今日は、天気予報は、悪かったが、結果的にはいい天気になった。
朝方の富士山もきれい。
明日からは、初夏が戻るらしい。
最近、fbで自分の好きな7冊をあげるのが流行っている。私は、ベタなものしかあげられないので、参加していないのだが、こどもの頃読んだ本で、記憶に刻まれている本をあげる人が多い。
そういった意味で、本書は、私だったら、あげるかもしれない。
子供の頃、このような本を読み漁っていて、自分で図鑑を作ったりしていた。
そういった意味では、小学館の図鑑シリーズも愛読書だったのだが。
ただ、似たような本がたくさん出ていて、見ていたのが、本書であったのか確証がない。
例えば、怪獣の解剖図みたいのも見た記憶があるのだが、本書にはそれがないので、本書以外の似たような本も読んでいたことは確実だ。
ただ、本書は、円谷英二監修で、著者は大伴昌司氏で、保守本流であることは間違いない。
元の本は1966年12月に320円で出ていたようで、本書は、2012年に出た復刻版の第三版。
2,667円+税だが、今の初任給が当時の10倍ぐらいとすれば、当時の感覚とあまり変わりないのかもしれない。ということは、結構高価な本であったということだ。
1966年12月というと、ウルトラマンの時代になるが(私は、小2)本書でも、ウルトラマンに出た怪獣まで、カバーされているが、まだ放送中で、すべてではない。ただ有名どころはかなりカバーされている。
本書でユニークなのは、前半が、地球で今も生きている怪獣(噂的なものがほとんどだが)と、生きていた怪獣で、占められていて、ウルトラ怪獣たちは、その延長線上にあり、後半に出てくる。
つまりウルトラ怪獣たちは、ブラウン管の中の作り物ではなく、実際にいた恐竜たち、また目撃されたとされるネッシーなど(実在するコモドオオトカゲや、シーラカンスも紹介されている)と並列に語られる存在なのだ。
最後のコーナーが画報の名にふさわしく、ウルトラ怪獣たちの戦う姿を描いた絵なのだが、実際放映されて絵に近いものから、まったく放映されたものとは違うものまで、自由気ままに描かれている。子供たちは、これらの絵を参考に、自分で、勝手に怪獣たちの絵を描いていたように記憶する。
ただ、それが、想像力、発想力の増進につながったと考えていいのではないだろうか?
最後の方に魔神バンダーの秘密という見開きのコーナーがあるのだが、全然知らなかったので、調べたら、1969年に、3カ月のみ放送されたもので、かつ円谷プロではなく、ニッサンプロというところが作った番組らしい。当時の読者はどう捉えたのだろうか。
こどもの頃夢見た世界を具現化してくれた貴重な1冊。
復刻してくれた秋田書店さんにも拍手。