CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

100分 de 名著  こころ

2013-04-30 20:48:24 | ドラマ映画テレビ感想
いい番組だと知ってはいたものの
あんまり見る機会がなかったんですが、
先日、私が大好きで仕方ない夏目漱石をやるというんだから
そりゃ見ないと駄目だろうと
そんな具合で見たのであります
見て思ったんだが、そういう意気込みで見る番組ではないな
いや、面白いんだけども
知っている内容で見るよりも
知らない本について教えてもらうほうがいいなぁ
そりゃ、100分で教えてくれるという内容だしなぁ
そんな具合

「こころ」
国語の教科書で読んで、もう一つよくわからないと思いつつ
どっちかというと「それから」の方が好きだなぁと
感じたりしながら、高校だか、大学の頃に
しれっと読んだものでありますが、
今回のこの番組にて、その深淵というか
見えてくるものというのを解説されて
ああ、そんな見方したことなかったと
改めてひしひしだったのであります

内容としては、連載という形態であったため、
様々に奇をてらうではないが、引き寄せるための文章使いがあること、
永遠のテーマである孤独というのか、
わかりあうための何かについて訴えていること、
そして、ホモかもしれないこと
そんなことが語られていたわけでありまして
なるほどなぁ、そんな難しく考えて読むことができるのかと
うなりあがってしまったのであります
文章としてのそのアプローチというのは面白くて
流行作家でもないけども、読んでもらうということを念頭におくと
文章運びがかわってくるものなんだなと
改めて、夏目漱石でも、好き勝手に書いていたのではないのかと
思わされるところ

また、テーマの部分については、
孤独というべきなのか、むしろ嫉妬というか、
まぁ人間の心を描いたんだよねというまさに
題名そのままのことを個人的に感じていたので
あんまり賛同しなかったんですが
それはそれ、なかなか面白かったと思うのであります

そして、最後に現代の作家さんをつれてきて
何を語らせるのかというと
ホモの暗喩であるという、まぁ、それはそれで
一定層というか、その考え方については
もっと深い深いことを考えている人々がいるんだろうなと
そういうところで納得
まぁ、ホモに見えるなんて事象は、
男子中学生が、料理本を読んでいかがわしいと感じるのと一緒で
妄想と何かがごっちゃになってやいませんかと
そんなことも思うのでありました

と、で、結局どうであったかというと
こころを分かっただろうかというと
読んでいること前提の話だったようでもあるなと
感じたりなんだったりしながら
よかったなとメモっておくのであります