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かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

the BEATLES IN POSTERS

2019年10月31日 | The Beatles

今日は、ハロウィン、と言っても、何もないのだけど。



またまたユニークな本が出た。

Tony Boothさんは、ポスターアーティストとして知られるが、特に、初期のビートルズのコンサートのポスターで名をなした。
1933年生まれで、お父様は、海軍で、リバプールとアフリカの間を行き来していたという。
本人は、コマーシャルアートへの関心が深く、空軍に属したこともあるものの、結局、この道を行くことになり、キャバーンクラブのオープニングのポスターを制作。
そして、マージービートの大ブームにより、彼のポスターも有名に。
そして、なんと、NEMSの隣のスタジオに転じ、その縁で、ビートルズのポスターを多く手がけることになった。

ポスターの現物は、ほとんどが失われているが、彼は、再制作に取り組み、その成果が、この1冊にまとめられた。
2017年にお亡くなりになったが、記念の1冊となったに違いない。

一番有名なのは、キャバーンクラブのオープニングのポスターで1957年1月16日のこと。
登場するのは、JAZZ BANDとSkiffle Bandのみで、ロックバンドは、まだ出場してない。

1960年5月のLiverpool Studioになると、アメリカからGene Vincentが。
アメリカで、ロックが飽きられてきた時期と言われるが。
地場からは、Rory Stormや、Jerryも演奏。

1960年5月になるとSilver Beatles名で、Beatlesが登場。
そんな名前の時期もあったのか。
1960年5月のJakarandaでは、The Silver Beetlesの名で出ている。
まだ、Beetlesの綴りであることに注目。
1960年6月になると、The Silver Beatlesの名に変更。
このタイミングでBeetleからBeatleに変更になったことがわかる。
ところがまだBeetlesのままの時もあり、まだ定まっていなかったようだ。

1960年11月のKaiserkellerでは、Rory Stormと共演。初めて、The Beatlesの名で出演している。
その後、グループ名は、定着し、コンサートの数も増加。
ポスターを作るのもたいへんだったろう。
Hurricanesと、Pacemakersとの共演が多く、当時のリバプールバンドのベスト3だったのかもしれない。
それぞれのコンサートに一言コメントが付されており、当時の雰囲気がリアルに伝わる。
聖パトリックデイのポスターは、緑のデザイン。
ポスターデザインについても、ブライアンは、細かく注文をつけていたらしい。

ビートルズがメジャーになるにつれ、彼が手がけるポスターは減ってくる。
1964年以降、ビートルズの出演するポスターはなくなり、現役時代は、1965年2月のものが最後。
そして、2017年のキャバーンクラブの60周年記念のポスターが最後になった。
最後にふさわしい豪華なものだ。

これだけの作品群を残したTonyさんに拍手を送りたい。

コメント
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