第1次世界大戦中でガリポリの戦いから4年後の1919年。戦争で行方不明となった
3人の息子を探すため、トルコに降り立ったオーストラリア人の農夫ジョシュア・コナー
は、困難を極める捜索の途上で出会った人々の助けを借りながら、他者をそして自分
自身を許すことを知り、そこにかすかな希望をつかむのでした・・・。
これは実話ベースの物語であり、ラッセル・クロウが初監督・主演という二足のわらじ
で挑んだ作品で、2014年オーストニリア・アカデミー作品賞を受賞。ラッセル・クロウが
主人公を演じ、オルガ・キュリレンコ、ジェイ・コートニーらが脇を固めています。
私はまずラッセル・クロウの初監督ぶりに目が行きましたが、中々渋い演出ぶりの力
作で合格点でしょう。話のスケールが大きくて、物語の背景や関係する国々の利害が
よく判らないのが難点と言えば難点でしょう。折角のトルコ・ロケも中々いい映像を撮
っていて効果的ですが、少し甘酸っぱい場面などを加えてもっと面白く見せる方法が
あった筈と思っています。