CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】燕は戻ってこない

2024-07-16 20:55:07 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマ10枠だったんだが、
なんといっていいのか、形容しがたい気持ち悪さといっていいのか、
面白いと素直にはいえない、独特の魅力というか、
やはり、気持ち悪さといった方がいいな、
そういうドラマだったと思うのである
別に、グロいとか、なんとかという気持ち悪さではなくて、
人間の性格というか、行動や感情、信念といったものについて、
各自がそれぞれの倫理に従って行動する結果が、
そもそも、倫理的にどうかという事象に関わってという感じが
なかなかに気持ち悪いという、感覚、感情を引き起こすようで
素晴らしかったと思うのであった

代理母という仕事を行うという主人公の浅はかさと、
その浅はかさの上に奔放というか、責任のなさみたいなのと無知、
そして厚顔さといっても差し支えないような図太さ、
それは無知からくるから、ある種仕方ないようにも見えるけど
なかなか、出てくる全員が、なにかしら人の神経逆なでするような感じがあって、
それが、立場や回が変わるたびに、持ち回りするように
みんながどこかしら悪いというか、気持ち悪いといった感じになってて
結局人間誰でも、そういうところがあるよねという短絡ではなく、
ただただ、事象によって、気持ち悪くなっているような
こちらの気分もまた、自分の倫理に基づいて気持ち悪いと思っているだけなのかと
考えさせられたりしながら、
それはそれとして、内田有紀可愛すぎるなと思ったりして見ていたのである

テーマに、代理母の是非があったかというと
そういうことではないんじゃないか、これは人間の浅はかさというか
身勝手さをただただ描いただけなんじゃないかと思ったりしたのであるが、
結局、同僚で名古屋で外国籍の彼と結婚出産した友人が
幸せというものであったのか、その対比もまた
さほど影響力を持っていないようでもあったけど
ラストの旅立ちがこれまた、主人公の身勝手さにしか見えなくて
どうしても、こいつとは相いれることがないなと強く思いながら見たのでありました

あのラストで、何か新しいものへと向かうとか、
肯定的に見て取るという向きもあるのだろうけど
自分には、そう見えなかったというか、これまでの身勝手さが
また、そのまま身勝手に続いていくと
そんな風に見えたドラマだったのだが
面白かったと思うのである