映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (109) 目黒幸子さん

2016年04月18日 | 日記

        

    

 

    今回は誰にしようと昭和45年度の大映社員名簿を見ていて、最後まで大映に在籍してい

    た目黒幸子さんに目が止まりました。村田知栄子さんや町田博子さんらと同様に、大映

    東京撮影所製作の作品には、殆どといっていいくらい交代で三人の女優さんの名前が出

    てきます。名前だけでは覚えがないという方も、この写真を見れば納得する筈です。しか

    も調べていて昨年の10月に亡くなられていることも知り、この私が愕然としています。

 

    目黒幸子さんは東京出身で大映4期のニューフェイスです。同期の俳優さんは彼女の他

    に北原義郎、中条静夫、早川雄三らが居ますが、存命者は北原義郎さんのみで寂しい限

    り。彼女のデビュー作は昭和24年(1949)の「愛染草」(監督・田中重雄)で、昭和46年(1971)

    に大映が倒産するまでに約120本くらい出演していて、「浅草の肌」「浅草物語」「あにいもう

    と」「馬賊芸者」「浅草の夜」「赤線地帯」「穴」「夜の蝶」「氷壁」「巨人と玩具」「かげろう絵図」

    「女は二度生まれる」「化身」「黒の試走車」「嘘」「妻の日の愛のかたみに」「闇を裂く一発」

    など、列挙し始めたらキリがありません。

    昭和30年(1955)に当時助監督だった井上芳夫監督と結婚しましたが、大映倒産後の昭和

    56年(1981)に離婚したそうです。芸熱心な人で大映在籍時に会社の了解をとり、三島由紀

    夫の浪曼劇場に参加していたのですが、三島由紀夫の自刃により解散、大映後は劇団NL

    Tに入団して舞台での活動が主となっていました。平成27年(2015)10月8日に骨髄腫と老衰

    のため亡くなりましたが、若いころから太極拳が特技というユニークな女優さんでした。

 

            

 

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする