「バイオハザード」シリーズや「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」の
ポール・W・S・アンダーソン監督が、西暦79年のヴェスヴィオ火山の噴火によっ
て廃墟となったポンペイを舞台に描い作品であり、私自身がポンペイ遺跡に興味
を持っているので、見たかった作品です。
ローマ軍に一族を殺されたケルト人騎馬族の生き残りマイロ(キット・ハリントン)は、
奴隷商人に捕まり成長しますが、やがて剣闘士となってポンペイに現われます。
偶然の出会いからマイロは、ポンペイの有力者の娘カッシアと出会い、身分の差
を乗り越え恋に落ちますが、カッシアは、かつてマイロの家族を殺したローマの上
院議員コルヴスに結婚を迫られていたのです。
やがて自由の身になったマイロが街を離れようとした時、ヴェスヴィオ山が噴火。
マイロは愛するカッシアを救うため、溶岩が迫りくる街へと舞い戻り・・・。
ポール・W・S・アンダーソン監督だけあって、アクションや火山噴火の場面は中々
迫力があります。
それに反して恋物語の方は新味に乏しく陳腐で退屈です。それに俳優の魅力が
いまいちで、特に女優さんが見劣りするし、全体が物足りないことに繋がります。
興味のヴェスヴィオ火山とポンペイの町ですが、実際に現地へ行ってみると、思っ
たより距離があり、映画のように間近かではありませんが、それだけ離れていて
町を壊滅させた物凄い噴火だったのだなーと思いながら見ました。
いずれにしても不完全燃焼の残念作です。
↑ ポンペイ遺跡で、私の後方に見えるのがヴェスヴィオ火山