自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
ロザリータ、カムアウト・トゥナイト
「ロザリータ、カムアウト・トゥナイト」
僕の好きなロック歌手ブルース・スプリングスティーンのファンの集まりでブルース・スプリングスティーン初来日公演に僕は行かれなかったことを面白く話せてみんな明るく笑ってくれた。僕もよくやったと思う。
この前僕はブルース・スプリングスティーンのファンの集まりに行きました。そこでそれぞれの人がそれぞれのブルース・スプリングスティーンとのマイ・ストーリーを話しました。僕の順番が周って来たので僕も話しました。
ブルース・スプリングスティーンの初来日公演の時、僕は噂が流れ始めてから、正式発表になったらすぐにチケットが取れるように新聞屋に毎朝2時に行って来日決定の告知記事が出るのを待っていました。当時プロモーターのウドー音楽事務所などから新聞の朝刊に来日公演の告知記事が出るとその日の朝6時だったと思いますが整理券が配られていました。(僕がその話をしたらみなさん、うんうんとうなずいてくれました)
僕はいつ出るかいつ出るかと、出たらすぐに行って出来るだけ前の方の席を取ろうと思い、平日の毎朝2時に新聞屋に通いました。そうしているうちに新聞屋のおじさんから「よく来るな。新聞配達やらないか」と言われました(みなさん、あははと笑ってくれました)
その生活を3カ月位続けてやっとブルース・スプリングスティーン来日決定の告知記事が新聞に載りました。僕はかねてからのイメージ通りに最寄り駅まで自転車を一生懸命こいで行き、そこからタクシーで外苑前まで飛んで行きました。午前3時頃着いたと思います。上手く整理券を配っている所を見つけられてめでたく整理券をもらいました。そして1週間後位についにチケットを手に入れました。(みなさん、おーっ)
でも僕はコンサートの時に入院してしまい病院を出してもらえずコンサートを観に行かれませんでした。(えーっ、えーっ、それはー)
でも2か月も3か月も朝2時に起きてまた寝てそれから大学に行く生活してたら病気になりますよね。(あはは。とみなさんほっとしたように明るい笑い声を上げてくれました)僕はみなさんに話してよかったと思いました。その後もファンの集まりで何回か僕がその話をするうちに僕が統合失調症でひきこもりだったことも理解してもらえるようになったと感じました。
もっとも僕がそう話せるようになったのは初来日公演に行かれなかった後、出会ったいろいろな人の手助けを借りて僕がアメリカ・サンフランシスコに行ってブルース・スプリングスティーンのライブを観れたから。その後の来日公演でブルースが来た時に成田空港でサインをもらえたから。SPRINGSTEEN&Iというブルース・スプリングスティーンのファンを描いた映画に僕が映ったから。そんないろいろがあったから僕もファンの集まりで笑って僕の失敗話を話せたのだと思います。
1985年の初来日公演に行けなかった。それから1996年にやっとサンフランシスコでブルースのライブを観て、1997年にサインをもらい、さらにソロ・ライブではなくバンドでのライブを観たのは2009年でした。今年は2020年。最後日本で僕が出会えた人たちとブルース・スプリングスティーンのE STREET BANDでのライブを観れたら最高です。僕はその話を誰にでも自信を持って話せます。
「病者の祈り」という詩を居場所で読みました。病気になってからは今まで求めていた物は得られなくなったけれど、逆にプレゼントしてもらったと思える物もあるという。僕も本当にそうだと思います。病気になって失ったものもあるけれど逆に得たものも大きかったです。僕は病気になって本当に僕にとって大切なものを見つけられるようになったかなと思います。
僕は勉強して気象予報士の資格を取りました。それから気象予報士の人たちの間での勉強会に行ったけれど上手く仲間に入れてもらえませんでした。勉強会は僕も楽しくて質問したりしながら活発に活動出来たのですが、勉強会の後の懇親会で上手く立ち周れなかったです。隣の人のコップが空になっているのに注がなくて遠くの人が僕の代わりに注いだりしていました。結局僕は何となく相手にしてもらえなくなり勉強会に行かれなくなりました。
そんなこともあったのでブルース・スプリングスティーンのファンの集まりに行く時は一生懸命僕なりに気を使って行きました。僕はブルース・スプリングスティーンのファンの集まりにすごく感謝しています。これからも大切にしていきます。
僕はファンの集まりで僕はひきこもりだったとよく話しています。ブルース・スプリングスティーンの「DANCING IN THE DARK」はすごくノリのいい曲だけど歌詞はまさにひきこもりの曲です。僕の歌ですとみなさんに言っていました。
この前「BLINDED BY THE LIGHT」という映画でその「DANCING IN THE DARK」が流れたのですが、ファンの集まりの人がそのシーンを観ながら大矢さんを思い浮かべましたとメッセージを送ってくれました。僕は僕のことを認めてくれたと思いうれしかったです。趣味の集まりでのカミングアウト、これは職場でのカミングアウトよりも僕は大切でした。
気象予報士会の時とブルース・スプリングスティーンのファンの集まりの時とで何が違うかと考えると気象予報士会ではどうしても病気を隠さなければいけないと考えていた。一方でブルース・スプリングスティーンのファンの集まりでは逆に自分の病気のことを話さなければいけない。いつか話さなければ。病気とブルース・スプリングスティーンは僕の中でつながっている。病気の話が無ければ僕とブルース・スプリングスティーンとのことは話せないというある意味強い思い込みがあった。それが結果的に上手く行ったのだと思います。そしてファンのみなさんに感謝です。これで僕はのびのびとファンのみなさんと僕のブルース・スプリングスティーンへの想いを語り合えます。
この前はU2というロックバンドのライブに行って感動したのでブログ、フェイスブックにそのことを書いたのですが、演奏曲目を書いてしまい2日目に行った人を残念に思わせてしまった。すみませんとしか言えない。でも学んでいると僕は思う。この年になっても学ばせてもらいありがたいと思います。
僕にも今はいろいろな場があります。僕は職場では統合失調症ですと自分から言っている。でも現場で一緒に働いている人は、それはどうでもいい、仕事をやってくれればそれでいいという感じです。
また、僕は障害当事者の居場所にも行っています。午前十時までの仕事を終えて午後から参加しています。そこでは完全に自分の統合失調症の病気のことをオープンにしているのだけど何かしっくり来なかったりします。病気を隠さずそのままの自分を出せるのだけど、僕は何か障害を言い訳にしているように感じることがあります。悪く言えば甘えているような。なかなか難しいのですが僕は不満を持っています。ここでどうしていくか、それが僕の今の課題です。
でもどうなのだろう。「僕は統合失調症です」と宣言しなくても自然に伝わればそれがいいのかな、ブルース・スプリングスティーンのファンの集まりの時のように。それぞれの場でそれぞれのカミングアウトでいいのかなと思います。
僕は最近目標が無くなったように思うことがあります。でも僕はブルース・スプリングスティーンのライブを今まで出会えた人と一緒に日本で観る。これを最後にやりたいです。僕はその準備の為にまた英語の勉強も始めました。
そして僕は最近思い始めました。人生のパートナーが欲しいと。それがこれからの僕の目標かなと思っています。
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