本書は、日曜に、コケーシカさんで見つけた。
去年の9月に出た本みたいだから、今まで、パスしてきたのかもしれない。
伝統こけしにしか興味がないので、ちょっと新種こけし風の写真が並ぶと、手が引けてしまう。
本書は、そのようなこけしもあるが、伝統こけしも、しっかり紹介していて、その他情報が結構載っているので、こけし初心者には、打って付けの本と言えるかもしれない。
著者は、旅する着物作家を自称するやまもとみかさん。
弘前に3週間住んだ時に出会ったのが、こけし道の始まりという。
それで、ちゃんと本にしてしまうのだから立派なものだ。
このキャリアからわかるように、伝統というより、アートという面で、こけしを捉えていて、それはそれで、斬新でいい。どの部分を一所懸命読むかは、読者の自由。
それにしても、世の中に、これだけこけしグッズが氾濫しているとは。
伝統を踏まえた上での、こけし人気であれば、大歓迎。
こけしラムネやら、コケブリックがあるのには、驚いた。
伝統こけしも、産地別に、きちんと紹介されているが、改めて、ほとんどの工人が、代替わりしていることを知る。親から、子へ。子から孫へ。伝統が引き継がれているのは、うれしいことだ。
工人の紹介、こけしをに会える店、こけし館の紹介なども、ガイドブック的な使い方をする向きには便利だろう。
ちょっとミーハー的な本ではあるが、こけしに興味を持ち始めた方々に、お勧めできる本。
コケーシカさんは、正月は4日からとのこと。
このリトルブッダカレンダーは、ちょっと気になる。