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かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

充実のドイツ・チェコ・オーストリア その13 ベルヴェデーレ宮殿

2023年09月12日 | Europe・Middle East・Africa
残暑と呼ぶには、厳し過ぎる?



ランチをいただいた後向かったのは、ベルヴェデーレ宮殿。
今は、19・20世紀絵画館となっている。



ここも美しい宮殿で、上宮・下宮とあるが、上宮の方が、絵画館になっている。



振り返ると、ウィーンの市街地が一望にできる。



元は、ハプスブルク家に仕えたプリンツ・オイゲンが夏の離宮として作らせた宮殿。
18世紀のバロック建築。
その後、マリア・テレジアに売却された。
ナポレオン失脚後のウィーン会議では、華やかな饗宴場となったというから、世界史にも出てくるイベントの現場。



入り口付近。
内部でも写真撮影可能だったので、なるべく紹介したい。



まずは、正面の階段を登る。



美しい天井画。
上に上がって近くから見ると、やや立体感が減退する。
下から見ると、奥深く見えるように工夫されているようだ。



オーストリアが永世中立国になることを決めた際の署名。



中世から第二次世界大戦時まで、幅広い時代の絵があるのだが、目玉の19世紀~20世紀のコレクション中心に見た。
これがクリムト?
クリムト展でも、このような絵を見た記憶がない。



モネのシェフ(ポールさん)。
愛嬌がある。



門外不出のクリムトの接吻。
クリムトの代表作。
この絵を見るために来たようなものだ。
世紀末芸術を代表する作品と言える。
もう一つの目玉であるユディットは、展示されていなかったが、日本で見れたから良しとしよう。



これもクリムト。
独特な感性だ。



クリムトのフィリッア・リードラー。
裕福な機械技師の妻の絵だ。
これも独特だが、背景は、スフィンクスを思わせる。
一方、顔の部分は、写実的。



これもクリムト。
アダムとイヴ。
退廃的というのだろうか。



クリムトには、この種の絵も。
点描画に近いか。



2階から市街地を臨む。
美しい庭園の様子もわかる。



こちらは、もう一つの目玉であるエゴン・シーレ。
これは、その中でも目玉の家族。
代表作だが、未完。
家族という題名は、シーレの死後に付けられた。
こちらを見ているのが、シーレで、その前が妻のエディット。
実際は、シーレは、妊娠中にスペイン風邪で亡くなり、シーレもその3日後に27歳で亡くなっている。



エゴン・シーレの死と乙女。
モデルの女性は、エディットを結婚する前のパートナーであり、看護師となったが、戦地で救護活動中に、熱病に感染し早逝。
その後、シーレとエディットも、スペイン風邪で早逝した。



駆け足だったが、ベルヴェデーレ宮殿内の絵画を見ることができた。
上宮が完成してからちょうど300周年。



水飲み場が街中にあるのも、ウィーンの街の特徴。
たぶん硬水でおいしい。
コメント
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