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八鹿幼稚園の卒園式。46名の園児が一年間仲良く元気に通ってくれ卒園して行きました。
お父さん、お母さんにお礼の歌を歌います。
そして園長や先生には花束を贈りました。
この卒園式を最期に81年の歴史に幕を閉じ閉園となります。7556名の児童が卒園して行きました。
大洋会会員 西垣岩男さんが描かれた旧園舎の絵画。懐かしいです。平成元年に今の園舎に新築。
続いて閉園式です。広瀬市長の挨拶。
そして私も挨拶させていただきました。
「3月は別れの季節であると言われます。八鹿幼稚園にとって、今年の3月は、とりわけ寂しい季節となりました。
卒園された皆さんや地区の皆さんの心の拠り所であり、地域の象徴とも言える幼稚園が幕を閉じ、閉園ということですから、感慨もひとしおであります。
今日の現実が、こんなに早く訪れるとは、実は思ってもいませんでした。
幼保一元化に向けた協議や準備が進められていることは、もちろん承知していましたが、最低でも、まだ今年1年の期間はあるだろうと。
1月27日の夜、開催していた議会会派による市民懇話会の最中に入ってきた情報で、閉園を知るところとなりました。
関係者の皆さんは、苦渋の決断であったかと察しています。
八鹿幼稚園の閉園は、さみしいことではありますが、悲しいこととは捉えたくありません。子どもたちの将来を考える大人の責任として、子どもたちにとってより良い教育環境を整えたいとして、考えに考えて判断され、結論されたことと思います。
時代の変遷と社会形態の急速な変化の影響から、人口減少や少子化が進んでいます。
昨夜、ネットで「幼稚園 閉園」とキーワードを打ち込んで検索してみました。驚くほど全国でも数多くの幼稚園が昨年までに既に閉園、そしてこの3月にも多くの幼稚園が閉園式を執り行うことが掲載されており、改めて、少子化がもの凄いスピードで押し寄せてきていることを思い知らされました。
しかし、社会情勢がどう変わろうとも幼児教育の重要性は変わりません。ますます大事な柱となっていくものと考えています。
家庭においてできること、幼稚園や学校で教えること、家庭と学校と地域で連携して育てることを、お互いに知恵を出し合いながら進めていければと考えています。
八鹿幼稚園は、昭和9年11月に設置認可を受けて誕生以来、81年もの永きにわたり、地域の皆さんの温かい支援を受けながら、7556名の卒園者を送り出し、その歴史を刻んできました。
「子どもは3歳までに、一生分の親孝行をする」とも言われています。
私は、3歳ではなく、小学校に上がるまで、幼稚園までの5歳ではないかと、ひそかに勝手に思っています。
81年間にわたって7556名の卒園者は、純粋無垢なその可愛らしさや面白さ、子たちがいるその存在だけで親を楽しませてくれ、また地域にも元気を与え続けてきてくれました。
地域の皆さんは、どう捉えてきたのか。その証の一つを紹介します。
先ほどの昨夜のネット検索の途中、偶然、私のブログ記事がヒットし、自分自身がビックリしたのです。
NO.47 夏まつり 2008年07月21日 造り物 京口区の作品「昔の八鹿幼稚園」
説明書 にはこうあります
「京口区は、学び舎シリーズ最終章として学びの原点八鹿幼稚園を造りました。
八鹿幼稚園は屋岡神社の鎮守さまのご加護に守られながら、戦中・戦後の苦難をいくつも乗り越え、小・中学校教育の基礎づくりの役目を立派にはたし、戦後の激変の世に育てられた数多くの人々の心の中に、幼稚園での育みが、今の世に脈々と生き続けています。
みなさん八鹿夏まつりの夜のひとときを、それぞれ当時の思い出に浸り、語りあかしてください。」
このように、学び舎としての地域の誇りが語られています。
八鹿幼稚園は今日ここに閉園しますが、これまで培われてきた幼稚園の教育方針『自分らしさを発揮し、友だちとともに育ちあう子』は、今後も失われることなく末永く受け継がれていくものと確信しています。
ミュージシャン、ブライアン・アダムスの名言に「1つのドアが閉まれば、もう1つのドアが必ず開きます。それはバランスをとるための、自然の法則なのです。」 1つのことが終わりを告げても また新しいことが始まる。だから前向きに行くことは重要だということなのです
新たな受け入れ態勢を整備してこられた「認定こども園」に通う子供たちが、心豊かで健やかに成長していってくれることを願わずにおられませんし、行政も議会も共々に、幼児教育の更なる環境整備に努めて参ることをお誓い申し上げます。
これまで本園のために、ご尽力いただきました歴代の園長を始め職員のみなさん、PTAの方々とその多くの関係者並びに地域の皆様に、心からの感謝を申し上げ、閉園にあたっての養父市議会議長の挨拶とします。 」
園旗が園長から市長に返還され、これで終わりかと、ジーンときました。
PTAの皆さんが記録のDVDを編集してくれてて、それを祈念にいただきました。ありがとうございました、ゆっくりあとで拝見させていただきます。