ニューヨークの市長選挙を背景に、腐敗した巨大権力に立ち向かう元警察官
の奮闘を描いたくクライムサスペンスです。マーク・ウォールバーグとラッセル
・クロウが共演しているのにも興味をそそられて見ました。
元警察官で私立探偵のビリー・タガート(マーク・ウォールバーグ)は、ニューヨ
ーク市長選で街が沸いている中で、市長のホステラー(ラッセル・クロウ)に呼
び出され、妻の浮気調査を依頼されます。
ビリーが調査を開始すると、浮気と目された相手はホステラーの対立候補の
右腕的存在のアンドリュースであることが判りますが、ほどなくしてアンドリュ
ースは何者かに射殺されてしまうのです。この裏には大きな陰謀が隠されて
いて・・・。監督は「フロム・ヘル」「ザ・ウォーカー」のアレン・ヒューズです。
派手な場面こそありませんが、主演二人の渋い演技合戦が中々面白いし見
どころです。
市長夫人役はキャサリン・ゼタ=ジョーンズで役柄としてはまっていますが、も
う少し見せ場を作ってやりたいと思うのは私が彼女のファンだからかも知れま
せん。
私の好きな街ニューヨークの市長選をバックに、こんな面白い話が作られてい
るとか、どんでん返しもあって楽しい・・・と思いながら見ました。
殺されてハエに生まれ変わった主人公が愛する人を守って戦うという内容で、
インドで大ヒットを記録した奇想天外なアクションコメディです。
なお「マッキー」とは、ヒンディー語で”ハエ”のことです。
貧乏青年ジャニ(ナーニ)は、向かいの家に住む美しい娘ビンドゥ(サマンサ・ル
ス・プラブ)に思いを寄せています。
一方、表向きは建設会社の社長で、裏ではマフィアの顔を持つスディープ(ス
ディーブ)もまた、ビンドゥに夢中でした。
ある日、ジャニは勇気を出してビンドゥに告白し、二人は両思いになりますが、
金と権力とルックスで落とせない女はいないと思っていたスディープは激怒、
部下に命じてジャニをなぶり殺してしまいます。
やがて小さなハエとして転生したジャニは、殺された恨みを晴らし、ビンドゥ
を守るためスディープに立ち向かって行きます・・・。
脚本・監督はS・S・ラジャーマウリです。
本来は気持ちが悪い蝿(ハエ)の大活躍なんて中々思いつかないアイデアで
すが、結果的に蝿が可愛らしく小気味よく活躍して楽しい作品に仕上がって
います。
インド映画にしてはいつもの踊利や歌の場面が少ないのは寂しいのですが、
勧善懲悪の物語が単純で判りやすく、これこそ娯楽映画のお手本と言える
作品なのでお薦めしたいと思います。