天才建築家として国外で成功をおさめた女性セレーナは、故郷が恋しくなってイタリア
に帰国します。しかしイタリアにおける女性の就労状況は思いのほか厳しく、仕方なく
カフェでアルバイトして生計を立てることに…と、男性優位の状況に苦戦する女性建築
家の奮闘を描いたイタリア製のコメディ映画です。
ヒロインに「ジョルダーニ家の人々」などのパオラ・コルテレージが扮し、「トスカーナの
休日」などのラウル・ボヴァ、「K2 ~初登頂の真実~」などのマルコ・ボッチらが共演。
監督は「ようこそ、大統領!」のリッカルド・ミラーニです。日本で開催された「イタリア映
画祭2015」では「生きていてすみません!」のタイトルで上映されていました。
いくらコメディだから言っても、映画というお伽話の世界でも、見ていただくと判りますが、
このシチュエーションは根本的に頂きかねますし軽快さも不足です。それにどこからど
う見ても、主人公に天才建築家としての言動が見当たらないのも困ったものです。従っ
てちっとも可笑しくないし面白くありません。期待していたのに残念です。