CLASS3103 三十三組

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【読書】お見合い35回にうんざりしてアメリカに家出して僧侶になって帰ってきました。

2020-08-04 20:51:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
お見合い35回にうんざりしてアメリカに家出して僧侶になって帰ってきました。  
著:英月

お寺に生まれた女性が、あれこれから逃げるようにアメリカに行き、
すったもんだして帰ってきたという自身の半生を書いた本でした
破天荒だし、なかなか大変だなというところなんだが、
人の一生、そういうこともあるんだろうなと
なぜか腑に落ちる感じの本でありました
やっぱり仏教の教えに、なんとなく説得されてしまったからなんだろうかしら

京都のお寺に生まれたけども、
色々と嫌で仕方ないとなったために、
アメリカへ逃亡したというお話でありました
喧嘩別れによる家出といった感じで、
面白おかしくというほどではないが、わりとライトに書かれているから
そういう不幸娘と、ご両親のお話かしらねと
はらはらすることもなく読めるのだけど、
よくよく考えると、なかなか凄い人生を歩んでおられる

一人で、相当に治安の悪い地域で、
英語もわからないのに、がむしゃらに生きていたというあたりは、
よくある海外で、揉まれてきた人の話っぽいんだけども、
ルーツである仏教、お坊さんという身分を利用して、
アメリカで、お寺を新しく開くかもといったところまで突き抜けているのが
なかなか面白いところでありました

人生をかけて、得度していくといった具合に、
あれこれ、これが縁か、これが仏かと、
仏教に開眼していくかのような語りが面白くて、
実際はもっと、様々に思うところはあるんだろうけども、
見えなかったものの見方がわかった、
それにより、どうであるか理解できたといった感じが、
自身の経験と感想から語られるので
つられて、悟るではないが、なんか、わかったような気分になれてしまう

アメリカで過ごすために、お見合い組織に登録して、
なんかしらんがサクラめいた立場に、知らぬ間になっていたお話とか、
この人のアグレッシブさに、感心するところも多々あるんだが
行き着くところが仏教であり、お坊さんになるというのが
非常に独特というか、ユニークだと読んでいて思い知らされたのであります

京都に戻っておられるそうなので
ちょっと行って見たいと考えたのだけども、
不思議な生き方をする女性のお話でありました


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