CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

反社会学講座

2009-01-26 21:39:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
反社会学講座 by パオロマッツァリーノ

珍しい本を読みました
非常に馬鹿馬鹿しい、なんだこれは
そういう気分に十分浸れて、充実した無駄な時間を過ごせる
そんな本であります、文体が似てきてる
影響力が大きい、ひどい(褒めてる)文章です

内容は、社会学というものがいかにくだらなくて
あほくさくて、馬鹿馬鹿しいものなのかを
こんこんとアイロニーにまぶしてお送りし
イギリス人みたいな切り口かと思ったら
そうでもないような、なんというか
まぁ、色々バカにした内容でありました
よくよく言われている、操作された情報について
こういう操作が行われているというのを
あれこれと並べ立てて、結果的に
まったく違う、どうでもよい話しにすり替える
そういうことを、何章にもわたって書いてあります

個人的に文体と強引な展開が
ステキだなぁなんて思いながら読んでいたのですが
ネタ本みたいな側面もあって、
各章ごとにまとめが載っているのですが
そんなこと書いてなか…ああ、そういうことか
と考えオチになってるところもいくつかあって
暇つぶしにはもってこいの内容であります

情報を意図的にねじまげてみたり
側面がありますというとても便利な言葉の使い方とか
昨今いわれているそれこれ、
若者がダメになってる論やら、日本人がダメだ論だとか
そういうのをやんわりと否定というか
皮肉りながら、茶化してまわるという
低俗きわまりない内容でステキ
マスコミというのに懐疑的になってる現在
こういうのは、小気味がいいなぁなんて
いっぱしをきどれるのもまた、娯楽としてステキな本でありました

統計という名の嘘やら、ふれあいという言葉やら、
無駄遣いと公共事業の話しやらと
全部内容を覚えておいたら、それなりの
アイロニストを名乗れるんじゃないかしらってなものですが
なんせ、バカみたいにさらっと書いてあるし
記憶に一切残らないような具合だったので
さらに素晴らしいとも思えます
ちゃんと読んだはずなのに、そして
感触は覚えているのに、何も記憶としてはないという
希有な体験ができました
何が書いてあったか、覚えてねーな、そういう体験ができます

と、自分の記憶力に欠陥があるだけの話しなんですが
ともあれ、良識とは何かと深く考えさせられるような
そんな内容でもありましたと
記しておいて、筆をおきます


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