↑ イスタンブールの街のど真ん中をボスフォラス海峡があり、街を二分しています。
写真の私はボスフォラス海峡クルーズクルーズ中で、海峡の向かって左側がヨー
ロッパ、右がアジアとなります。
随分長くお休みをしてすみません。
トルコ~シンガポールの旅から戻りましたので、今日からこのブログの再開
です。
月曜はいつも「大映関連」のことを書いていますが、一週延ばさせていただ
き、今回は旅のあらましと、帰国して最初に見た映画「悪の法則」の感想を
アップさせていただきます。
トルコは日本と時差はマイナス七時間でアジアとヨーロッパに接点に位置す
る国です。
いつの時代も激動の中にいることを余儀なくされた国でもあったトルコでした
が、今回の旅は繁栄を尽くしたオズマン・トルコを中心に、いくつもの歴史が
重なり合っては消えて行った古い長い歴史を、駆け足で追ってみた旅である
と言っても過言ではありません。
トルコは正式国名がトルコ共和国。人口約7472万。面積は約78万k㎡で日
本の約2.1倍です。
国の東部であるシリアに接した一部地方は、治安不安定で危険だと言われ
ていますが、日本で聞かされた危険度よりは低いようで、今回旅行したイス
タンブール~アンカレ~ボアズカレ~カッパドキア~コンヤ~パムッカレ~エ
フェソス~トロイ~イスタンブールは思った以上に治安が良かったように思い
ます。
街には西洋・中近東・アジアと、色々な人種が溢れている感じですが、もと
もとのトルコ人とはモンゴル族が発祥で蒙古斑があったそうです。
紀元前4世紀ころからモンゴルから西進がはじまり、今では62民族の混血
が進んで純粋のトルコ人はほとんど居ないと聞きました。
広大な農地を持ち、食料は主食のパン用の小麦をはじめに、野菜・果実な
どは全てトルコ国内で自給自足とのことで羨ましい限り。
ヨーロッパ連合加入を目前に、従来は非常に物価が安い国と言われていま
したが、このところ上昇気味で、これではユーロに加入しないほうが良いとい
う声も一方で上がっているようです。
消費税は税率がそれぞれ違って、食料が3%、衣服などが8%、皮製品などが
12%、宝石などが18%、自動車は25%、それとガソリンは贅沢品だそうで、な
んと83%ですが、車はとても多く走っていてガソリン代は日本円だと1ℓ 230円
となります。安いのでビックリは高速道路の料金で、例えばイスタンブール→
アンカラ間は約450キロですがバスで650円くらいです。
言葉はトルコ語ですが、主語・動詞が日本語と同じだし、そればかりではない
と思いますが、各地で聞いた彼らの日本語は変な抑揚がなく、発音が綺麗で
観光地のオバさんでさえ心地良い日本語で話しかけてくるのには驚きました
し、オ・モ・テ・ナ・シと例のジェスチャーをする人もいましたよ。
街角では「トルコにようこそ!」の声を何度も聞きました。
旅のことは、これから暫らく毎週木曜に私が撮った写真を中心にアップします
ので、是非とも読んでください。
↑ カッパドキアでのスナップで、ツアーで一緒になったYさんと・・・。
帰国して最初に見た映画は「悪の法則」でした。あの顔ぶれであの監督作品
ですから期待するのは当然でしょう・・・の想いでした。
リドリー・スコットのメガホンで描いたサスペンスで、脚本を「ノーカントリー」で
知られるピュリッツァー賞作家のコーマック・マッカーシーが書き下ろしたオリジ
ナル作品です。
若くハンサムで有能な弁護士カウンセラー(マイケル・ファスベンダー)が、美し
い恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との将来のため、出来心から裏社会のビジネ
スに手を染めてしまいます。
そのことをきっかけに周囲のセレブたちにも実に危険な事態に巻き込んで行く
ことに・・・。
マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルスのほか、キャメロン・ディアス、ハビ
エル・バルデム、ブラッド・ピットが出演、カリフォルニアを舞台に欲望にまみれ
たセレブリティたちが危険な罠に落ちていく姿を描いた作品です。
ですが残念ながら、この監督と豪華キャストに振り回されて、結局は得るもの
が無かったと言えます。
まず期待の脚本が不完全で、人物・物語の説明と共になぜ主人公があの世
界に踏み込んで行くのかの重要部分の描き方も希薄で安易過ぎます。
しかも一寸目を離したら物語が判り辛くなるのも欠点で、もっと親切な演出も
必要だし、あのラストでは不満が残ります。
ひと言で感想を纏めると、コトを大きく見せ過ぎた虚作だった・・・です。