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「赤いアモーレ」のセルジオ・カステリット監督が、同作に続いて監督の妻で
あるマルガレート・マッツァンティーニの小説を映画化した三品です。
夫と16歳の息子ピエトロとローマで暮らす女性ジェンマ(ペネロペ・クルス)の
もとに、青春時代を過ごしたサラエボの旧友から会いたいと誘いの電話がか
かり、出向くことにしたのです。
ピエトロを連れてサラエボを訪れたジェンマは、そこで死んだとばかり思って
いたピエトロの父ディエゴ(エミール・ハーシュ)と思いもかけぬ再会を果たし、
彼の深い愛を知るのでした・・・。
ペネロペ・クルスがヒロインの学生時代から中年時代までを熱演し、音楽を
ペネロペの実弟エドゥアルド・クルスが担当しているのも興味がありました。
今年の夏にアンジェリーナ・ジョリーが自ら監督した「最愛の大地」が公開さ
れました。「ある愛へと続く旅」もボスニアヘルツゴビナの紛争を背景にした
作品でしたが、今度の作品を見ていて、先にアンジーがサラエボの悲劇を
撮りたかった気持ちがよく判るような気がします。
この映画も女性がなぜここまで虐げられるのか、やりきれない思いで肝心
の場面を見ました。
それにしてもペネロペ・クルスは役柄のため裸身をさらすなど、演技も上手く
なったし凄い根性の女優さんだと感心しますし、この女優さんを見るだけでも
見た甲斐があったと思うくらいです。
物語の展開が現在と過去を行ったり来たりしますが、これが演出的にはあま
り上手くない部分ですが、音楽がいいこと、それにラストの処理が良いので
後味がとてもいいです。お薦めの一篇です。
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デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが初共演したサスペンスアクシ
ョンです。
麻薬取締官ボビー(デンゼル・ワシントン)と海軍情報部将校マーカス(マーク・
ウォールバーグ)は、互いの素性を隠してマフィアの手先となりメキシコで働い
ていましたが、2人は上部の指示により麻薬組織から4000万ドルを奪取する
ものの、海軍の上司の裏切りにあい大金をそっくり奪われてしまいます。
ボビーとマーカスは大金を取り戻すため手を組みますが、マフィアに追い詰め
られ、そればかりか麻薬取締局(DEA)にまで追跡される羽目に・・・。
スティーブン・グラントによるグラフィックノベルを、ウォールバーグ主演作「ハー
ド・ラッシュ」も手がけたアイスランド出身の新鋭バルタザール・コルマウクル監
督が映画化した作品です。主演二人に助けてもらいながらですが、中々の俊
英ぶりを見せてくれます。
麻薬組織やCIAに海軍までがからんでの大金奪取陰謀を描いていて、テンポ
もいいし伏線の張り方も上手いし、良く出来たアクションものです。
ただしいくらフィクションでも麻薬組織だけではなくアメリカの重要な部署がす
べて悪者だというのは少々気になります。それと題名が良くないですね。