映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「アントキノイノチ」

2011年10月20日 | 日記

    

     原作は2009年に発売された「さだまさし」のものです。
     人間関係が希薄になった現代社会の中で生まれた遺品処理業という異色
     の仕事を通して、もがき苦しみながらも成長する若者の姿と、"生と死"とい
     う切実なテーマの内容と、原作者が話題になっていたのでそれなりに期待
     して見ました。

     高校時代に起きた事件がきっかけで、心を閉ざしてしまった杏平(岡田将生)
     は、父親の紹介で遺品整理業「クーパーズ」で働き始めます。
     そこで知り合ったゆき(栄倉奈々)や仕事仲間と共に過ごすうちに、杏平は少
     しづつ心を開きはじめるのでした。
     ある日、仕事のやり方を教わっている最中、彼女の手首にリストカットの跡
     があるのに気付きます。ためらいながらも少しづつ自分の過去に起きた衝撃
     的な出来事を話すゆき。そして彼女は杏平の前から姿を消してしまう・・・。

     監督は昨年の「ヘヴンズストーリー」で数々の受賞をした瀬々敬久で、この
     作品も既に今年のモントリオール世界映画祭で、出品作品の中で最もインパ
     クトを与え、革新的で質の高い作品に与えられるイノベーションアワード賞を
     受賞しています。

     日本での受賞は見当たらず、なんで外国で獲れるのか不思議に思うのですが、
     正直言ってこの作品の演出は手ぬるいし、物語もいま一つ盛り上がりません。
     特にラストはハッピーエンドにしてもおかしくないのに、無理して悲しくしている
     みたいで腑に落ちません。(もともと原作は悲劇仕立てではありません)
     演出云々の前に脚本が良くありません。

     以前はお芝居が目も当てられなかった岡田将生と栄倉奈々の二人。今回は一
     生懸命取り組んでいるし、演技にも進歩の跡が伺えて好感を持ちました。
                                      (11月19日公開)


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映画 「ファイナル・デッドブリッジ」 3D (R18成人指定)

2011年10月19日 | 日記

     

     最近は前置きが長くなって申し訳ありません。
     もともとこの手の残酷作品は私として苦手というか嫌いの方なのでパスしようと
     思っていたのですが、映画を見た友人から今までの3D作品の中で立体効果が
     一番いい・・・と聞かされ、やはり見ておこうと出かけました。

     死の運命から逃れようと奮闘する若者たちを描いた「ファイナル・デスティネーシ
     ョン」シリーズの5作目です。
     吊り橋崩壊事故で上司や同僚が命を落とすが、事故を予知したサム(ニコラス・
     ダゴスト)の行動で、8人が危機一髪助かります。
     しかし、彼らは犠牲になった人の葬儀で会った謎の男から、「死神は決してだま
     されない。本当はお前たちも死んでいたのだ」と宣告され、8人は常に死の恐怖
     におびえ、生き残った者たちは全く予測できない驚愕の罠が次々と襲いかかるこ
     とに・・・。

     監督は「アバター」で第2班の演出を担当したスティーヴン・クォーレが初めてメガ
     ホンを取っています。
     最初の吊橋崩落のシーンは3D効果も相まってド迫力です。伏線の張り方などは
     中々上手いのですが、段々スケールが小さくなり、あの手この手の人の死に方が
     お化け屋敷的になって途中で私は飽きました。
     人の死は尊厳でなければならないと、私なりに思っているからか根本的に相容れ
     ないまかも知れません。

     とにかくこれでもかこれでもかの残酷物語です。
     業界のある人と「冷たい熱帯魚」の公開前でしたが、今年はグロ・残酷作品が興行
     的に成功しそうだね・・・と話したことが当たった感じです。
     アメリカでは製作費の割りに空前のヒットを記録しているそうですが、日本でもこの
     手の作品が好きな人が多いのですね、各地とも結構入っているようです。




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映画 「ホワイト」

2011年10月18日 | 日記

        

     最近の韓国映画はメリハリがあって面白い作品が多いです。
     この「ホワイト」もK-POPガールズの人気グループT-ARAのウンジョン
     が主演で、しかも韓国で活躍する日本人ダンサー・三枝真希が振り付けを
     担当していることと、韓国芸能界の裏側が覗けるかも知れないと興味を持
     って見ました。

