりで我慢しておくというか
溜飲のようなものを下げて、
ドロップアウトしないでおこうなんて
自分を戒めたりしたのでありましたとか

何を小説感想にかこつけて
自分語りをしているんだと恥ずかしく思いつつも
メモっておくのである