映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「グランド・ブダペスト・ホテル」

2014年06月18日 | 日記

   

     この作品はベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞していること、監督が超個性
     的な「ムーンライズ・キングダム」「ダージリン急行」のウェス・アンダーソンであ
     ることなどで、私的にはあまり好きな監督ではないのですが、見ておかなけれ
     ばならない作品だと思い映画館に行きました。

     舞台となるのは1968年、温泉リゾート地のさびれたグランド・ブダペスト・ホテ
     ルです。
     ここに逗留している作家(ジュード・ロウ)は、ホテルのオーナー・ゼロ(E・マーレ
     イ・エイブラハム)から驚くべき物語を聞きます。

     1932年当時のゼロ(トニー・レヴォロリ)はベルボーイ。そしてここには伝説のコ
     ンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)がいてホテルは栄華を
     極めていたのです。
     グスタヴ・Hは、究極のおもてなしを信条に、宿泊客のマダムたちの夜のお相
     手もこなしていて、ホテルには彼を目当てに多くの客が訪れていたのです。

     ある夜、上顧客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が何者かに殺害されます。
     マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き込まれたグスタヴ・Hは、殺人容疑がかけ
     られて逃亡・逮捕・脱獄した彼は、身の潔白とホテルの威信を守るため、信頼
     するゼロを伴い、真相解明にヨーロッパを駆けめぐることに・・・。

     高級ホテルのコンシェルジュとベルボーイが繰り広げる冒険は、この監督が好
     きなファンにとってはウェス・アンダーソン監督の世界観ユニークさに酔いしれる
     でしょうが、一方では構成・演出にひとりよがりが過ぎるの意見が出るでしょう。

     このように賛否は分かれそうですが、私のポジションは丁度真ん中あたりです。
     はっきり言えば演出は好みではありませんが、俳優の魅力、見事なセット、衣
     装・小道具・大道具の使い方が絶品だし、映像がこれまた素晴らしいので、そ
     ちらの方に目が行って、私なりに楽しい思いをさせて貰いました。
     好き嫌いはあるでしょうが、見ておくべき一本ですね。

コメント (2)
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