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「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」というシンポジウムに参加してきました。主催は兵庫県森林動物研究センター、場所は神戸・県立美術館ミュージアムホールです。満席でした、280人くらいでしたか。
講師各論のなかで私なりの受け止め方は、
①大量出没は8月頃但東町から始まったが、それは出産、死亡という自然増の中と人口的捕獲ということを差し引いても想定内のこと
②学習能力の結果として、人里にエサがあり居心地がいいとういう認識を与えたこと
③ミズナラのドングリが凶作年であっても豊作年であっても、捕獲クマの検査からみると体脂肪は大差ないことから繁殖は増えて続けていると考えることが妥当
④人間がクマに対して抱く個体数下限は兵庫県に限っては100頭以下になると絶滅が危惧される。上限はどこまで耐えれるか、作物被害・人身危害(県下では昨年4件)を考えると猟師が山に入っての目視が一日一頭までが上限
⑤実際の個体数を把握しないと手立てはうてないが、モニターから313頭から1651頭の範囲で649頭が中央値で生息しているとなると、シカ・イノシシと同じように猟期間では獲るという共通認識を確立すること
⑥もともとは肉食獣であることを忘れてはいけない。偶然出くわしても、静かに後すざりして離れることであり、パニックで騒ぎたてるのはいけない。胃の内臓物から鹿肉が出てくることの実例もある。絶滅の恐れがなくなれば、保護の解除を求めていくのは当然もっている気持ち
午後1時から5時までびっしりでした。
養父市議会では12月定例会で意見書を採択し県知事に提出しています、その意見書タイトルは「第2期兵庫県ツキノワグマ保護管理計画の緩和を求めるとともに第3期保護管理計画に向けての意見書」。
意見の内容は
1 平成5年から平成7年にかけて行った推定生息数から、一定期間が経過しており、時期保護管理計画に向けて再度生息数調査を行い、保護管理が必要な頭数か新たに把握すること
2 現行の保護管理計画での4段階の出没対応基準を見直し、自治体での捕獲基準を設けること
3 誤捕獲したツキノワグマを正式に出没カウントし、管理措置を行うとともに、誤捕獲防止用の檻の基準を撤廃すること
4 学習放獣を廃止し、県営ツキノワグマ保護施設の早期建設を推進すること
5 クマによる人身被害が発生した場合、被災者の対する医療保障制度を創設すること
人間の生活を守ることを大前提に、というのもクマ出没の地域は過疎化高齢化の最たる地域ですから、どこまでが肝要できるのか、おのずとその線引きは見えてきています。
「ツキノワグマの大量出没の要因と対策を考える」というシンポジウムに参加してきました。主催は兵庫県森林動物研究センター、場所は神戸・県立美術館ミュージアムホールです。満席でした、280人くらいでしたか。
講師各論のなかで私なりの受け止め方は、
①大量出没は8月頃但東町から始まったが、それは出産、死亡という自然増の中と人口的捕獲ということを差し引いても想定内のこと
②学習能力の結果として、人里にエサがあり居心地がいいとういう認識を与えたこと
③ミズナラのドングリが凶作年であっても豊作年であっても、捕獲クマの検査からみると体脂肪は大差ないことから繁殖は増えて続けていると考えることが妥当
④人間がクマに対して抱く個体数下限は兵庫県に限っては100頭以下になると絶滅が危惧される。上限はどこまで耐えれるか、作物被害・人身危害(県下では昨年4件)を考えると猟師が山に入っての目視が一日一頭までが上限
⑤実際の個体数を把握しないと手立てはうてないが、モニターから313頭から1651頭の範囲で649頭が中央値で生息しているとなると、シカ・イノシシと同じように猟期間では獲るという共通認識を確立すること
⑥もともとは肉食獣であることを忘れてはいけない。偶然出くわしても、静かに後すざりして離れることであり、パニックで騒ぎたてるのはいけない。胃の内臓物から鹿肉が出てくることの実例もある。絶滅の恐れがなくなれば、保護の解除を求めていくのは当然もっている気持ち
午後1時から5時までびっしりでした。
養父市議会では12月定例会で意見書を採択し県知事に提出しています、その意見書タイトルは「第2期兵庫県ツキノワグマ保護管理計画の緩和を求めるとともに第3期保護管理計画に向けての意見書」。
意見の内容は
1 平成5年から平成7年にかけて行った推定生息数から、一定期間が経過しており、時期保護管理計画に向けて再度生息数調査を行い、保護管理が必要な頭数か新たに把握すること
2 現行の保護管理計画での4段階の出没対応基準を見直し、自治体での捕獲基準を設けること
3 誤捕獲したツキノワグマを正式に出没カウントし、管理措置を行うとともに、誤捕獲防止用の檻の基準を撤廃すること
4 学習放獣を廃止し、県営ツキノワグマ保護施設の早期建設を推進すること
5 クマによる人身被害が発生した場合、被災者の対する医療保障制度を創設すること
人間の生活を守ることを大前提に、というのもクマ出没の地域は過疎化高齢化の最たる地域ですから、どこまでが肝要できるのか、おのずとその線引きは見えてきています。