映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「青天の霹靂」

2014年06月06日 | 日記

   

     お笑い芸人・劇団ひとりの小説家デビュー「陰日向に咲く」に続いての書き下ろ
     し小説を、自ら初監督・脚本・出演で映画化したものです。

     39歳になっても家庭すら持ない売れないマジシャンの晴夫は、母に捨てられ、
     父とは絶縁状態になっていたのですが、ある日、行方不明だった父の訃報が届
     きます。父の住んでいた所に赴く小屋で、父はホームレスだったのです。

     そこで父子の古い写真を見つけた彼を落雷が襲い、気がつくと40年前の浅草に
     タイムスリップ。若き日の父・正太郎と母・悦子と出会い、スプーン曲げのマジッ
     クで人気マジシャンになった晴夫は、父とコンビを組むことに。
     やがて母の妊娠が発覚し、10カ月後に生まれてくるはずの自分を待つ晴夫は、
     自身の出生の秘密と向き合うことに・・・。

     主人公・晴夫役は大泉洋で、劇団ひとりが監督兼、父・正太郎に扮し、母・悦子
     を柴咲コウが演じるほか、笹野高史、風間杜夫、柄本佑なども出演しています。

     タイムスリップして若かりし頃の両親に会う話は、既に何回も映画になっている
     ので目新しさは感じられず、またタイムスリップかと軽く見ていたら、ユーモアも
     あり、初監督の劇団ひとりの演出が中々のもので感心した作品でした。

     映画に関係した人間は、誰しもが監督をやってみたいと思うのは常道であり、こ
     れまでそんなタレントによる素人監督振りに何度悲憤慷慨してきたか・・・。
     でもこの人はよく勉強していると思われるし、役者の演技のつけかたや、カット
     割りのスムースさ的確さに少々驚きました。
     自身のお芝居はやや臭いけど監督としては充分やって行けるし、これからも見
     てみたいと期待する程です。
     ラストはもう少し手を入れ、もっと積極的に将来を暗示した方が良かったと私は
     思います。劇団ひとり、頑張れ!です。


コメント (3)
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