CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】いとエモし。

2024-07-10 21:00:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
いとエモし。  著:koto

超訳というジャンルの本でありました
これは結構というか、かなりしっくりきたのでよい本読んだと
素直に感心したのだが、多分、大河ドラマのおかげが大半であった
そこに出てきて、藤原何某やら、納言やら、式部やら、
そういう人たちの歌がそれぞれ現代語訳されているという感じで
なるほど、今までもこういう感じのをいくつか見てきたけど
今回のは相当わかりやすかったように思ったのであった
訳がよいというと、多分今までと一緒なんだろうけど、
現代語訳の言葉選びが、本当にそこらに溢れていそうな感じで、
世の中、ツイッターとかのおかげで、短歌が流行ってるとか
絶対嘘だろと思ってたんだが、そういうのと親和性がすさまじく高いんだろうなと
思わされる内容だったと思うのである

当たり前ながら、基本的に恋歌が多いのだけども、
それの内容もとてもわかりやすい、ああそういうのありそうと、
自分の成熟がそこに追いついたからかもとも思ったりしたんだが
やっぱり、大河のおかげでもあるなと感じたのだが、
それ以上に、女性のこういった文章への理解が広がったというか、
そもそも、この昔から女性が書いてきたそれが、文章文化の下地にあったんじゃないかと
今更ながらに思い知った感じがするのである
気づいたら、ツイッターとかブログとかもそうだが、
女性のそういった創作や想いのさく裂したものを摂取する機会が増えていることが
短歌連歌への理解を進めてんじゃないかと自分を鑑みて思ったのである

と、まぁ、そういう感じで改めて書き下された枕草子とか読むと
中学生くらいで暗記させられたそれを思い出して、その深みに到達できたような感じがして
大層よかったというか、改めて、清少納言天才だなと思い知ったのであった
そして、西行法師がモテるであろうこともよくわかった

古典、とりわけ日本文化のそれに触れるという点において
こいつはなかなか、とてもよくできた本だったと思うのでありました
このテイストでなんとか日記系を読破できたら
日本史の成績あがるんじゃね?と、あさきゆめみしを読んだ世代に
今さらなことを書いておくのであった