勝地(かつち)ブログ

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NO.530 草庵先生

2010年05月07日 23時48分37秒 | Weblog
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午後7時から、やぶ読書会講座の「池田草庵先生に学ぶ」に参加、講師は米田啓祐氏です。会場は但馬長寿の郷視聴覚室、参加者は25名くらいでした。

池田草庵先生は八鹿町宿南に生まれ、江戸時代終りから明治時代初めにかけて活躍した人物で「但馬聖人」とも呼ばれ、吉田松陰(1830~1859)、坂本龍馬(1835~1867)とほぼ同時代を同じ思いで生きた人でしたが、その生き方は違ったのでした。

講座は池田草庵先生の生涯の解説から始まりました。1813年~1876年の生涯で池田草庵先生が目指したことは、「聖人君子」をめざす。孔子や孟子、理想人に近付くにはどのようにしていくのか、自分ははとてもなれそうもないけれど、だけれどもめざす努力を続けていく。門下生は日本を動かした北垣国道、原六郎など673名にものぼり、半数は但馬以外。遠くは関東・宇都宮藩から招聘があったことでも儒学の学問内容が優れていたことが伺われます。書籍は漢文で現代ではほとんど読めないのですが、米田講師が分かり易く読み解いています。池田草庵先生が塾生に諭した言葉を書きとったものが「肄業餘稿」で490編あるそうですが、ここではその9編目を紹介します。
難しい漢文を現代文で読み易くすると、
「古人言えるあり、いわく、席正しからざれば座せず、と。それ席の正不正、何ぞ此の身に関わらんや、しかれども必ず正してしかる後座するゆえんのものは、蓋し内正しければ即ち自ら外の正を好む。而して外の正、亦以ってその内を養うに足ればなり。是れ内外挟持の方なり。」
これを更に分かり易く米田講師流に読み解くと、
「昔の人(孔子)がこう言っている。座るところがまっすぐ整っていなければ、座らない、と。座るところがまっすぐしているか、歪んでいるかなど自分にはなんの関係もないようなものだ。しかし、必ずまっすぐ整えてから座るというのは、心の中も、まっすぐ整っているから、自然と外にあるものもまっすぐしていることを好むのだ。だから、外にあるものがまっすぐ整っていると、ひるがえって人の心もまっすぐ整えるのに役に立つのだ。内と外が互いに支えあってできるこのような心の鍛え方を、内外挟持の法という。」

8時半に講座は終り星空一杯の夜道を清々しく帰りました。途中、出会うんではないかと思っていたら、案の定、ジープライトに照らされた小鹿に出会いました。

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NO.529 政策総務委員会

2010年05月07日 17時08分17秒 | Weblog
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野菜苗には嬉しい雨となりました。
10時から政策総務常任委員会が開催され全員出席。閉会中の所管事務調査として①自治協議会設立の進捗状況、②総合計画改訂の新進捗状況、この二項目について政策監理部から説明を受け意見を述べました。

現在認定されている地域自治協議会は次の8協議会。
①出合校区協議会(構成8区) 人口775人 世帯数272戸 高齢化率38% 面積38ha
②関宮まちづくり協議会(構成10区) 人口1,855人 世帯数665戸 高齢化率33% 面積206ha
③建屋校区自治協議会(構成7区) 人口918人 世帯数317戸 高齢化率40% 面積184ha
④三谷校区自治協議会(構成3区) 人口746人 世帯数219戸 高齢化率34% 面積115ha
⑤浅野校区自治協議会(構成9区) 人口1,078人 世帯数363戸 高齢化率37% 面積170ha
⑥広谷校区自治協議会(構成11区) 人口2,764人 世帯数1,014戸 高齢化率27% 面積194ha
⑦養父校区自治協議会(構成11区) 人口2,566人 世帯数906戸 高齢化率32% 面積289ha
⑧熊次地区自治協議会(構成7区) 人口605人 世帯数199戸 高齢化率34% 面積197ha
残り、10協議会は順次たちあがってくる予定ではありますが、地域により必要度意識の温度差があり日程は不確定です。地域がいままで置かれてきた状況が違いますから当然のことです。ボトムアップとなる仕掛けや、自治会(行政区)の上に協議会をつくる屋上屋を重ねることではない十分な説明が必要です。

総合計画の改訂作業は1月18日から始っています。市民委員21名、職員委員4名、アドバイザー1名。現在7回の会議を持ち、今後12月までに9回会議を予定しています。詳しくは次の機会としますが、絵に描いた餅でなく実効性があるモノにしないといけない。現時点で課題と解決策が分かっていなければダメで、この計画が事業執行の予算付けを後押しするバイブルにならなければいけない。そういう意味深な改訂作業を私は望んでいます。

今夜は長寿の郷での講座「池田草庵先生に学ぶ」にでかけます。運よく参加枠がとれました。

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