     さてストーリーです。ガールズグループの"ピンク・ドールズ"は人気アイドル
     に押されて人気が落ちています。
     メンバーはそれぞれ持ち味が異なる4人ですが、リーダーのウンジュ(ハム・
     ウンジョン)はバックダンサー出身で、チームを上手くまとめ切っていません。
     ある日ウンジュが事務所で見つけた古いテープは、かってのアイドルが歌っ
     ていた「ホワイト」で、これをリメイクして売り出すとこれが大ヒット、4人は一
     躍スターダムへとのし上がります。
     メンバーは我侭が出てボーカルのセンター争いを起こすのですが、メインボー
     カルを取るメンバーが次々と悲惨な事故に巻き込まれ、ウンジュはヒット曲に
     隠された秘密を探りますが・・・。

     いくつかのK-POPグループのの出演とか練習風景のほか、韓国ではプロ
     ダクションの他に、スポンサーという位置の人がいて強い力を持っているなど、
     日本とは違う韓国芸能界の仕組みや裏を知ることが出来、この範疇のお話か
     と思っていたら、段々スリラーっぽくなり、遂にはホラー作品の様相に変わって
     行きます。
     従って全てが中途半端な描き方になるし、出演しているタレントも魅力が薄く、
     満腹する前にあれよあれよで終わってしまう作品でした。

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映画 「キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー」

2011年10月17日 | 日記

        

     マーベル・コミックのヒーローといえば「スパイダーマン」「X-MEN」
     「アイアンマン」「マイティ・ソー」などなどいますが、マーベルコミック
     の初代ヒーローは「キャプテン・アメリカ」なのです。
     監督は「ジュラシック・パークスリーⅢ」「ウルフマン」のジョージ・ジョン
     ストン。3D実写映画化に敬意を表して見て来ました。

     第二次世界大戦時、ひ弱が理由で兵役テストを落とされたスティーブ
     (クリス・エヴァンズ)は、軍のスーパーソルジャー計画による極秘実験
     で、強靭な肉体を持つキャプテン・アメリカへと変貌を遂げます。
     だが実験を計画した博士が殺害されて計画が途中で頓挫し、戦時下の
     広告塔として全国を回る羽目に・・・。
     そんな時、親友の部隊が全滅したらしいと聞かされた彼は、反対を押し
     切って救出に向かい八面六臂の大活躍・・・。

     今回のキャプテン・アメリカは祖国のために敵に立ち向かっての活躍を
     するのですが、どちらかというとヒーローになるまでの過程を描いてい
     て、物語もアクションも恋も、そして演出もなんとなくダサいと思います。
     つまり3Dを加えても所詮はB級映画です。
     ところがエンドロールの後に、前述のヒーローが総出演する次回作につ
     ながる映像が出てきて、これは面白そうだと思わせます。
     だから今回の「キャプテン・アメリカ」は2012年に公開される「アベンジャ
     ーズ」の長編予告編と思えば腹が立たない・・・ことになるのです。
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映画 「ブリッツ」

2011年10月15日 | 日記

           

     現在のジェイソン・スティサム作品は、まだB級としか言えませんが、
     スポーツ選手だった彼の個性を活かし、男臭いアクションの魅力で私
     もファンの一人です。
     去年の「ロシアン・ルーレット」はいただけませんが、今年に入ってか
     らの「メカニック」も良かったし、「ブリッツ」も期待して見ました。

     運び屋や殺し屋などアウトローをストイックに演じてきたJ・スティサム
     ですが、今回の役柄はロンドン市警の荒くれ刑事で、曲がったことが
     大嫌い、組織や法は関係なく、あくまで自分のルールに従って行動す
     る正義感の強い男です。
     そんなところに新聞記者に自分の犯罪記事を書かせて有名になろうと
     する犯人が現われ、警官ばかりを狙った連続殺人を起こします。
     そんな凶悪犯を捕らえようと、粗暴極まりない刑事ブラントは立ち上が
     ります・・・。

     J・スティサムが、久し振りに母国イギリスに戻って主演した本作は、脚
     本が「月に囚われた男」のネイサン・パーカー。監督はエリオット・レスタ
     ーです。
     今回もスティサムの魅力はかなり堪能出来ますが、少し気になるのはハ
     リウッドからイギリスに移ったためか、演出にいま一つ切れが不足してい
     る気がするし、もっとアクション場面を増やす方法もあっただろうし、話もメ
     リハリを付けると更に面白くなっただろうと思います。
     この手の作品ですから、いつも言うようにあまり細かいことは言いたくない
     と思いながら、ご贔屓のスティサム作品がより面白くなった筈なのに・・・
     と少し残念がっているのです。
コメント (4)
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