「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」などで鬼才ぶりを発揮したデビッド・フィンチ
ャー監督が、今回は女性作家ギリアン・フリンの全米で600万部以上を売り上げ
たベストセラー小説の映画化で、幸福の絶頂にいるはずの夫婦をめぐるサイコ
ロジカル・スリラー作品です。
幸福な夫婦生活を送っているニックとエイミーです。しかし、結婚5周年の記念日
にエイミーが突然失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見されます。
警察はアリバイが不自然な夫のニックに疑いをかけ捜査を進めますが、メディア
が事件を大々的に取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられるこ
とになります。しかしこの失踪事件は、思いもよらない展開となって行くのです・・・。
脚本は原作者も参加しているそうで、この脚本が実に周到に出来ているし、演出
が細微でこの監督らしい独特のムードを醸し出して成功しています。
夫のニック役には「アルゴ」のベン・アフレック、妻のエイミー役は「アウトロー」の
英国女優ロザムンド・パイクですが、なんと魅力のある女優さんであることか、彼
女が想像以上に活躍します。
ラストは見る人によって賛否があるでしょうが、そのまた先についても、それぞれ
皆さんが想像してください・・・のスタイルは実に上手いです。
149分と長尺ですが、笑いまで加えて最後まで映画の醍醐味を味会うことが出来
る、絶対お薦めの一本です。
まだここにアップしていない作品「百円の恋」と「ストックホルムでワルツを」(スウェ
ーデン映画)の2本も私的には絶対お薦め作品で、絶対お薦めと書くことは最近の
作品の質低下に嘆く私にとって無常の喜びでもあるのです。どうかこの3本は是非
ご覧ください。
おまけ。博多の年末風景
↑ 博多駅前
↑ 福岡市役所前の人工雪広場
↑ 新天町商店街の広場
↑ 博多大丸の広場