地球上の異なる4つの地域で、通学のために数10㎞の危険な道のりを経てでも、
学校で勉強しようとする児童たちの姿を追ったドキュメンタリーです。
ケニアでは野生の象やキリンを避けながら15㎞にも及ぶサバンナを命がけで駆
け抜ける兄弟、南米パタゴニアでは、360度見渡す限り誰もいない平原を、一緒
に馬に乗って通学する兄妹、モロッコの険しいアトラス山脈を越え、友だち3人と
寄宿舎を目指す生徒、幼い弟たちに車椅子を押されながら、舗装されていない
道を学校に向かうインドの4人に密着して撮っています。
どの子どもたちも学習に対する意欲や、そんな子どもたちを支える家族の愛情が
映し出されていて、彼らのひたむきさに驚きます・・・。
監督は、アフリカのマサイ族を主役に描いたドラマ「マサイ」(2004)のパスカル・
プリッソンが手がけていて、子どもたちの無邪気さが実に微笑ましいのですが、
全編いい話なのに演出の度が過ぎているというか、作り過ぎているのが少しば
かり気になりますし、そのため折角高まる感銘度が薄まっているのが残念です。
「PS」
この前の日曜日に、福岡から車で約1時間の「宮地嶽神社」にお参りして来ま
した。丁度”菖蒲まつり”が催されていて、境内は一面の菖蒲の花・花・花でと
ても見事でした。
神功皇后を祭ったこの神社は、開運・災難よけの神様として有名ですが、もう一
つの名物は、重さが3200kの「大しめなわ」、直径2m高さ3mの大鈴、直径2.2m
の太鼓と、大きいものずくしとして有名です。
また神社の裏にある岩屋不動窟は、横穴式石室をもつ円墳で、高さ3m、幅5m、
奥行23mもあり、わが国最大級の巨石古墳です。この一帯から貴重な出土品が
続出し、その多くが国宝に指定され「地下の正倉院」とも言われています。